到達目標
1. 代表的な高分子化合物の種類と、その性質について説明できる。
2. 高分子の分子量、一次構造から高次構造、および構造から発現する性質が説明できる。
3. 高分子の熱的性質が説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 5大汎用プラスチック以外に、エンプラやスーパーエンプラについても説明できる。 | 5大汎用プラスチックの種類とその性質を説明できる。 | 5大汎用プラスチックの種類とその性質を説明できない。 |
評価項目2 | 高分子の分子量と構造について理解し、分子間に働く相互作用について説明できる。 | 教科書を見ながらであれば、高分子の分子量と構造、およびその性質について説明できる。 | 高分子の分子量、一次構造から高次構造、および構造から発現する性質が説明できない。 |
評価項目3 | 高分子に熱を加えた際の分子鎖の動きを説明できる。 | ガラス転移温度や融点について説明できる。 | 高分子の熱的性質について説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本講義は高分子材料についての基礎から応用までを勉強する。前半は高分子材料の基礎を学ぶと共に、熱が加わることでの材料の変化について勉強する。また、本科4年生で学んだ高分子化学の授業内容と一部重複するので、関連性を意識して学習すること。後半は力学的性質について、また、機能性高分子材料について勉強する。
授業の進め方・方法:
機能性材料として電気を通すプラスチックを勉強するが、この技術は日本人がノーベル賞を受賞しているため、名前と受賞内容を説明できるようになってほしい。また、確認問題を定期的に出題し、それを解くことで理解を深めている。さらに、インターネットにより調査させる課題を与え、レポート提出させている。
注意点:
「物質環境工学専攻」学習・教育到達目標の評価:定期試験(B-2) (70%),小テスト及び課題(B-2) (30%)
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
・有機材料全体について理解できる
|
2週 |
プラスチックの分類(コア) |
・汎用プラスチック・エンプラの違いを説明できる。
|
3週 |
熱可塑性高分子・熱硬化性高分子 |
・熱可塑性と熱硬化性高分子の違いを説明できる。
|
4週 |
高分子物質の熱的性質その1(コア) |
・低分子と高分子の状態変化について説明できる。
|
5週 |
高分子物質の熱的性質その2(コア) |
・高分子のガラス転移温度を理解できる。
|
6週 |
耐熱性高分子材料 |
・耐熱性高分子材料を分子設計できる。
|
7週 |
高分子の成型方法 |
・高分子の成型方法について説明できる
|
8週 |
中間試験 |
|
4thQ |
9週 |
試験答案の返却と解答 |
・試験問題を通じて間違った箇所を理解できる。
|
10週 |
高分子の力学的性質その1 |
・弾性・粘性を理解できる
|
11週 |
高分子の力学的性質その2 |
・粘弾性を理解できる
|
12週 |
高強度・高弾性率高分子その1 |
・高強度・高弾性率高分子の分子設計・性能を理解できる。
|
13週 |
高強度・高弾性率高分子その2 |
・炭素繊維・ナノセルロースについて説明できる。
|
14週 |
高吸水性高分子 |
・高分子材料が水を吸収する原理を説明できる。
|
15週 |
高分子物質の電気的性質 |
・プラスチックに電気が流れる仕組みを理解できる。
|
16週 |
期末試験 |
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 小テスト・課題 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 10 |
専門的能力 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 90 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |