グローバル・コミュニケーション

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 グローバル・コミュニケーション
科目番号 0001 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 社会基盤工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 Speaking of Intercultural Communication Peter Vincent (南雲堂)異文化コミュニケーションへの道
担当教員 高橋 眞規子

到達目標

様々な分野でグローバル化が進展する今日の国際社会。異文化との接し方や付き合い方を正しく理解することが今私たちに求められている。経済格差から環境汚染、食糧危機、エネルギー問題といった世界規模の様々な問題をかかえる今、こうした問題に対して、民族、宗教、慣習といった文化の違いはもとより、、協力し解決していかなければならないことになるだろう。このような背景を念頭に置きながら、本講義では、異文化とコミュニケーションの関係についての基礎知識を身につけながらさまざまな文化背景が混在する国際的な職場に対応できるよう、①基礎的な英語コミュニケーション能力を訓練すると共に(E-4)、②多様な文化に関する事象を英語や日本語で読んだり、聞いたりすることで(D-1)、③異文化理解を深めると共に、英語の言語学習の興味・関心を高めることができるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 英語運用能力英語で異文化理解について十分に読んだり、聞いたり、話したりできる。英語で異文化理解についてある程度読んだり、聞いたり、話したりできる。英語で異文化理解について読んだり、聞いたり、話したりできない。
評価項目2 異文化理解の度合い多様な文化についての事象を異文化理解の観点から十分に理解している。多様な文化についての事象を異文化理解の観点から理解ができる。多様な文化についての事象を異文化理解の観点から理解ができない。
評価項目3 英語を媒体にして異文化理解をすすめようという姿勢英語という媒体を使って異文化理解を深めると共に、英語の言語学習の興味・関心を高めることができる。英語の運用能力にはまだ不十分な部分はあるが、異文化理解に興味を示し、英語言語を通じて異文化理解をしようとする姿勢がみられる。英語でのコミュニケーションができないだけでなく、英語という媒体を使っ異文化理解を深めようとする姿勢が不足している。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 (D-1) 説明 閉じる
学習・教育到達目標 (E-4) 説明 閉じる
JABEE学習・教育到達目標 (D-1) 説明 閉じる
JABEE学習・教育到達目標 (E-4) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本講義では、異文化とコミュニケーションの関係についての基礎知識を身につけながらさまざまな文化背景が混在する国際的な職場に対応できるよう、基礎的な英語コミュニケーション能力を訓練すると共に(E-4)、多様な文化に関する事象を英語や日本語で読んだり、聞いたりすることで(D-1)、異文化理解を深めると共に、英語の言語学習の興味・関心を高めることができるようにする。そのため、本講義では異文化理解について書かれた資料などを前もって課題として読むことで英文リーディングの力をつけ、授業では異文化理解を促すような活動を英語を使って実施し、英語コミュニケーション力も伸ばそうとするものである。
授業の進め方・方法:
毎時必ず指定されたAssignment Readingの指定された個所を読み要旨をまとめること。(発表とレポート提出)また、毎時異文化コミュニケーションの演習として英語で意見発表をしてもらう。授業の後半にグループで決めた異文化コミュニケーションのテーマについて発表してもらう。必要な準備やレポートは提出期限を厳守すること。遅延の場合は減点とする。
試験に関しては通常の英語授業のような試験ではなく、異文化コミュニケーション、および異文化理解促進の知識を問う形となる。
注意点:
授業内でのコミュニケーション活動は参加型である。したがって欠席した場合は点数が入らない。(本科の特欠にあたる理由のときは考慮する)また、リーディング課題と発表が必須となる。教科書など必要な教材を持ってこない場合、授業中の居眠りやおしゃべりなどは減点とする。
評価について:知識確認テスト:50%(D-1) コミュニケーション活動(含む発表):20%(E-4 100%)Assignment (グループ10 個人20) 30%(D-1 50% E-4 50%)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の進め方が理解できる
2週 Unit1 Communication コミュニケーションとは何か、特に人間のコミュニケーションとは何かを理解できる
3週 Unit2 Culture 「文化」の定義について理解できる
4週 Unit3 Nonverbal Communication 非言語コミュニケーションの定義と種類を理解できる
5週 Unit4 Communicating Clearly 文化の違いがコミュニケーションに与える影響について理解できる
6週 個人プレゼンテーション発表 Unit4の題材をもとに個人プレゼンテーションを行う
7週 Unit5 Culture and Values コミュニケーションの取り方が、文化や価値観によって影響を受けていることが理解できる
8週 Unit6 Culture and Perception それぞれの文化には既存の価値観やものの見方が存在することが理解できる。
2ndQ
9週 グループ課題と発表 いままで学んだUNITの課題をグループで討議し、発表する
10週 Unit8  Stereotypes ステレオタイプの定義と例を理解できる
11週 Unit9  Culture Shock カルチャーショックの定義と例を理解できる
12週 Unit11 Talking about Japan 日本の文化について日本国内の異文化理解の観点から様々な事象が理解できる
13週 Unit12 Becoming a Global Person 国際人になるために必要な考え方が理解できる
14週 発表1 異文化コミュニケーションの実例とその対処についてグループごとに発表してもらう。
15週 発表2  異文化コミュニケーションの実例とその対処についてグループごとに発表してもらう。
16週 知識確認テストの実施 異文化理解についての必須用語についての理解度テストを実施する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3
英語運用能力向上のための学習英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。3前1
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。3
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。3

評価割合

知識確認テスト発表個人課題グループ課題合計
総合評価割合5020201000100
基礎的能力5020201000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000