創造工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 創造工学Ⅱ
科目番号 0001 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 創造工学科(情報科学・工学系共通科目) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 各系作成のプリントなど
担当教員 稲川 清,中村 嘉彦,三上 剛

到達目標

【工学基礎能力】自身の専門系に関する基礎的能力を身に付けるとともに,他分野・ICT技術と自身の専門分野との関連性について理解できる.
【キャリアデザイン】自らの現状を認識した上で将来のありたい姿を考え,その実現に必要な学習や行動を自ら考えることができる.
【情報セキュリティ】ICTツールを情報収集や情報発信に活用する際のルールやリスクを理解する.
【技術者倫理】技術が社会や自然に及ぼす影響や効果について理解する.
【課題発見型学習】課題発見および課題解決手法の立案に,各種の発想法を用いてチームで取組み,聞き手に分かりやすく論理的に発表できる.
【汎用的技能】自らの役割に責任を持ち,他社を尊重しながら協働作業に取り組むことができる.
【汎用的技能】収集した情報の取捨選択・整理・分類を行い,活用すべき情報を選択できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
工学基礎能力自身の専門系に関する基礎的能力を身に付けるとともに,他分野・ICT技術と自身の専門分野との関連性について理解できる.自身の専門系に関する基礎的能力を身に付けることができる.自身の専門系に関する基礎的能力を身に付けることができない.
キャリアデザイン自らの現状を認識した上で将来のありたい姿を考え,その実現に必要な学習や行動を自ら考えることができる.自らの現状を認識した上で将来のありたい姿を考えることができる.自らの現状を認識した上で将来のありたい姿を考えることができない.
情報セキュリティ教育ICTツールを情報収集や情報発信に活用する際のルールやリスクを理解できる.ICTツールを情報収集や情報発信に活用する際のルールやリスクを理解できる.ICTツールを情報収集や情報発信に活用する際のルールやリスクを理解できない.
技術者倫理技術が社会や自然に及ぼす影響や効果について理解できる.技術が社会や自然に及ぼす影響や効果について理解できる.技術が社会や自然に及ぼす影響や効果について理解できない.
課題発見型学習課題発見および課題解決手法の立案に,各種の発想法を用いてチームで取組み,聞き手に分かりやすく論理的に発表できる.課題発見および課題解決手法の立案に,各種の発想法を用いてチームで取組むことができる.課題発見および課題解決手法の立案に,各種の発想法を用いてチームで取組むことができない.
汎用的技能自らの役割に責任を持ち,他社を尊重しながら協働作業に取り組むことができる.他社を尊重しながら協働作業に取り組むことができる.他社と協働作業に取り組むことができない.
汎用的技能収集した情報の取捨選択・整理・分類を行い,活用すべき情報を選択できる.収集した情報の取捨選択・整理・分類を行い,活用すべき情報を選択できる.収集した情報の取捨選択・整理・分類を行うことができない.

学科の到達目標項目との関係

Ⅰ 人間性
Ⅱ 実践性
Ⅲ 国際性

教育方法等

概要:
自身の専門分野における演習や実験に加え,自身に関連する可能性のある他専門分野に関する演習や実験を通して,幅広く工学的基礎知識・技術を身に付ける.
また,専門分野ごとに異なる視点・考え方を理解でき,幅広い観点において工学を捉えられるようになることを目的に,各専門系の枠組みを超えた班編成においてグループワークを行う.
上記に加えて,現代社会に必要な情報リテラシー,技術者に必要な倫理観,自身のキャリア形成に必要な能力や態度を身に付けることを目的とする.
授業の進め方・方法:
授業は,基本的に実験や演習などを中心に行う.
グループ単位での演習や実験も行われる.
課題の提出などに当たっては,Blackboardなどが使用されることもある.
また,講義室の変更などに関する連絡はOffice365のメールにより行われる.
注意点:
・BlackboardやOffice365のメールを,確実に利用できる様にしておくこと.
・授業時間以外も活用して課題作製や調査研究などに取り組むことが必要となる場合もあります.
・グループ学習では、自分の役割を見つけ、グループ活動に積極的に参加すること.
・学習にあたっては、自己のキャリアについて常に意識し、将来の進路選択を行う際の参考にすること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 前期内容ガイダンス 自らの現状を認識し,将来の目標に対して現状で必要な学習や活動を考えることができる.
2週 Arduino製作実験を通して学ぶIoT(1)
-次世代社会におけるIoTとマイコンボードの役割-
次世代社会での工学におけるIoTの重要性および、通信技術やマイコンの役割を理解できる。
3週 Arduino製作実験を通して学ぶIoT(2)
-Arduinoの仕組み-
Arduinoプログラムの基礎となるアナログ・ディジタル入出力、変数、制御文、関数などについて理解しできる。
4週 Arduino製作実験を通して学ぶIoT(3)
-各種入力センサ制御-
超音波センサ、ジャイロセンサなどの入力センサの制御について理解できる。
5週 Arduino製作実験を通して学ぶIoT(4)
-各種出力部品制御-
モーター、LEDなどの出力部品の制御について理解できる。
6週 Arduino製作実験を通して学ぶIoT(5)
-各専門系におけるIoT活用-
それぞれの専門系において良く用いられるセンサ・部品を使った回路製作および、IoTの有効的な活用方法について考えることができる。
7週 課題解決のためのロボット制御プログラムの開発(1) LEGOを用いた課題解決のためのロボットおよびそれを制御するプログラムを開発する
8週 課題解決のためのロボット制御プログラムの開発(2) LEGOを用いた課題解決のためのロボットおよびそれを制御するプログラムを開発する
2ndQ
9週 課題解決のためのロボット制御プログラムの開発(3) LEGOを用いた課題解決のためのロボットおよびそれを制御するプログラムを開発する
10週 課題解決のためのロボット制御プログラムの開発(4) LEGOを用いた課題解決のためのロボットおよびそれを制御するプログラムを開発する
11週 課題解決のためのロボット制御プログラムの開発(5) LEGOを用いた課題解決のためのロボットおよびそれを制御するプログラムを開発する
12週 課題解決のためのロボット制御プログラムの開発(6) LEGOを用いた課題解決のためのロボットおよびそれを制御するプログラムを開発する
13週 課題解決のためのロボット制御プログラムの開発(7) 実際に開発したロボットおよびそれを制御するプログラムを利用し課題を解決する
14週 課題解決のためのロボット制御プログラムの開発(8) 開発したロボットおよびそれを制御するプログラムによる課題解決に関して発表する
15週 情報セキュリティー教育 インターネットを利用する上での様々な脅威を認識できる.
16週
後期
3rdQ
1週 後期内容ガイダンス
後期実施内容の目的・意義を理解できる
2週 技術者倫理教育 技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解できる.
3週 グループワーク演習(個人ワーク)
-ガイダンス-
グループワークの目的,実施内容について理解できる.
4週 グループワーク演習(個人ワーク)
-タイプ分け演習-
自己分析手法について理解できる.
5週 グループワーク演習(個人ワーク)
-発表資料の作成-
発表資料の作成方法について理解できる.
6週 キャリアシンポジウム 高専出身の企業人の話を聞き,企業・働き方の多様性について理解できる.
7週 機械系専門内容(1) 他系専門内容についての知識を身に付けることができる.
8週 機械系専門内容(2) 他系専門内容についての知識を身に付けることができる.
4thQ
9週 機械系専門内容(3) 他系専門内容についての知識を身に付けることができる.
10週 機械系専門内容(4) 他系専門内容についての知識を身に付けることができる.
11週 グループワーク演習
-グループディスカッション-
主体性をもってグループでの議論に参加できる.
作業の中において情報を収集・整理・分析し,活用していくことができる.
12週 グループワーク演習
-グループディスカッション-
主体性をもってグループでの議論に参加できる.
作業の中において情報を収集・整理・分析し,活用していくことができる.
13週 グループワーク演習
-グループディスカッション-
主体性をもってグループでの議論に参加できる.
作業の中において情報を収集・整理・分析し,活用していくことができる.
14週 グループワーク演習
-ディスカッション内容のまとめ-
他者に理解してもらうことを意識して,論理的な説明ができる.
他者の発表内容を理解し,評価ができる.
15週 ポートフォリオ 自身の活動の振り返りを行うことができる.
16週

評価割合

課題・レポート取組み合計
総合評価割合8020100
基礎的能力201030
専門的能力40040
分野横断的能力201030