回路理論Ⅱ

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 回路理論Ⅱ
科目番号 0023 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科(情報科学・工学系共通科目) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:西巻正郎 下川博文 奥村万規子 共著 「続電気回路の基礎」
担当教員 稲川 清

到達目標

1)2端子対回路の各マトリクスの定義を説明でき、各マトリクスを用いて、2端子対回路の諸量を計算できる。
MCCにおける
V-D-8 その他の学習内容(電気電子基礎)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
V-D-8 その他の学習内容(電気電子基礎)2端子対回路の各マトリクスの定義を、的確なレベルで説明でき、各マトリクスを用いて、2端子対回路の諸量を的確なレベルで計算できる。2端子対回路の各マトリクスの定義を、標準的なレベルで説明でき、各マトリクスを用いて、2端子対回路の諸量を標準的なレベルで計算できる。左記項目に関することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 工学の基礎としての電気・電子工学に関する科目を学ぶ上で,電気回路の取り扱いに関する手法や知識,および線形回路システムとしての考え方・取り扱い方は,重要である。本講義では,回路理論Ⅰでの講義内容を基礎として、2端子対回路の諸事項について講義する。
授業の進め方・方法:
 基本的には、講義形式の座学が中心となる。
 授業項目の区切り毎に、グループワークによる演習を行う。
 この科目は学修単位科目のため、事前・事後の自学自習課題として毎週の授業に対する復習レポートを課します。
注意点:
 情報科学・工学実験Ⅰ、創造工学Ⅱ(前期)、回路理論Ⅰでの講義内容を使用するので,よく復習しておくこと。演習に備えて,授業の際には関数電卓を常に用意すること。
 なお,講義予定に変更がある場合は授業中に連絡するので注意すること。
 自学自習として,授業毎に必ず復習をし、自主的な問題演習を行い,その週までの授業内容で分からない点が残らないようにすること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 2端子対回路のあらまし 2端子対回路の概要を説明できる。
2週 Zマトリクス Zマトリクスの定義を説明でき、具体的な回路に対する、Zマトリクスの各要素を導出できる。
3週 Yマトリクス Yマトリクスの定義を説明でき、具体的な回路に対する、Yマトリクスの各要素を導出できる。
4週 Gマトリクス Gマトリクスの定義を説明でき、具体的な回路に対する、Gマトリクスの各要素を導出できる。
5週 Hマトリクス Hマトリクスの定義を説明でき、具体的な回路に対する、Hマトリクスの各要素を導出できる。
6週 Fマトリクス Fマトリクスの定義を説明でき、具体的な回路に対する、Fマトリクスの各要素を導出できる。
7週 演習(1) 提示された2端子対回路に対して、指定されたマトリクスを導出できる。
8週 達成度評価試験(前期中間試験)
2ndQ
9週 2端子対回路の接続(1) 2端子対回路の直列接続、並列接続、縦続接続に対して、適切な合成マトリクスを導出できる。
10週 2端子対回路の接続(2) 2端子対回路の直列接続、並列接続、縦続接続に対して、適切な合成マトリクスを導出できる。
11週 インピーダンスと増幅度 Fマトリクスを用いて、入出力インピーダンス、増幅度を導出できる。
12週 2端子対回路の等価回路 2端子対回路のT形等価回路、π形等価回路を導出できる。
13週 2端子対回路の等価変換 2端子対回路のT形π形変換、対称格子形回路のT形等価変換を行える。
14週 各マトリクス要素の変換関係 Fパラメータを用いて、Zマトリクス、Yマトリクス、Hマトリクスを導出できる。
15週 演習(2) 各マトリクスを用いて、2端子対回路に関する諸量を計算できる。
16週 定期試験

評価割合

課題レポート演習合計
総合評価割合7030100
基礎的能力351550
専門的能力351550