情報通信

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 情報通信
科目番号 0029 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科(情報科学・工学系共通科目) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 独習TCP/IP(IPv6対応)【「宇野俊夫著」翔泳社】/教材: 「マスタリングTCP/IP」オーム社、西田 竹志著「TCP/IP入門」オーム社、W. Richard Stevens,TCP/IP Illustrated: The Protocols,Addison-Wesley
担当教員 阿部 司

到達目標

1. IPv6/IPv4における中継制御技術とネットワーク層との関係を理解し説明できる。
2. ネットワークシステムを構築できる。
3. トランスポート層プロトコルを理解し説明できる。
4. イーサネットの動作原理と応用技術を理解し説明できる。
5. 各種コマンドを使用して、ネットワークの構成を理解し、出力結果を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1. IPv6/IPv4における中継制御技術とネットワーク層との関係を理解し説明できる。IPv6/IPv4における中継制御技術とネットワーク層との関係を理解し説明できる。IPv6/IPv4における基本的な中継制御技術とネットワーク層との関係を理解し説明できる。IPv6/IPv4における中継制御技術とネットワーク層との関係を理解するのが困難で、説明できない。
2. ネットワークシステムを構築できる。ネットワークシステムを構築できる。基本的なネットワークシステムを構築できる。ネットワークシステムを構築できない。
3. トランスポート層プロトコルを理解し説明できる。トランスポート層プロトコルを理解し説明できる。基本的なトランスポート層プロトコルを理解し説明できる。トランスポート層プロトコルを理解するのが困難で、説明できない。
4. イーサネットの動作原理と応用技術を理解し説明できる。イーサネットの動作原理と応用技術を理解し説明できる。イーサネットの基本的な動作原理と応用技術を理解し説明できる。イーサネットの動作原理と応用技術を理解するのが困難で、説明できない。
5. 各種コマンドを使用して、ネットワークの構成を理解し、出力結果を説明できる。各種コマンドを使用して、ネットワークの構成を理解し、出力結果を説明できる。各種コマンドを使用して、基本的なネットワークの構成を理解し、出力結果を説明できる。各種コマンドを使用することが困難で、ネットワークの構成や出力結果を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ネットワーク階層、インターネットとイーサネット等の技術を、座学と実習により学習する。
この科目は企業で「電話ネットワークにおける電子交換機の設計」を担当していた教員が、その経験を活かし、「インターネットの 最新の設計手法等」について「講義」形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
座学により、ネットワークシステムを実現するために必要不可欠なネットワーク階層の各プロトコルの構成と機能を学ぶ。
実習により、ネットワークシステムの重要な階層であるTCP/IP等の構成情報を取得し、意味を理解する。
評価では授業で出題する演習・実習課題の取組み状況を重視している。
確認試験を適宜実施する。評価は確認試験30%、定期試験20%、演習・実習45%、レポート5%である。成績によっては、再試験を行うことがある。合格点は60点以上である。
注意点:
数学の計算能力と説明のための文章力を養っておくこと。
授業で示される演習・実習課題に自学自習により取り組むこと。演習・実習課題は添削後、目標が達成されていることを確認し、返却する。目標が達成されていない場合には、再提出すること。
情報通信機器に関するレポートのテーマを示すので、指定する日時までに提出すること。
電卓、プリントを綴じるファイルを準備すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 インターネットの歴史と特徴 インターネットの特徴と発展経緯を理解し説明できる。
2週 ネットワーク階層とIPv4の機能 ネットワーク階層とインターネットプロトコル(IPv4)の特徴を理解し説明できる。
3週 IPv4アドレスの構成 IPv4アドレスの構成を理解し説明できる。
4週 LAN内の通信とアドレス解決プロトコル LAN内の通信におけるアドレス解決方法を理解し説明できる。
5週 ドメイン名とDNS ドメイン名とDNSの動作を理解し説明できる。
6週 IPv4の経路選択 経路制御を理解し説明できる。
7週 インターネット制御情報プロトコルと動的ホスト構成プロトコル インターネット制御情報プロトコルと動的ホスト構成プロトコルを理解し説明できる。
8週 IPv6の機能と特徴 インターネットプロトコル(IPv6)の特徴を理解し説明できる。
4thQ
9週 IPv6アドレスの構成 IPv6アドレスの構成とスコープの概念を理解し説明できる。
10週 IPv6アドレスの分類 IPv6アドレスの通信形態、特殊なIPv6アドレスを理解し説明できる。
11週 IPv6の経路選択 経路制御を理解し説明できる。
12週 近隣探索プロトコルとIPv6アドレスの自動設定 近隣探索プロトコルとアドレスの自動設定を理解し説明できる。
13週 トランスポートプロトコルとTCPの動作原理 トランスポート層におけるアドレス、フォーマット、通信手順を理解し、TCPの動作を説明できる。
14週 イーサネットの特徴と動作原理、高速イーサネット方式 イーサネットの特徴と動作原理、応用技術を理解し説明できる。
15週 無線LAN方式とアクセス回線通信方式 無線LAN方式とアクセス回線通信方式を理解し説明できる。
16週 定期試験

評価割合

確認試験定期試験演習・実習レポート合計
総合評価割合3020455100
基礎的能力25525560
専門的能力51520040