衛生工学

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 衛生工学
科目番号 0049 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科(都市・環境系共通科目) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 松尾友矩編[改訂3版 水環境工学」/Andrew L.Simon,Scott F.Korom:"Hydraulics",Simon Pubns,2002
担当教員 栗山 昌樹

到達目標

(1)水道の役割、種類を説明できる。
(2)水道計画(基本計画、給水量、水質、水圧等)を理解でき、これに関する計算ができる。
(3)浄水の単位操作(凝集、凝集沈殿、ろ過、殺菌等)を説明できる。
(4)下水道の役割と現状、汚水処理の種類について、説明できる。
(5)下水道の基本計画と施設設計、下水道の構成を説明でき、これに関する計算ができる。
(6)生物学的排水処理の基礎(好気的処理)を説明できる。
(7)微生物の定義(分類、構造、機能等)を説明できる。
(8)汚泥処理・処分について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 上水道を構成する取水、貯水、導水、浄水、送水、配水、給水について詳しく説明できる。上水道の施設と一般的な浄水処理方法について説明できる。上水道の施設と浄水処理方法について説明できず、それらの関連が分らない。
評価項目2下水処理に用いられる好気性処理と嫌気性処理、合流式と分流式下水道の違い等を説明できる。下水道の施設と一般的な処理方法である活性汚泥法について説明できる。下水道の施設と一般的な処理方法である活性汚泥法について説明できず、それらの関連が分らない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この科目は、行政機関で上下水道施設の計画および設計、施工を担当していた教員が、その経験を活かし、上下水道施設の計画、設計手法等について講義形式で授業を行うものである。
 環境衛生工学の内容は、社会生活のライフラインとして重要な役割を果たしている「上水道」と下水道」について、その役割と機能及び設計のための専門技術を理解するための基礎知識を修得することを目的としている。上水道、下水道は、「持続可能な循環型社会」を形成していく上で、良好な水文循環を維持するための手段として、特に重要であることをしっかりと学習することが大事である。上水道、下水道の計画・設計・運用について内容を理解し適用できるようになることが達成レベルである。
授業の進め方・方法:
①例題をノートに解いて理解すること。分らないところは、クラスの仲間や先輩に相談すること。その上で分らなければ、教員室に来ること。
②課題は、ノートに解き、提出すること。
③試験はテスト範囲を示すので詳しく説明できるようにしておくこと。
この科目は、学修単位科目のため、事前、事後学習として、レポート等の提出をしてもらいます。
試験80%、課題20%の割合で評価する。合格点は60点以上である。なお、評価点が60点未満の学生に対して再試験を行うことがある。この場合の評価点は60点を上限とする。
注意点:
①評価は、小テスト8割、課題2割で評価する。
②学業成績の成績が60点未満の者に対して再試験を実施する場合がある。この場合、再試験の成績は小テストの成績に置き換えて再評価を行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 上水道
1.総論
水道の役割、種類を説明できる。
2週 2.水質 水道計画(基本計画、給水量、水質、水圧等)を理解でき、これに関する計算ができる。
3週 3.上水道基本計画 水道計画(基本計画、給水量、水質、水圧等)を理解でき、これに関する計算ができる。
4週 4.水源と取水 水道施設(取水・導水・浄水・送水・配水・給水等)を理解している。
5週 5.導水と送水 水道施設(取水・導水・浄水・送水・配水・給水等)を理解している。
6週 6.浄水 浄水の単位操作(凝集・沈澱凝集等)を理解している。
浄水の単位操作(濾過・殺菌等)を理解している。
高度処理を理解している。
7週 7.配水および給水 水道施設(取水・導水・浄水・送水・配水・給水等)を理解している。
8週 上水道のまとめ 水道施設(取水・導水・浄水・送水・配水・給水等)を理解している。
2ndQ
9週 下水道
1.総論
下水道の役割と現状、汚水処理の種類を理解している。
10週 2.下水道基本計画 下水道の基本計画と施設計画、下水道の構成を説明でき、これに関する計算ができる。
11週 3.下水道排除施設 下水道の基本計画と施設計画、下水道の構成を説明でき、これに関する計算ができる。
12週 4.下水の水質 下水道の基本計画と施設計画、下水道の構成を説明でき、これに関する計算ができる。
13週 5.下水処理 生物学的排水処理の基礎(好気的処理)を理解している。
高度処理を理解している。
14週 6.下水の処分 下水処理施設の設計を理解き、かつ計算できる。
15週 7.汚泥処理 汚泥処理・処分を理解している。
16週 定期試験

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000