到達目標
1.一成分系及び二成分系の状態図を見て,温度変化に伴う相変化を説明できる。
2.状態図を用いて任意の温度で存在している相の組成を計算できる。
3.セラミックスの組織と主な物性の関係を説明できる。
4.ケイ酸塩の構造を図に描いて説明できる。
5.層状構造においてイオン交換に基づいた材料の合成や結晶の構造を説明できる。
6.代表的な酸化物無機材料及び非酸化物無機材料の製造法,特性及び工学的用途について説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
1.一成分系及び二成分系の状態図を見て,温度変化に伴う相変化を説明できる。 | 一成分系及び二成分系の状態図を見て,温度変化に伴う相変化を説明できる。 | 一成分系及び二成分系の状態図を見て,温度変化に伴う相変化の基本的な説明ができる。 | 一成分系及び二成分系の状態図を見て,温度変化に伴う相変化の基本的な説明ができない。 |
2.状態図を用いて任意の温度で存在している相の組成を計算できる。 | 状態図を用いて任意の温度で存在している相の組成を計算できる。 | 状態図を用いて任意の温度で存在している相の組成の基本的な計算ができる。 | 状態図を用いて任意の温度で存在している相の組成の基本的な計算ができない。 |
3.セラミックスの組織と主な物性の関係を説明できる。 | セラミックスの組織と主な物性の関係を説明できる。 | セラミックスの組織と主な物性の関係の基本的な説明ができる。 | セラミックスの組織と主な物性の関係の基本的な説明ができない。 |
4.ケイ酸塩の構造を図に描いて説明できる。 | ケイ酸塩の構造を図に描いて説明できる。 | ケイ酸塩の構造を図に描いて基本的な説明ができる。 | ケイ酸塩の構造を図に描いて基本的な説明ができない。 |
5.層状構造においてイオン交換に基づいた材料の合成や結晶の構造を説明できる。 | 層状構造においてイオン交換に基づいた材料の合成や結晶の構造を説明できる。 | 層状構造においてイオン交換に基づいた材料の合成や結晶の構造を説明できる。 | 層状構造においてイオン交換に基づいた材料の合成や結晶の構造の基本的な説明ができない。 |
6.代表的な酸化物無機材料及び非酸化物無機材料の製造法,特性及び工学的用途について説明できる。 | 代表的な酸化物無機材料及び非酸化物無機材料の製造法,特性及び工学的用途について説明できる。 | 代表的な酸化物無機材料及び非酸化物無機材料の製造法,特性及び工学的用途の基本的な説明ができる。 | 代表的な酸化物無機材料及び非酸化物無機材料の製造法,特性及び工学的用途の基本的な説明ができない。 |
学科の到達目標項目との関係
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (d)(1) 専門工学(工学(融合複合・新領域)における専門工学の内容は申請高等教育機関が規定するものとする)の知識と能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (e) 種々の科学,技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (f) 論理的な記述力,口頭発表力,討議等のコミュニケーション能力
学習目標 Ⅰ 人間性
学習目標 Ⅱ 実践性
学習目標 Ⅲ 国際性
学校目標 E(継続的学習) 技術者としての自覚を持ち,自主的,継続的に学習できる能力を身につける
本科の点検項目 E-ⅱ 工学知識,技術の修得を通して,継続的に学習することができる
学校目標 F(専門の実践技術) ものづくりに関係する工学分野のうち,得意とする専門領域を持ち,その技術を実践できる能力を身につける
本科の点検項目 F-ⅰ ものづくりや環境に関係する工学分野のうち,専門とする分野の知識を持ち,基本的な問題を解くことができる
教育方法等
概要:
無機材料を合成する上で必要な状態図の基礎的な知識及び代表的な無機材料の製造法・特性等を教授する。
授業の進め方・方法:
講義は座学方式で行い,演習および課題を課す事により理解を深めるようにする。また,「代表的な無機材料」については,学生が予め勉強してきたことを講義中に発表させ,教員がそれをサポートする形式で授業を行う。学生を1班1ないし2名のグループに分け,グループ毎に予め定められた材料について予め勉強してきた内容を授業中に発表させ,その後質疑応答を行う。試験及び課題では,授業項目に対する達成目標を達成できているかどうかを評価の観点に基づいた問題や課題を出題して,総合評価する(中間時期の達成度確認40%,定期試験45%,課題の課題・発表15%の割合)。提出期限の遅れた課題は減点する。合格点は60点である。再試験は,学業成績の評価点が40点以上60点未満の学生を対象として行うことがあり,試験分(85%分)の再評価をするものとする。なお,再試験を受けた学生の評価点は60点を越えないものとする。
注意点:
講義で使用する資料は,予めOffice365にアップロードしておくので,予習すること。講義時には,ノート,筆記用具,定規,電卓を持参すること。授業で課される課題・予習は自学自習により取り組むこと(45時間の自学自習を必要とする)。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
状態図(1):一成分状態図,てこの原理 |
一成分系及び二成分系の状態図を見て,温度変化に伴う相変化を説明できる。
|
2週 |
状態図(2):共晶の状態図 |
共晶の状態図を用いて任意の温度で存在している相の組成を計算できる。
|
3週 |
状態図(3):全域固溶体と制限固溶体の状態図 |
全域固溶体および制限固溶体の状態図を用いて任意の温度で存在している相の組成を計算できる。
|
4週 |
状態図(4):包晶の状態図,安定溶融化合物と分解溶融化合物の状態図 |
包晶の状態図を用いて任意の温度で存在している相の組成を計算できる。また,相図を見て単結晶の育成の可能性の有無を説明できる。
|
5週 |
セラミックスの組織と物性:均質組成と不均質組成,原材料の産出 |
セラミックスの組織と主な物性の関係を説明できる。
|
6週 |
ケイ酸塩の構造(1)独立ケイ酸塩,複合ケイ酸塩,環状ケイ酸塩,鎖状ケイ酸塩 |
ケイ酸塩の構造を図に描いて説明できる。
|
7週 |
ケイ酸塩の構造(2):層状ケイ酸塩,網状ケイ酸塩 |
層状構造においてイオン交換に基づいた材料の合成や結晶の構造を説明できる。
|
8週 |
代表的な無機材料(1):二酸化ケイ素 |
二酸化ケイ素の製造法,特性及び工学的用途を説明できる。
|
4thQ |
9週 |
代表的な無機材料(2):酸化アルミニウム |
酸化アルミニウムの製造法,特性及び工学的用途を説明できる。
|
10週 |
代表的な無機材料(3):複合ケイ酸アルミニウム,酸化マグネシウム,酸化カルシウム |
複合ケイ酸アルミニウム・酸化マグネシウム・酸化カルシウムの製造法,特性及び工学的用途を説明できる。
|
11週 |
代表的な無機材料(4):セメント |
セメントの製造法,特性及び工学的用途を説明できる。
|
12週 |
代表的な無機材料(5):酸化ジルコニウム |
酸化ジルコニウムの製造法,特性及び工学的用途を説明できる。
|
13週 |
代表的な無機材料(6):チタン酸バリウム |
チタン酸バリウムの製造法,特性及び工学的用途を説明できる。
|
14週 |
代表的な無機材料(7):窒化ケイ素 |
窒化ケイ素・製造法,特性及び工学的用途を説明できる。
|
15週 |
代表的な無機材料(8):窒化アルミニウム,窒化チタン |
窒化アルミニウム・窒化チタンの製造法,特性及び工学的用途を説明できる。
|
16週 |
|
|
評価割合
| 中間時期の達成度確認 | 定期試験 | 課題・発表 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 45 | 15 | 100 |
基礎的能力 | 15 | 20 | 5 | 40 |
専門的能力 | 25 | 25 | 10 | 60 |