分子生物学

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 分子生物学
科目番号 S4-5700 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 田村隆明・浦聖恵著 「遺伝子発現機構 クロマチン・転写制御・エピジェネティクス」 東京化学同人,H.R. Horton他著 鈴木紘一他監訳 「ホートン 生化学」 東京化学同人/参考書:B. Lewin著 菊池韶彦他訳 「エッセンシャル遺伝子」 東京化学同人,村上誠他訳 「エリオット生化学・分子生物学」 東京化学同人,前野正夫他著 「はじめの一歩の生化学・分子生物学」 羊土社,B. Lewin,“Essential Genes”Pearson Education, 2006.
担当教員 宇津野 国治

到達目標

遺伝子発現機構をそれに関わる分子の構造と機能の側面から理解することができる。
継続的に自学自習に取り組むことができる。
積極的に議論に参加し,内容を分かりやすく発表することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
遺伝子発現機構をそれに関わる分子の構造と機能の側面から理解することができる。遺伝子発現機構をそれに関わる分子の構造と機能の側面から理解することができる。遺伝子発現機構をそれに関わる分子の構造と機能の側面から概ね理解することができる。遺伝子発現機構をそれに関わる分子の構造と機能の側面から理解することができない。
継続的に自学自習に取り組むことができる。積極的かつ継続的に自学自習に取り組むことができる。継続的に自学自習に取り組むことができる。継続的に自学自習に取り組むことができない。
積極的に議論に参加し,内容を分かりやすく発表することができる。積極的に議論に参加し,内容を分かりやすく発表することができる。議論に参加し,内容を発表することができる。議論に参加せず,内容を発表することができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE基準1 学習・教育到達目標 (e) 種々の科学,技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (g) 自主的,継続的に学習できる能力
物質工学科の学習・教育到達目標 1 数学,自然科学,情報技術および物質工学基礎,無機化学Ⅰ・Ⅱ,有機化学Ⅰ・Ⅱ,分析化学Ⅰ・Ⅱ,物理化学Ⅰ・Ⅱ,生化学Ⅰ・Ⅱ,分子生物学,化学熱力学,応用数学,応用物理,物質工学実験などを通して,工学の基礎知識と応用力を身につける。
学習目標 Ⅱ 実践性
学校目標 D(工学基礎) 数学,自然科学,情報技術および工学の基礎知識と応用力を身につける
本科の点検項目 D-ⅱ 自然科学に関する基礎的な問題を解くことができる
学校目標 E(継続的学習) 技術者としての自覚を持ち,自主的,継続的に学習できる能力を身につける

教育方法等

概要:
本講義では,遺伝子の発現機構について,どのような分子が関与し,どのような反応が起こるのかを学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業は教科書の内容を教員が説明するのではなく,学生による議論や発表を中心に進めていく。講義を受ける前に教科書を読んでその内容を把握しておく必要がある。必ず事前に教科書の該当する授業項目の範囲を読み,疑問点を明確にしておくこと。授業中に英和辞典を使用する場合がある。授業を受ける前に2時間以上の自学自習を行い,毎回レポートを提出してもらう。成績評価は定期試験40%,中間試験30%,発表(グループワークの取り組みを含む)10%,質問10%,授業のまとめ10%である。合格点は60点以上である。再試験は定期試験と中間試験の70%分とする。
注意点:
発表を行わなかった場合やレポートを提出しなかった場合,グループワークに積極的に取り組んでいない場合,自学自習時間が不足している場合には評価を60点未満とする。授業態度の悪い者や個人発表時間が2分未満の者に対しては原則として再試験を実施しない。特別欠席以外で授業を休んだ場合には,その回の発表,質問,および授業のまとめの点数は0点となる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 エピジェネティクス エピジェネティクスについて説明できる。
2週 タンパク質 タンパク質の構造と機能について説明できる。
3週 核酸 核酸の構造について説明できる。
4週 転写と翻訳 転写と翻訳について説明できる。
5週 lacオペロン lacオペロンについて説明できる。
6週 真核生物における転写 真核生物における転写について説明できる。
7週 中間試験 前半の範囲に関する問題を解くことができる。
8週 クロマチンの構造とその変換(グループワーク) クロマチンの構造とその変換についてグループで議論し,内容をまとめることができる。
4thQ
9週 クロマチンの構造とその変換(グループ発表) クロマチンの構造とその変換についてまとめた内容を発表することができる。また,他のグループの発表に対する質問を考えることができる。
10週 クロマチンの構造とその変換(個人発表) クロマチンの構造とその変換についての基本的な問題を解くことができ,その解説を発表することができる。また,発表に対する質問を考えることができる。
11週 クロマチンの構造とその変換(解説) クロマチンの構造とその変換について説明できる。
12週 転写制御の過程(グループワーク) 転写制御の過程についてグループで議論し,内容をまとめることができる。
13週 転写制御の過程(グループ発表) 転写制御の過程についてまとめた内容を発表することができる。また,他のグループの発表に対する質問を考えることができる。
14週 転写制御の過程(個人発表) 転写制御の過程についての基本的な問題を解くことができ,その解説を発表することができる。また,発表に対する質問を考えることができる。
15週 転写制御の過程(解説) 転写制御の過程について説明できる。
16週

評価割合

定期試験中間試験発表質問授業のまとめ合計
総合評価割合4030101010100
基礎的能力03000030
専門的能力40000040
分野横断的能力0010101030