到達目標
(1)機械の定義と機械要素の基礎を理解し、説明できる。
(2)力学(材料力学、工業力学、流体力学)の基本的な内容ついて知識を持っている。(熱力学については他の科目で学習する)
(3)機械工作、機械設計などのものづくりを行う上で必要な知識について概要を理解する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
到達目標1:機械の定義と機械要素を理解し、説明できる. | 機械の定義と機械要素を理解し、説明できる. | 機械の定義と機械要素の基礎事項を理解し、説明できるか | 機械の定義と機械要素を理解できない. |
到達目標2:力学(材料力学、工業力学、流体力学)の基本的な内容ついて知識を持っている. | 機械工学に関連する基本的な公式を使って,課題を解くことができる.学、流体力学)の基本的な内容ついて知識を持っているか | 機械工学に関連する基本的な公式を使って,基礎的な課題を解くことができる. | 機械工学に関連する基本的な公式を使えない. |
到達目標3:機械工作、機械設計などのものづくりを行う上で必要な知識について概要を理解している. | ものづくりに必要な機械工作や機械設計を理解し,製品企画の立案ができる. | ものづくりに必要な機械工作や機械設計について基礎的な事項を理解できる. | ものづくりに必要な機械工作や機械設計について基礎的な事項を理解できない. |
学科の到達目標項目との関係
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (c) 数学及び自然科学に関する知識とそれらを応用できる能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (d)(1) 専門工学(工学(融合複合・新領域)における専門工学の内容は申請高等教育機関が規定するものとする)の知識と能力
JABEE基準1 学習・教育到達目標 (e) 種々の科学,技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
物質工学科の学習・教育到達目標 1 数学,自然科学,情報技術および物質工学基礎,無機化学Ⅰ・Ⅱ,有機化学Ⅰ・Ⅱ,分析化学Ⅰ・Ⅱ,物理化学Ⅰ・Ⅱ,生化学Ⅰ・Ⅱ,分子生物学,化学熱力学,応用数学,応用物理,物質工学実験などを通して,工学の基礎知識と応用力を身につける。
学習目標 Ⅱ 実践性
学校目標 D(工学基礎) 数学,自然科学,情報技術および工学の基礎知識と応用力を身につける
本科の点検項目 D-ⅳ 数学,自然科学,情報技術および工学の基礎知識を専門分野の工学的問題解決に応用できる
学校目標 E(継続的学習) 技術者としての自覚を持ち,自主的,継続的に学習できる能力を身につける
本科の点検項目 E-ⅱ 工学知識,技術の修得を通して,継続的に学習することができる
学校目標 F(専門の実践技術) ものづくりに関係する工学分野のうち,得意とする専門領域を持ち,その技術を実践できる能力を身につける
本科の点検項目 F-ⅰ ものづくりや環境に関係する工学分野のうち,専門とする分野の知識を持ち,基本的な問題を解くことができる
教育方法等
概要:
機械工学を初めて学ぶことを考慮し,機械工学の体系と機械工学の柱となる力学(材料力学、工業力学、流体力学)について把握できる内容とする.また,機械材料,機械工作法,機械設計法についてもその概要について解説する.
授業の進め方・方法:
機械の定義,機械工学用語,力学(材料力学、工業力学、流体力学),機械要素と設計などについて,基本事項を事例を紹介しながら解説する.また,演習を実施することで,より理解を深めるようにする.評価割合は,中間試験40%,定期試験40%,レポート20%とする.
注意点:
15時間の自学自習時間を要する.授業当日の復習を中心とした自学自習により「到達目標」についての理解を深めること.講義には関数電卓を持参すること.演習課題を出題するが,レポートとして提出すること.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
はじめに:機械工学の基本概念について解説する.
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機械工学の基本概念について理解する。
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2週 |
材料力学1:荷重,応力,ひずみについて解説する. |
基本事項を理解し,応力計算等ができるようにする.
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3週 |
材料力学2:熱応力,曲げ,ねじり,応力集中,疲労,クリープについて解説する. |
基本事項を理解し,応力計算等ができるようにする.
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4週 |
機械材料1:機械材料の種類とその特性について解説する. |
機械材料の基本を理解し,概要を説明できるようにする.
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5週 |
機械材料2:鉄鋼材料と非鉄材料の概要について解説する. |
鉄鋼材料と非鉄材料の特徴について説明できるようにする.
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6週 |
工業力学:力のつり合い,点の運動,剛体の運動,振動問題について解説する. |
基本事項を理解し,計算等ができるようにする.
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7週 |
機械工作法:工作法の分類と各工作法について解説する. |
工作法の分類を理解し,各工作法について説明できるようにする.
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8週 |
達成度確認試験 |
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2ndQ |
9週 |
流体力学1:静水力学と動水力学の基本について解説する. |
静水力学と動水力学の基本について説明できる.
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10週 |
流体力学2:流体の抵抗の基本について解説する. |
流体の抵抗の基本について説明できるようにする.
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11週 |
機械要素設計1:機械の要素とメカニズムについて解説する. |
機械の要素とメカニズムの概要について説明できるようにする.
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12週 |
機械要素設計2:ねじとシャフトの基本について解説する. |
ねじとシャフトの基本について説明でき,応力計算できるようにする.
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13週 |
機械要素設計3:軸受と歯車の基本について解説する. |
軸受と歯車の基本について説明でき,応力計算できるようにする.
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14週 |
機械設計と研究開発1:機械設計の方法,大切なことについて解説する. |
機械設計の方法,大切なことについて理解し説明できるようにする.
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15週 |
機械設計と研究開発2:技術者としての倫理的な観点から機械設計,研究開発を解説する. |
"機械設計,研究開発において技術者倫理が重要であることを説明できるようにする.
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16週 |
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評価割合
| 中間試験 | 定期試験 | レポート | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 40 | 20 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 35 | 35 | 15 | 0 | 0 | 0 | 85 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 5 | 5 | 5 | 0 | 0 | 0 | 15 |