情報ネットワーク工学

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 情報ネットワーク工学
科目番号 0030 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子・生産システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 TCP/IPで学ぶネットワークシステム【「小高知宏著」森北出版】/教材:「マスタリングTCP/IP」オーム社、小高知宏「TCP/IPソケットプログラミング」オーム社、W・リチャード・スティーブンス著「詳説TCP/IP Vol.1 プロトコル」ピアソン・エデュケーション、W. Richard Stevens,TCP/IP Illustrated: The Protocols,Addison-Wesley 1994
担当教員 阿部 司

到達目標

1. インターネットワーキング技術の中で基礎となるTCP/IPの動作原理、UNIX環境と組込みシステムにおけるネットワークプログラム技術を理解し、説明できる。
2. ネットワークプログラム技術を応用し、ネットワークプログラムを作成できる。
3. TCP/IPの動作原理と演習からプロトコルを解析できる。
4. プログラムの動作を理解するために、各種コマンドの使用方法と出力の解析ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.インターネットワーキング技術の中で基礎となるTCP/IPの動作原理、UNIX環境と組込みシステムにおけるネットワークプログラム技術を理解し説明できる。インターネットワーキング技術の中で基礎となるTCP/IPの動作原理、UNIX環境と組込みシステムにおけるネットワークプログラム技術を理解し十分に説明できる。インターネットワーキング技術の中で基礎となるTCP/IPの動作原理、UNIX環境と組込みシステムにおけるネットワークプログラム技術を理解し説明できる。インターネットワーキング技術の中で基礎となるTCP/IPの動作原理、UNIX環境と組込みシステムにおけるネットワークプログラム技術を理解することが困難で、説明できない。
2.ネットワークプログラム技術を応用し、ネットワークプログラムを作成できる。ネットワークプログラム技術を応用し、ネットワークプログラムを十分に作成できる。ネットワークプログラム技術を応用し、ネットワークプログラムを作成できる。ネットワークプログラム技術を応用し、ネットワークプログラムを作成できない。
3.TCP/IPの動作原理と演習からプロトコルを解析にできる。TCP/IPの動作原理と演習からプロトコルを十分に解析できる。TCP/IPの動作原理と演習からプロトコルを解析できる。TCP/IPの動作原理と演習からプロトコルを解析できない。
4.プログラムの動作を理解するために、各種コマンドの使用方法と出力の解析ができる。プログラムの動作を理解するために、各種コマンドの使用方法と出力の十分に解析ができる。プログラムの動作を理解するために、各種コマンドの使用方法と出力の解析ができる。プログラムの動作を理解するために、各種コマンドの使用方法と出力の解析ができる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ソケットインタフェースとITRON TCP/IP APIによるプログラム技術学び、設計演習を行う。
この科目は企業で「電話ネットワークにおける電子交換機の設計」を担当していた教員が、その経験を活かし、「インターネットの 最新の設計手法等」について「講義」形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
コンピュータ間通信として広く普及しているインターネットワーキング技術を基礎として、TCP/IP プロトコルの動作原理、TCPのセグメント解析、各種の環境におけるTCPの動作を学ぶ。
UNIX 環境におけるソケットインタフェースによるネットワークプログラム技術を学ぶ。
組込みシステムにおけるITRON TCP/IP APIによる組込みシステムでのネットワークプログラミング技術を学ぶ。
評価では授業で出題するプログラムの設計・作成と演習・実習課題の取組み状況を重視している。
評価は定期試験50%、プログラム作成30%、演習15%、レポート5%である。成績によっては、再試験を行うことがある。合格点は60点以上である。
注意点:
本科の情報通信技術を基礎としているので、学習内容を復習しておくこと。
C言語によるプログラミング能力と説明のための文章力を養っておくこと。
授業で示される演習課題に自学自習により取り組むこと。演習課題は添削後、目標が達成されていることを確認し、返却する。目標が達成されていない場合には、再提出すること。
プリントを綴じるファイルを準備すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 TCP/IPv4ネットワークプログラム TCP/IPv4ネットワークプログラムを理解し説明できる。
2週 IPアドレスとポート番号の設定 IPアドレスとポート番号の設定を理解し説明できる。
3週 TCPのコネクションの確立と切断 TCPのコネクションの確立と切断を理解し説明できる。
4週 TCPエコークライアントプログラムの作成 TCPエコークライアントが作成できる。
5週 TCPエコーサーバプログラムの作成 TCPエコーサーバが作成できる。
6週 TCP/IPv4プロトコル解析 TCP/IPv4プロトコルが解析きる。
7週 IPv6の動作原理 IPv6の動作原理を理解し説明できる。
8週 TCP/IPv6ネットワークプログラムの作成 TCP/IPv6ネットワークプログラムを作成できる。
2ndQ
9週 TCP/IPv6プロトコル解析 TCP/IPv6プロトコルが解析できる。
10週 組込みシステムの動作原理 組込みシステムの動作原理を理解し説明できる。
11週 ITRON TCP/IP APIの動作原理 ITRON TCP/IP APIの動作原理を理解し説明できる。
12週 TCP/IPv4ネットワークプログラム TCP/IPv4ネットワークプログラムを作成できる。
13週 TCP/IPv6ネットワークプログラム TCP/IPv6ネットワークプログラムを作成できる。
14週 TCP/IPプロトコル解析 TCP/IPプロトコル解析できる。
15週 車載ネットワーク 車載ネットワークの動作原理を理解し説明できる。
16週 定期試験

評価割合

定期試験プログラム作成演習レポート合計
総合評価割合5030155100
基礎的能力00000
専門的能力5030155100
分野横断的能力00000