生物機能工学

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 生物機能工学
科目番号 0005 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 教科書:浜島 晃著「ニューステージ 新生物図表 生物基礎+生物対応」(株)浜島書店,および自作プリントを使用/参考図書:太田次郎他著「微生物—バイオテクノロジー入門」朝倉書店,掘越 弘毅,秋葉 晄彦著「絵とき 微生物学入門」オーム社,MICROBIAL BIOTECHNOLOGY W.H.FREEMAN & COMPANY 1995
担当教員 岩波 俊介

到達目標

1)生物の持っている機能を応用した産業技術(医療,農業,食品,環境分野)について理解し,説明することができる。
2)微生物,植物,動物が具備している細胞,遺伝子,タンパク質などの生物の機能を理解し,これらを応用したバイオテクノロジーについて説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1)生物の持っている機能を応用した産業技術(医療,農業,食品,環境分野)について理解し,説明することができる。1)生物の持っている機能を応用した産業技術(医療,農業,食品,環境分野)について理解し,説明することができる。1)生物の持っている機能を応用した産業技術(医療,農業,食品,環境分野)について理解し,基礎的な内容を説明することができる。1)生物の持っている機能を応用した産業技術(医療,農業,食品,環境分野)について理解し,説明できない。
2)微生物,植物,動物が具備している細胞,遺伝子,タンパク質などの生物の機能を理解し,これらを応用したバイオテクノロジーについて説明することができる。2)微生物,植物,動物が具備している細胞,遺伝子,タンパク質などの生物の機能を理解し,これらを応用したバイオテクノロジーについて説明することができる。2)微生物,植物,動物が具備している細胞,遺伝子,タンパク質などの生物の機能を理解し,これらを応用したバイオテクノロジーについての基礎的な内容を説明することができる。2)微生物,植物,動物が具備している細胞,遺伝子,タンパク質などの生物の機能を理解し,これらを応用したバイオテクノロジーについて説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
バイオテクノロジーを応用した技術開発に関する一連の知識を養成することを目標とする。微生物,植物,動物が具備している細胞,酵素などの生物の機能について教授し,それらの機能を利用した有用産物の生産技術についてバイオテクノロジーの観点から解説する。
授業の進め方・方法:
教科書の他,プリント,プロジェクタ等を利用して講義する。講義時には,ノート,筆記用具,プリントを綴じるファイルを用意すること。成績評価は,定期試験80%,課題レポート20%の割合で評価する。合格点は60点である。評価点が50点以上60点未満の場合に受講態度および課題提出状況が良好な者に対して再試験(試験分80%)を行うことがある。なお,再試験を受けた場合の評価は60点を超えないものとする。この科目は学修単位科目のため,事前・事後学習として課題レポートの提出を求めます。
注意点:
授業内容で様々な生物の機能を理解するためには,充分な予習復習(自学自習)が必要である。本科目の単位修得には45時間以上の自学自習を必要とする。授業項目の理解を深めるために課題レポートを実施し,それをもって自学自習の評価の一部とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 バイオテクノロジーとは? バイオテクノロジーの概要について理解し,その応用について説明できる。
2週 オールドバイオテクノロジーとニューバイオテクノロジー オールドバイオテクノロジーとニューバイオテクノロジーについて理解し,説明できる。
3週 ゲノム,染色体,遺伝子,核酸,タンパク質 ゲノム,染色体,遺伝子,核酸,タンパク質に関する基礎知識,およびこれらの機能ついて理解することができる。
4週 ポストゲノムとタンパク質工学 ゲノムプロジェクト情報を応用したタンパク質工学について理解することができる。
5週 ゲノムビジネスの現状 ゲノムビジネスの現状について理解することができる。
6週 医療と遺伝子工学 医療におけるバイオテクノロジーの応用について理解し,説明できる。
7週 遺伝子診断とDNAチップ DNAチップを用いた遺伝子診断技術について理解することができる。
8週 遺伝子治療とその問題点 遺伝子治療とその問題点について理解することができる。
4thQ
9週 再生医療とその問題点 再生医療とその問題点について理解することができる。
10週 遺伝子組換えと農業 農業における遺伝子組換え技術の応用について理解することができる。
11週 品種改良と遺伝子組換え 遺伝子組換えによる品種改良技術について理解することができる。
12週 遺伝子組換え食品の安全性 遺伝子組換え食品の安全性
13週 環境問題へのバイオテクノロジーの応用 環境問題へのバイオテクノロジーの応用について理解し,説明すできる。
14週 生分解性プラスチック 生分解性プラスチックについて理解することができる。
15週 極限微生物と,その応用 極限微生物と,その応用について理解することができる。
16週

評価割合

定期試験課題レポート合計
総合評価割合8020100
基礎的能力351045
専門的能力451055