概要:
実験を通して専攻分野の理解を深め,その具体的な方法を習得するとともに,自主性を育成することを目的とする。
授業の進め方・方法:
専攻分野に関連した実験(複数)をオムニバス形式で実施し,1テーマを5回とする。学生は実験テーマを半期で3テーマ(年間6テーマ)選択して受講し、各教員の指導のもと,目的の達成に必要な計画・作業・分析と結果の取りまとめを行う。
実験への参加状況(積極的な姿勢,操作法の理解,グループ内での役割の理解と実践),報告書(レポート)の書式と内容(期限内に提出され,書式と内容が優れているか,実験理論の理解は勿論,自ら調査した内容を実験結果の解釈に反映しているか,論理的展開でレポートをまとめてあるか等々),その他プレゼンテーション等の参加状況とその内容等,各担当教員が到達目標の対象となる事項について評価する。各担当教員の評価点を平均したものを当教科目の評価点(100点法)とする。合格点は60点である。
注意点:
年間6テーマのうち、自分の専門分野以外のテーマを一つ以上受講すること。
各テーマの履修上の注意点は、実験実施前に各教員から提示される。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
・沈降分離に関する実験(1) ・道路舗装の維持管理に関する実習(1) |
・流体中を沈降する粒子の挙動について説明でき,回分沈降実験により,回分沈降曲線,固体流束曲線を描くことができる。また,アンドレアゼンピペット法により粒度分布を求めることができる。 ・実道に生じている舗装の損傷を調査し,その分類と種類,原因などを説明することができ,補修方法などを検討することができる。
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2週 |
・沈降分離に関する実験(2) ・道路舗装の維持管理に関する実習(2) |
同上
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3週 |
・沈降分離に関する実験(3) ・道路舗装の維持管理に関する実習(3) |
同上
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4週 |
・沈降分離に関する実験(4) ・道路舗装の維持管理に関する実習(4) |
同上
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5週 |
・沈降分離に関する実験(5) ・道路舗装の維持管理に関する実習(5) |
同上
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6週 |
・ポリマーの合成とそのキャラクタリゼーションに関する実験(1) ・多糖類を活用した生分解性吸水性高分子に関する実験(1) ・河川流域の水文量の計測(1) |
・代表的な汎用ポリマー(PMMA)の合成法(ラジカル重合,アニオン重合)を実行できる。生成したポリマーの分子量,分子量分布,スペクトルによる構造解析を行い,説明できる。 ・セルロース、キチン等の構造多糖類を用い,有機化学的手法により吸水性を付加する実験を通して,多糖類の利点,生分解性高分子の基本的特性について説明できる。 ・河川の水文現象を考える上で必要となる雨量・流量の測定方法を習得し,実際の流域を対象にしてこれらの量を測定することができるようになる。
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7週 |
・ポリマーの合成とそのキャラクタリゼーションに関する実験(2) ・多糖類を活用した生分解性吸水性高分子に関する実験(2) ・河川流域の水文量の計測(2) |
同上
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8週 |
・ポリマーの合成とそのキャラクタリゼーションに関する実験(3) ・多糖類を活用した生分解性吸水性高分子に関する実験(3) ・河川流域の水文量の計測(3) |
同上
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2ndQ |
9週 |
・ポリマーの合成とそのキャラクタリゼーションに関する実験(4) ・多糖類を活用した生分解性吸水性高分子に関する実験(4) ・河川流域の水文量の計測(4) |
同上
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10週 |
・ポリマーの合成とそのキャラクタリゼーションに関する実験(5) ・多糖類を活用した生分解性吸水性高分子に関する実験(5) ・河川流域の水文量の計測(5) |
同上
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11週 |
・道内産業活性化のための道産品の特色を生かした食品開発。環境分野における微生物機能の利用または応用(1) ・セメントの水和反応に関する実験(1) |
・道内産業活性化のための道産品の特色を生かした食品開発のための加工技術,成分分析についての技術を修得できる。環境分野における微生物機能の利用または応用について修得できる。 ・コンクリート工学の講義と並行する形で実験を行うため,実験の選択にはコンクリート工学の履修を条件とする。コンクリートの強度試験を取り上げ,所定の強度を得るための配合を決めて,供試体を作製して実験を行い,講義で習ったことと実験結果を検討することで,コンクリートへの理解を深める。
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12週 |
・道内産業活性化のための道産品の特色を生かした食品開発。環境分野における微生物機能の利用または応用(2) ・セメントの水和反応に関する実験(2) |
同上
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13週 |
・道内産業活性化のための道産品の特色を生かした食品開発。環境分野における微生物機能の利用または応用(3) ・セメントの水和反応に関する実験(3) |
同上
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14週 |
・道内産業活性化のための道産品の特色を生かした食品開発。環境分野における微生物機能の利用または応用(4) ・セメントの水和反応に関する実験(4) |
同上
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15週 |
・道内産業活性化のための道産品の特色を生かした食品開発。環境分野における微生物機能の利用または応用(5) ・セメントの水和反応に関する実験(5) |
同上
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
・層状複水酸化物の合成とリン酸イオン吸着に関する実験(1) ・都市及び地域計画に関する実習(1) |
・層状複水酸化物を合成し,その比表面積測定およびリン酸の吸着実験を行う。比表面積の測定原理を説明し,吸光光度法を用いたリン酸の吸着量を算出できる。 ・都市,地域計画に関する実習,現況の調査検討を行い,その地域に適した計画例の立案作製を行い.都市問題の理解を深める.
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2週 |
・層状複水酸化物の合成とリン酸イオン吸着に関する実験(2) ・都市及び地域計画に関する実習(2) |
同上
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3週 |
・層状複水酸化物の合成とリン酸イオン吸着に関する実験(3) ・都市及び地域計画に関する実習(3) |
同上
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4週 |
・層状複水酸化物の合成とリン酸イオン吸着に関する実験(4) ・都市及び地域計画に関する実習(4) |
同上
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5週 |
・層状複水酸化物の合成とリン酸イオン吸着に関する実験(5) ・都市及び地域計画に関する実習(5) |
同上
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6週 |
・植物系バイオマスの酵素糖化前処理に関する実験(1) ・変異原生物質(発ガン性物質)のDNAへの結合親和性に関する実験(1) ・不規則波の波浪変形に関する実験(1) |
・バイオマスとしてのセルロースの特性とその酵素反応性との関係から,酵素糖化を促進するために有効なセルロースの前処理を理解できる。バイオマスをエネルギー資源,化学資源としてとらえ,これを有効利用するプロセス(バイオエタノールなど)について説明できる。 ・原著論文(英文)を読んで内容を理解し,実験を立案することができる。吸光度-滴定法で実験データを取得することができる。実験データからスキャッチャードプロットを作製することができる。スキャッチャードプロットをexcluded site modelでフィッティングし,結合定数と結合部位数を求めることができる。 ・不規則波の発生方法,入・反射波の決定方法を修得できる。また,不規則波の基本的特性について説明できる。
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7週 |
・植物系バイオマスの酵素糖化前処理に関する実験(2) ・変異原生物質(発ガン性物質)のDNAへの結合親和性に関する実験(2) ・不規則波の波浪変形に関する実験(2) |
同上
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8週 |
・植物系バイオマスの酵素糖化前処理に関する実験(3) ・変異原生物質(発ガン性物質)のDNAへの結合親和性に関する実験(3) ・不規則波の波浪変形に関する実験(3) |
同上
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4thQ |
9週 |
・植物系バイオマスの酵素糖化前処理に関する実験(4) ・変異原生物質(発ガン性物質)のDNAへの結合親和性に関する実験(4) ・不規則波の波浪変形に関する実験(4) |
同上
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10週 |
・植物系バイオマスの酵素糖化前処理に関する実験(5) ・変異原生物質(発ガン性物質)のDNAへの結合親和性に関する実験(5) ・不規則波の波浪変形に関する実験(5) |
同上
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11週 |
・二重管型熱交換器の伝熱特性(1) ・材料の組成分析,生成相の同定および微細構造の観察(1) ・補強土構造物に関する実験(1) |
・二重管型熱交換器実験より得られた測定値を用いて,熱収支から境膜伝熱係数を算出することができる。既存の実験式や熱・物質収支を比較検討し,向流型・並流型装置の特性を説明することができる。 ・代表的な焼結体の作製(原料粉末混合,仮焼,成形,焼結)を実行できる。 実験を通して粉末X線回折装置による生成相の同定,蛍光X線分析装置による組成分析および走査型電子顕微鏡による微細構造の観察を行い,得られた結果を説明できる。 ・補強土構造物の設計に必要な強度定数を求めることができる。
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12週 |
・二重管型熱交換器の伝熱特性(2) ・材料の組成分析,生成相の同定および微細構造の観察(2) ・補強土構造物に関する実験(2) |
同上
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13週 |
・二重管型熱交換器の伝熱特性(3) ・材料の組成分析,生成相の同定および微細構造の観察(3) ・補強土構造物に関する実験(3) |
同上
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14週 |
・二重管型熱交換器の伝熱特性(4) ・材料の組成分析,生成相の同定および微細構造の観察(4) ・補強土構造物に関する実験(4) |
同上
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15週 |
・二重管型熱交換器の伝熱特性(5) ・材料の組成分析,生成相の同定および微細構造の観察(5) ・補強土構造物に関する実験(5) |
同上
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16週 |
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