国語Ⅱ(情報科学・工学系)

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 国語Ⅱ(情報科学・工学系)
科目番号 0021 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 創造工学科(一般科目) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『文学国語』(筑摩書房)、『現代の国語』(筑摩書房)、新訂国語図説(京都書房)/その他プリントを授業中に配布
担当教員 時田 紗緒里

到達目標

1、論理的文章について、文章の種類を踏まえて、内容や構成、論理展開などを的確に捉えて要旨・要点を把握することができる。
2、文学的文章について、文章に描かれた人物や場面を把握し、展開・変化を理解することができる。
3、漢字・語句などの意味を理解し、文法的に正しく文章を書くことができる。
4、主観と客観を理解して、自分の意見・考えを伝えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理的文章について、文章の種類を踏まえて、内容や構成、論理展開などを的確に捉えて要旨・要点を把握することができる。論理的文章について、文章の種類を踏まえて、内容や構成、論理展開などを概ね把握することができる。論理的文章について、文章の種類を踏まえて、内容や構成、論理展開などを把握することができない
評価項目2文学的文章について、文章に描かれた人物や場面を把握し、展開・変化を理解しながら自分の意見・考えをまとめることができる。 文学的文章について、文章に描かれた人物や場面を把握し、展開・変化を理解することができる。文学的文章について、文章に描かれた人物や場面を把握し、展開・変化を理解できない。
評価項目3漢字・語句などの意味を理解して適切に文章で使用し、文法的に正しく文章を書くことができる。ある程度漢字・語句などの意味を理解し、文法的に正しく文章を書くことができる。漢字・語句などの知識が不十分、または文法的に正しく文章を書くことができない。
評価項目4 主観と客観を明確に区別し、自分の意見・考えを相手に分かりやすく伝えることができる。 主観と客観を区別し、自分の意見・考えを話すこと・書くことができる。 主観、客観の概念を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

 Ⅰ 人間性  1 Ⅰ 人間性
 Ⅱ 実践性  2 Ⅱ 実践性
 Ⅲ 国際性  3 Ⅲ 国際性

教育方法等

概要:
近代以降(明治~現代)の文章を扱う。論理的な文章(評論文等)と、文学的な文章(小説、俳句、詩)を扱う。また、文学史や実用的な文章、感想文、レポートなど、文章の目的や形式を理解して適切に文章が書けることを目指す。
授業の進め方・方法:
講義形式で進める。適宜、グループワークを行うことがある。
 評価は、前期・後期共に試験60%(中間試験30%、定期試験30%)、提出課題等40%(授業内課題を含む)の割合で評価する。年間評価は前期成績50%、後期成績50%。合格点は60点である。
学年末の評価が60点未満の場合は、再評価を行うことがある。再評価は、再試験を試験60%に置き換え、課題レポート40%を提出課題棟40%に置き換えて評価する。なお、再評価となった場合は60点を上限とする。
注意点:
・授業で資料を配布するので、専用のプリントファイルを用意すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
授業の目的・方針等を理解する。
2週 「プラスチック膜を破って」(梨木香歩)/『文学国語』 文章を通して文章の構成・表現方法を理解することができる。
3週 「プラスチック膜を破って」(梨木香歩)/『文学国語』 文章を通して筆者の主張を理解することができる。
4週 「プラスチック膜を破って」(梨木香歩)/『文学国語』 文章を通して自分の意見・考えを持つことができる。
5週 「神様」(川上弘美)/『文学国語』 文学的文章を読んで文章の構成・表現方法を理解することができる。
6週 「神様」(川上弘美)/『文学国語』 作品の寓意を理解することができる。
7週 「神様」(川上弘美)/『文学国語』 文学的文章を通して登場人物の心情や作品の主題に対する自分の考えを持つことができる。
8週 中間試験 これまでの学習内容を確認する。
2ndQ
9週 「システムと変異」(中屋敷均)/『現代の国語』 客観的・論理的文章を読んで文章の構成・表現方法を理解することができる。
10週 「システムと変異」(中屋敷均)/『現代の国語』 客観的・論理的文章を読んで筆者の主張を理解することができる。
11週 「山月記」(中島敦)/『文学国語』 文学的文章を読んで登場人物の心情や作品の主題を理解する。
12週 「山月記」(中島敦)/『文学国語』 文学的文章を読んで登場人物の心情や作品の主題を理解する。
13週 「山月記」(中島敦)/『文学国語』 文学的文章を読んで登場人物の心情や作品の主題を理解する。
14週 「山月記」(中島敦)/『文学国語』 文学的文章を通して登場人物の心情変化や作品の主題について自分の意見を持つことができる。
15週 「山月記」(中島敦)/『文学国語』 文学的文章を通して登場人物の心情変化や作品の主題について自分の意見を持つことができる。

16週 (前期定期試験) これまでの学習内容を確認する。
後期
3rdQ
1週 「永訣の朝」(宮澤賢治)/『文学国語』 詩の表現・技法を理解する。
2週 「永訣の朝」(宮澤賢治)/『文学国語』 詩の表現・技法を理解し、味わって感想を持つことができる。
3週 「死にたまふ母」(斎藤茂吉)/『文学国語』 詩の表現・技法を理解する。
4週 「死にたまふ母」(斎藤茂吉)/『文学国語』 詩の表現・技法を理解し、味わって感想を持つことができる。
5週 「論語―私の古典」(高橋和巳)/『文学国語』 随筆を読んで文章の構成・表現方法を理解することができる。
6週 「論語―私の古典」(高橋和巳)/『文学国語』 随筆を読んで文章の構成・表現方法を理解することができる。
7週 「論語―私の古典」(高橋和巳)/『文学国語』 「論語」の該当箇所を読みながら筆者の主張を確認し、自分の言葉で筆者の考えをまとめることができる。
8週 中間試験 これまでの学習内容を確認する。
4thQ
9週 「文学の仕事」(加藤周一)/『文学国語』 文章の構成・表現方法を理解することができる。
10週 「文学の仕事」(加藤周一)/『文学国語』 筆者の主張を理解し、自分の言葉でまとめることができる。
11週 「化物の進化」(寺田寅彦)/『文学国語』 文章の構成・表現方法を理解することができる。
12週 「化物の進化」(寺田寅彦)/『文学国語』 筆者の主張を理解し、自分の言葉でまとめることができる。
13週 「捨てない女」(多和田葉子)/『文学国語』 文学的文章を読んで登場人物の心情や作品の主題を理解する。
14週 「捨てない女」(多和田葉子)/『文学国語』 文学的文章を読んで登場人物の心情や作品の主題を理解する。
15週 「捨てない女」(多和田葉子)/『文学国語』 文学的文章を通して登場人物の心情変化や作品の主題について自分の意見を持つことができる。
16週 (後期定期試験) これまでの学習内容を確認する。

評価割合

定期試験中間試験提出課題等合計
総合評価割合303040100
一般的能力303040100