デザインとCAD

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 デザインとCAD
科目番号 0015 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科(専門共通科目) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:自作プリント/参考図書:日本インダストリアルデザイナー協会編「プロダクトデザイン」ワークスコーポレーション
担当教員 対馬 由美

到達目標

1. 現代のものづくりの世界は、狭い特定の専門知識だけでは実現できず、多領域との協働することが必要だと理解している。
2. 現代から先の技術や知識のみに目を向けるのではなく、今あるものがどのような過程を経て実現しているのかについて理解している。
3. 製品の実現には、いわゆる「ものづくり」だけではなく「ことづくり」の重要性について説明できる。
4. 座学で得た知識を活用し、日常の生活に問題を見付け、その課題について自らの解決策を立案することができる。
5. 与えられた課題をグループで議論しデザインを考え、デジタルファブリケーションにより、基礎的なモックアップを実現するデータをつくることができる。
6.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1CADを用いた製品開発の仕組みを理解し、CADを活用する重要性について説明できる。CADを用いた製品開発の仕組みを理解している。CADを活用する重要性について基本的な事項を説明できる。CADを用いた製品開発の仕組みを理解していない。CADを活用する重要性について説明できない。
評価項目2グループワークによる課題で2D・3D CADを活用したモデルをつくることができる。グループワークによる課題で2D・3D CADを活用した基本的なモデルをつくるこができる。グループワークによる課題で2D・3D CADを活用したモデルをつくるこができない。
評価項目3現代を俯瞰し、デザインとCADが、社会でどのように活用されているか、説明することができる。現代を俯瞰し、デザインとCADが、社会でどのように活用されているか、基本的な事項を説明することができる。現代を俯瞰し、デザインとCADが、社会でどのように活用されているか、説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この講義で扱う「CAD」とは、狭義での機械や建築分野で扱う設計支援システム・ソフトのことではなく、CADの本来的な意味である「computer-aided design」を広義に捉え、創造工学科5系の各分野において、コンピューター導入より、どのような生活環境・体験・世界を技術者や人々にをもたらされたかを俯瞰し、現在の最先端の技術や取り組みを知り、未来を創造していく技術者としての素養を養うことを目的とする。また、一部、本校の機械設備で実施できる制作課題を与え、グループで実際にデザインし形にすることでCADについて知識を身に付けるだけではなく、自分でCADをどのように活用していくかを考えていく。
授業の進め方・方法:
座学を中心に講義を進めるが、グループワークによる実習、及び、発表を行う。また、教員の講義を一方的に聴くのではなく、学生からの積極的な質問や意見をもとに議論を行うなど、双方向な講義を適宜行う。
この科目は学修単位科目のため,事前・事後学習として課題・演習などを実施し,評価の対象とします。
注意点:
座学のみではなく、グループワークによる課題、試験、講義への積極的な参加姿勢など、複合的な項目によって成績評価を行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス及び授業大要
学習目的、達成目標を理解する。
モノを実現する上でCADがデザインやエンジニアリングの世界において役立てられてきたかを広義に理解する。
2週 2DCAD実習
基礎的な図形を描くことができる.
3週 2DCAD実習 基礎的な平面図を描くことができる.
4週 2DCAD実習 基礎的な平面図を描くことができる.
5週 2DCAD実習 三角図を描くことができる.
6週 2DCAD実習 三角図を描くことができる.
7週 2DCAD実習 三角図を描くことができる.
8週 2DCAD実習 表計算ソフトとCADの連携で複雑な図形を描くことができる.
2ndQ
9週 2DCAD実習
様々な業種で実際に使われているCADデータ用いて図を描くことができる.
10週 エンジニアのものづくりとCAD
様々な業界で活用されるCAD、デザイン
この先のCADとデザインの在り方、活用方法
社会におけるCADとデザインの役割を理解し,説明できる.
11週 3DCAD実習 基礎的な図形を描くことができる.
12週 3DCAD実習 グループで議論し、立体を考え、3DCADで制作することができる
13週 3Dプリンタ実習 製作された3Dモデルを3Dプリンタで出力し、立体について検証できる.
14週 3DCAD実習 検証に基づき、3Dモデルを改善することができる.
15週 授業のまとめ
ものづくりとCAD、デザインについての講義の概観を振り返り、最新の動向やこの先を考えることができる.
16週 定期試験

評価割合

課題レポート姿勢合計
総合評価割合702010100
基礎的能力40101060
専門的能力3010040
分野横断的能力0000