プロジェクトマネジメント

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 プロジェクトマネジメント
科目番号 0035 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 (教科書)広兼修 著「新版 プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門」オーム社 (参考図書)梅田弘之著「実践!プロジェクト管理入門」翔泳社 山田正樹著「実践アジャイル ソフトウェア開発法とプロジェクト管理」 ソフト・リサーチ・センター,J.Copline, N.Harrison, Prentice Hall: "Organizational Patterns of Agile software Development" 2004 (講義及び試験の内容水準確認のための参考資料)情報処理技術者試験 プロジェクトマネージャ試験
担当教員 土居 茂雄

到達目標

1) 開発プロジェクトの概要について理解し、説明できること。
2) 開発工程の概要について理解し、説明できること。
3) 開発工程の作業について理解し、説明できること。
4) 開発手法の種類と特徴について理解し、説明できること。
5) 開発プロジェクトの現状と問題点について理解し、説明できること。
6) SEの役割について理解し、説明できること。
7) 引合、説明会、調査、提案書作成、見積、提案、受注、契約、プロジェクト発足までの過程を理解し、説明できること。
8) PMBOKをベースとした、統合管理、スコープ管理、スケジュール管理、コスト管理、品質管理、人的資源管理、コミュニケーション管理、リスク管理、調達管理のマネジメント手法を理解し、説明できること。
9) プロジェクトの計画立案ができること。
10) スケジュール管理の応用ができること。
11) 情報システム開発プロジェクトの問題分析と評価および解決策の立案ができること。
12) 以下のデザイン能力を修得すること。
・問題設定力
・構想したものを図、文章、式、プログラム等で表現する能力
・公衆の健康・安全、文化、経済、環境、倫理等の観点から問題点を認識する能力およびこれらの問題点等から生じる制約条件下で解を見出す能力
・継続的に計画し実施する能力

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1開発プロジェクトの概要について適切に説明できる開発プロジェクトの概要について説明できる開発プロジェクトの概要について説明できない
評価項目2開発工程の概要について適切に説明できる開発工程の概要について説明できる開発工程の概要について説明できない
評価項目3開発工程の作業について適切に説明できる開発工程の作業について説明できる開発工程の作業について説明できない
評価項目4開発手法の種類と特徴について適切に説明できる開発手法の種類と特徴について説明できる開発手法の種類と特徴について説明できない
評価項目5開発プロジェクトの現状と問題点について適切に説明できる開発プロジェクトの現状と問題点について説明できる開発プロジェクトの現状と問題点について説明できない
評価項目6SEの役割について適切に説明できるSEの役割について説明できるSEの役割について説明できない
評価項目7引合、説明会、調査、提案書作成、見積、提案、受注、契約、プロジェクト発足までの過程を適切に説明できる引合、説明会、調査、提案書作成、見積、提案、受注、契約、プロジェクト発足までの過程を説明できる引合、説明会、調査、提案書作成、見積、提案、受注、契約、プロジェクト発足までの過程を説明できない
評価項目8PMBOKをベースとした、統合管理、スコープ管理、スケジュール管理、コスト管理、 品質管理、人的資源管理、コミュニケーション管理、リスク管理、調達管理のマネジメント手法を適切に説明できる PMBOKをベースとした、統合管理、スコープ管理、スケジュール管理、コスト管理、 品質管理、人的資源管理、コミュニケーション管理、リスク管理、調達管理のマネジメント手法を説明できるPMBOKをベースとした、統合管理、スコープ管理、スケジュール管理、コスト管理、 品質管理、人的資源管理、コミュニケーション管理、リスク管理、調達管理のマネジメント手法を説明できない
評価項目9プロジェクトの計画立案が適切にできるプロジェクトの計画立案ができるプロジェクトの計画立案ができない
評価項目10スケジュール管理の応用が適切にできるスケジュール管理の応用ができるスケジュール管理の応用ができない
評価項目11情報システム開発プロジェクトの問題分析と評価および解決策の立案が適切にできる情報システム開発プロジェクトの問題分析と評価および解決策の立案ができる情報システム開発プロジェクトの問題分析と評価および解決策の立案ができない
評価項目12専門用語を英語で,英語の専門用語を日本語で適切に表現できる専門用語を英語で,英語の専門用語を日本語で表現できる専門用語を英語で,英語の専門用語を日本語で表現できない
評価項目13関連するデザイン能力を適切に利用できる関連するデザイン能力を利用できる関連するデザイン能力を利用できない

学科の到達目標項目との関係

Ⅰ 人間性
Ⅱ 創造性
Ⅲ 国際性

教育方法等

概要:
情報システム開発プロジェクトの計画・設計・開発における作業手順や作業内容の概要と開発手法を学びます。また、プロジェクトを円滑に遂行するための管理手法を、PMBOKをベースに学びます。さらに情報システム開発プロジェクトのトラブル事例をとりあげ、トラブルの原因や対策なども学びます。
本教科は,企業で「ソフトウェア研究開発業務」に関する実務経験のある教員が,その経験を活かして「ソフトウェアを中心としたプロジェクト管理等」について「講義」形式で行います.
授業の進め方・方法:
講義を中心に,情報システム構築に関する事例紹介を交えながら進めていきます.
達成目標に示す試験,小テスト・レポートを100点法で採点し,定期試験70%,小テスト・レポート30%の割合で評価します.
自学自習時間として60時間を考え,本講義項目の達成目標に相当する課題を提示します.
演習課題を自学自習として取り組み,その結果をレポートで提出してください.
特別の理由がなく期限に遅れた場合,または合理的な理由があっても期限までに説明がない場合は,そのレポートは受領しません.
レポートの内容が不適切な場合には再提出を求めます.
成績によっては再試験を実施することがあります.
注意点:
プログラミングやソフトウェア工学などの情報工学系の知識を必要としません.グループワークを実施します.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 プロジェクト プロジェクトとは何かを説明できるようになること.
2週 情報システム開発プロジェクト プロジェクトの中で,情報システム開発特有の問題が何かを説明できるようになること.
3週 PMBOK概要 PMBOKの概要と全体像を理解すること.
4週 プロジェクト統合マネジメント プロジェクト統合マネジメントについて理解し,説明できるようになること.
5週 スコープマネジメント スコープマネジメントについて理解し,説明できるようになること.
6週 タイムマネジメント タイムマネジメントについて理解し,説明できるようになること.
7週 タイムマネジメント タイムマネジメントについて理解し,説明できるようになること.
8週 コストマネジメント コストマネジメントについて理解し,説明できるようになること.
4thQ
9週 コストマネジメント コストマネジメントについて理解し,説明できるようになること.
10週 品質マネジメント 品質マネジメントについて理解し,説明できるようになること.
11週 リスクマネジメント リスクマネジメントについて理解し,説明できるようになること.
12週 調達マネジメント 調達マネジメントについて理解し,説明できるようになること.
13週 ステークホルダーマネジメント・コミュニケーションマネジメント ステークホルダーマネジメント・コミュニケーションマネジメントについて理解し,説明できるようになること.
14週 トラブル事例 情報システム開発プロジェクトにおけるトラブル事例について、トラブルの内容,トラブルの原因,対策方法について学び,プロジェクトの問題分析と評価および解決策の立案ができること.
15週 トラブル事例 情報システム開発プロジェクトにおけるトラブル事例について、トラブルの内容,トラブルの原因,対策方法について学び,プロジェクトの問題分析と評価および解決策の立案ができること.
16週 定期試験

評価割合

定期試験小テスト・レポート合計
総合評価割合7030100
専門的能力7030100