論理的で柔軟な思考力を身につけるとともに、コミュニケーション能力の基礎力を養い、「読む」「書く」「話す」「聴く」、それぞれの能力を総合的に生かすことができる。また、教材を通じて人類の文化にも触れ、幅広い視野に立って物事を考えることができる。
概要:
あらゆる学問の根本として国語の重要性が叫ばれつつある。また、社会人に必須なものとしてコミュニケーション能力は欠かすことはできない。この授業ではその基礎力を養うことを主眼として、「読む」「書く」ことの徹底と、「話す」「聴く」ことの訓練を進めていきたい。とりわけ社会科の科目との関連性がある。
授業の進め方・方法:
教科書を使った授業と表記練習を実施する。また、前期後半は論理的な文章表現の練習を予定している。教科書は、昨年度使用していた『改訂版高等学校国語総合』(数研出版)と、新たに購入した『現代文A 』(東京書籍)を併用する。成績評価は定期試験の成績(70%)と表記練習などの提出物(10%)および小論文(20%)により総合評価をおこない、60点以上を合格とする。再試験は前期末、後期末に中間試験分、期末試験分各1回と学年末に実施し、前記の定期試験における成績と置き換え再計算した結果、60点以上となる場合は合格(60点)とする。
注意点:
教科書、ノートはもちろんのこと、この他に国語辞典・漢和辞典(電子辞書を含む)、便覧はいつも用意して授業に臨むこと。表記課題・小論文などの提出物は期日を守るよう心がけること。表記課題における自己添削の内容によっては、再提出を求めることがある。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス 随想「さくらさくらさくら」(俵万智) 表記練習 第1回 |
授業の達成目標、授業内容、評価方法が把握できる。 筆者の体験や和歌・短歌を通じて、日本の伝統文化について理解できる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
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2週 |
随想「さくらさくらさくら」(俵万智)
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筆者の体験や和歌・短歌を通じて、日本の伝統文化について理解できる。
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3週 |
評論「『攻撃』と『共存』」(山際寿一) 表記練習 第2回
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論理的な文章の読解の要諦が理解でき、筆者の主張を正確にまとめることができる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
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4週 |
評論「『攻撃』と『共存』」(山際寿一)
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論理的な文章を読み解くうえでの要諦が理解でき、筆者の主張を正確にまとめることができる。
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5週 |
評論「『攻撃』と『共存』」(山際寿一) 古文「伊勢物語」筒井筒 表記練習 第3回 |
論理的な文章を読み解くうえでの要諦が理解でき、筆者の主張を正確にまとめることができる。 重要古語に注意して古文を正しく解釈することができる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
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6週 |
古文「伊勢物語」筒井筒
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重要古語に注意して古文を正しく解釈することができ る。
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7週 |
古文「伊勢物語」筒井筒 学習内容の復習 |
重要古語に注意して古文を正しく解釈することができる。 これまでの学習内容について要点を振り返り、理解を深めることができる。
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8週 |
前期中間試験を実施する |
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2ndQ |
9週 |
答案返却、解答解説 論理的な文章表現
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試験の解説を聞き、的確な解答の仕方について理解することができる。 論理的な文章を書くために必要なことが理解できる。
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10週 |
論理的な文章表現 |
論理的な文章を書くために必要なことが理解できる。
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11週 |
論理的な文章表現 |
論理的な構成・展開で根拠に基づく主張を文章に表現できる。
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12週 |
論理的な文章表現
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論理的な文章を書くために必要なことが理解できる。
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13週 |
小論文返却、解説 論理的な文章表現 |
添削された小論文を振り返り、論理的構成・展開や表現方法について理解を深めることができる。 論理的な構成・展開で根拠に基づく主張を文章に表現できる。
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14週 |
漢文「漢詩」 表記練習 第4回 |
修辞法に注意し漢詩の内容を理解できる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
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15週 |
漢文「漢詩」 小論文返却、解説 |
修辞法に注意し漢詩の内容を理解できる。 添削された小論文を振り返り、論理的構成・展開や表現方法について理解を深めることができる。
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16週 |
前期末試験は実施しない |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
随想「分からないからおもしろい」(木内昇) 表記練習 第5回 |
筆者の体験に基づく仕事に関する考え方について理解できる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
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2週 |
随想「分からないからおもしろい」(木内昇)
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筆者の体験に基づく仕事に関する考え方について理解できる。
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3週 |
小説「山月記」(中島敦) 表記練習 第6回 |
漢語の特徴を生かした文章に親しみ、内容を理解するとともに、登場人物の心情を把握できる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
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4週 |
小説「山月記」(中島敦) |
漢語の特徴を生かした文章に親しみ、内容を理解するとともに、登場人物の心情を把握できる。
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5週 |
小説「山月記」(中島敦) 古文「おくのほそ道」平泉(松尾芭蕉) 表記練習 第7回 |
漢語の特徴を生かした文章に親しみ、内容を理解するとともに、登場人物の心情を把握できる。 俳文の特徴を理解し、内容を把握できる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
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6週 |
古文「おくのほそ道」平泉(松尾芭蕉) |
俳文の特徴を理解し、内容を把握できる。
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7週 |
古文「おくのほそ道」平泉(松尾芭蕉) 学習内容の復習 |
俳文の特徴を理解し、内容を把握できる。 これまでの学習内容について要点を振り返り、理解を深めることができる。
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8週 |
後期中間試験を実施する |
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4thQ |
9週 |
答案返却、解答解説 評論「『身銭』を切るコミュニケーション」 (内田樹) 表記練習 第8回 |
試験の解説を聞き、的確な解答の仕方について理解することができる。 論理的な構成と具体例に即してコミュニケーションの在り方について考えを深めることができる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
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10週 |
評論「『身銭』を切るコミュニケーション」 (内田樹) |
論理的な構成と具体例に即してコミュニケーションの在 り方について考えを深めることができる。
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11週 |
評論「言葉は世界を切り分ける」(今井むつみ) 表記練習 第9回 |
他言語との比較を通じて言葉の意味の在り方について理解を深めることができる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
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12週 |
評論「言葉は世界を切り分ける」(今井むつみ) |
他言語との比較を通じて言葉の意味の在り方について理解を深めることができる。
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13週 |
漢文「論語」 表記練習 第10回 |
重要語や句法に注意し漢文を正しく解釈できる。 現代日本語を丁寧かつ正確に表記することができる。
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14週 |
漢文「論語」 |
重要語や句法に注意し漢文を正しく解釈できる。
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15週 |
漢文「論語」 学習内容の復習 |
重要語や句法に注意し漢文を正しく解釈できる。 これまでの学習内容について要点を振り返り、理解を深めることができる。
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16週 |
後期末試験を実施する |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 3 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 3 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 3 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 3 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 3 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 3 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 3 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 3 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 3 | |