電気工学実験VI

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 電気工学実験VI
科目番号 0119 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気工学分野 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 実験テキスト(配布):「電気工学実験Ⅳ」, 参考書(実験室備え付け):「LT Spiceで学ぶ電子回路」 著:渋谷道雄 出版:オーム社
担当教員 佐藤 英樹,佐川 正人

到達目標

1. 各実験項目について、各自が実験原理(理論)を理解し、実験を遂行できる。
2. 本実験で使用した基本的な実験機器の取扱い方法を身につけている。
3. 実験結果のデータ処理を適切に行い、その妥当性等の吟味・評価ができる。
4. 各自が、必要な内容を網羅した報告書としてまとめることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各実験原理を理解,応用し実験を遂行できる.各実験原理を理解し,実験を遂行できる.各種の実験原理を理解できない.
評価項目2実験機器の取扱いと応用ができる.実験機器を取扱いできる.実験機器を取扱いできない.
評価項目3実験データの処理と結果の評価ができる.そのデータを適切な方法で表現できる.実験データの処理と評価の評価ができる.実験データの処理,評価ができない.
評価項目4必要事項を網羅した報告書をまとめることができる.必要事項を記載した報告書をまとめることができる.必要事項を記載した報告書をまとめることができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 D 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 E 説明 閉じる

教育方法等

概要:
1. 通信工学や電磁波工学により得られた「電子通信」関連分野の専門知識・理論を実際に実験を通して体験することにより、知識・技術を確実なものとして修得させる。
2. 基本的な実験機器等の取扱いに慣れさせる。
3. 実験の結果を充分に吟味・考察し、報告書としてまとめる過程を通して、専門知識の応用能力の向上を図る。
授業の進め方・方法:
1. 実験は一班4~6名程度のグループ単位で行い、下記実験テーマについて実験計画表に基づき順次実験を進める。なお、実験装置が故障等の際は代替実験を行うことがある。
2. 就職試験等で欠課した者は、随時時間を設定し追実験をさせる。
3. 円滑な遂行のため実験書を予め読み、内容・方法の理解と的確な検討評価を心がけること。
4. 報告書は自らの理解に基づき作成し、期限内に提出すること。
注意点:
成績評価方法:
・別に定める電気工学科の評価基準による。
・全テーマの個々のレポート得点が60点以上で合格とする。
・得点の状況によっては再実験、課題追加、試験等を実施する場合がある。ただし、最終期限までに全てのレポートが受理されていないものは、基本的に再試験を行わない。
・機材の動作不良などが発生した場合、代替実験に変更することがある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1. 実験書の製本とガイダンス、準備(1回) 1. ガイダンス
計画および諸説明と注意(デジタル・オシロスコープ等の使用方法の説明を含む)
2週 2. AGC(3回) 2.AGC回路の目的と原理が理解できる。
3週
4週
5週 3.パッシブフィルタI,II(3 回)
定K形LPF,定K形HPFおよび帯域通過フィルタ
3.定K形低域、高域フィルタおよび帯域通過フィルタの動作を理解し、特性測定ができる。
6週
7週
8週 4.アクティブフィルタ(3回)
前期中間試験:実施しない
4.オペアンプを用いたラグリード型低域フィルタの動作を理解し、特性測定ができる。
2ndQ
9週
10週
11週 5.FM変調(3 回) 5.振幅(FM)変調、復調の基礎が理解できる。
12週
13週
14週 実験追加指導(1~4)その1 課題1~4の再実験・追実験およびレポート指導をおこなう。
15週 実験追加指導(1~4)その2 課題1~4の再実験・追実験およびレポート指導をおこなう。
16週 課題1~4 レポート提出締日
前期期末試験:実施しない
課題1~4 レポート最終提出日
後期
3rdQ
1週 機材準備・点検 実験機材の準備と点検をおこなう。
2週 6.光伝送(4回)
・光通信におけるアナログ光変調特性
・伝送路における信号減衰特性
6.光ファイバ通信におけるアナログ及びデジタル変調の基礎が理解でき、伝送路での信号減衰特性が理解できる。
3週
4週
5週
6週 7.AM変調のスペクトラム測定(4回)
7.振幅(AM)変調、復調の基礎と周波数特性が理解できる。
7週
8週 後期中間試験:実施しない
4thQ
9週

10週 8.演算増幅器の周波数特性(4回) 8.演算増幅器の周波数特性を理解することができる。
11週
12週
13週
14週 実験追加指導(5~7)その1 課題5~7の再実験・追実験およびレポート指導をおこなう。
15週 実験追加指導(5~7)その2 課題5~7の再実験・追実験およびレポート指導をおこなう。
16週 課題5~7 レポート提出締日
後期期末試験:実施しない
課題5~7 レポート最終提出日

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野(実験・実習能力)電気・電子系分野(実験・実習能力)電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。4
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。4
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。4
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。4
キルヒホッフの法則を適用し、実験結果を考察できる。4
分流・分圧の関係を適用し、実験結果を考察できる。4
ブリッジ回路の平衡条件を適用し、実験結果を考察できる。4
重ねの理を適用し、実験結果を考察できる。4
インピーダンスの周波数特性を考慮し、実験結果を考察できる。4
共振について、実験結果を考察できる。4
増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。4
論理回路の動作について実験結果を考察できる。4

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000