建築環境工学II

科目基礎情報

学校 釧路工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 建築環境工学II
科目番号 0016 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学分野 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:初学者の建築講座建築環境工学第三版(市ヶ谷出版社)参考書:最新建築環境工学改訂4版(井上書院)、図説やさしい建築環境(学芸出版社)、建築計画原論I(丸善)、建築設計資料集成(丸善)等
担当教員 桒原 浩平

到達目標

音、日照・日射、光環境に関する専門用語を説明できる。
音、日照・日射、光環境に関する基本的な演習問題が解ける。
音、日照・日射、光環境について物理的性質を理解し、実際に建築へどのように応用されるか説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1音、日照・日射、光に関する専門用語を具体例を交えて説明できる。音、日照・日射、光に関する専門用語を説明できる。音、日照・日射、光に関する専門用語を理解できない。
評価項目2音、日照・日射、光に関する応用問題が解ける。音、日照・日射、光に関する演習問題が解ける。音、日照・日射、光に関する基本的な演習問題が解けない。
評価項目3音、日照・日射、光について物理的性質を充分に理解し、実際に建築へどのように応用されるか具体例を交えて説明できる。 音、日照・日射、光について物理的性質を理解し、実際に建築へどのように応用されるか説明できる。 音、日照・日射、光について物理的性質を理解できず、実際に建築へどのように応用されるか理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築技術者に必要な建築環境工学のうち主として音、日照・日射、光環境の分野を学習する。
物理学や数学をベースに建築環境工学の基礎知識を修得しそれを応用する能力を身につける。
授業の進め方・方法:
基礎知識として1~3学年の物理学が必要である。
関数電卓と三角定規を用意すること。
2回の定期テスト、理解を深めるための毎回の小テストと共に2~3回のレポート・課題の提出を求める。
合否判定:中間試験と期末試験の平均が60点以上を合格とする。
最終評価:試験平均点×0.8+小テスト・レポート・課題・試験での英語解答による加点を100点満点に換算した点×0.2を最終評価点とする。
不合格の場合は再試験を行い、60点以上を合格とする。
(関連科目)建築計画I,建築環境工学II,建築工学実験,建築設備I,II
注意点:
単に言葉や計算方法を暗記するのではなく、自分の周りの建物や生活環境と照らし合わせながら、実生活に直結する学問であることを理解してもらいたい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 音の性質と単位 音の物理的特性について説明できる。音の単位とレベル表示について説明できる。
2週 レベルの合成、聴感 デシベル和の計算ができる。聴覚の仕組みについて説明できる。
3週 騒音 騒音の定義、影響、防止について説明できる。
4週 遮音 遮音について説明できる。室内外の音圧レベル差の計算ができる。
5週 吸音と残響時間 吸音と遮音材料の仕組みについて説明できる。残響時間の計算ができる。
6週 室内音響計画 残響と音響計画の関係について説明できる。
7週 中間試験 実施する
8週 太陽位置 建設地と太陽位置について説明できる。
2ndQ
9週 日照と日影1 日影曲線を用いて日影時間を求めることができる。
10週 日照と日影2 日差し曲線を用いて日照条件を検討できる。
11週 日射 紫外線および可視光線について説明できる。日射の効用を説明できる。壁面に当たる日射量の計算ができる。
12週 日射の調整 建物に対する日射受熱の特性を説明できる。日射の調節方法を説明できる。
13週 視覚と測光量 視覚と光の関係について説明できる。照度の計算ができる。明視、グレアの現象について説明できる。
14週 採光 昼光率や立体角投射率が計算できる。採光および採光計画について説明できる。
15週 人工照明 人工光源について説明できる。照明計画および照度の計算ができる。
16週 期末試験 実施する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野環境・設備建設地と太陽位置について説明できる。4
日照および日射の調節方法について説明できる。4
日照時間および日照時間図について説明できる。4
日照と日射の使い分けについて説明できる。4
紫外線、赤外線、可視光線の効果の違いを説明できる。4
視覚と光の関係について説明できる。4
明視、グレアの現象について説明できる。4
採光および採光計画について説明できる。4
人工照明について説明できる。4
照明計画および照度の計算ができる。4
音の単位について説明できる。4
聴覚の仕組みについて説明できる。4
音心理の三大特性、大きさとうるささ、音の伝搬、減衰、回折について説明できる。4
吸音と遮音、残響について説明できる。4
遮音材料の仕組み、音響計画について説明できる。4
自然再生可能エネルギー(例えば、風力発電、太陽光発電、太陽熱温水器など)の特徴について説明できる。3
エネルギー削減に関して建築的手法(建築物の外皮(断熱、窓など))を適用することができる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000