1. 今日のヨーロッパ世界が形成されるに至った歴史を知ることができる。
2. ヨーロッパ史の特色を踏まえ、歴史的視点を持つことができる。
3.歴史的視点を持って、国際社会を考察する基礎力を養うことができる。
概要:
異文化の歴史世界へと案内します。ヨーロッパ史に関するテキストの読解を通じて多文化共生に至る道筋に思いをめぐらせてもらいます。
授業の進め方・方法:
★履修上の注意:テキストを講読します。皆さんにテキストを音読してもらい、解説をしていきます。これをよく聴いてください。随時、要約の作業とコメントを求めます。★成績評価方法:合否判定は、各期末試験の平均60点以上を合格とし、これを最終評価とします。不合格者には、再試験または課題提出を課し、その評価60点以上をもって合格とします(最終評価60点)。★メッセージ: よく読み、よく聴き、よく考え、的確に表現すること、そして歴史と文化に親しんでください。そうすることで、人間とその社会を多様な観点から探る一助にしてください。★関連科目: 倫理社会、現代社会、歴史総合、法学、哲学、歴史と文化B
注意点:
授業には必ずテキストを持参すること。持参しない場合、最大限10点まで減点することがあります。参考書にあげた検定教科書『世界史A』は近現代史の知識を整理するには良い本です。随時参照すること。各期1回はレポートの作成練習も行い、定期試験では記述問題も出題します。書くことをいとわぬ覚悟で受講して下さい。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
古代・中世 |
ヨーロッパの地誌についてイメージが持てる。
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2週 |
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ヨーロッパ史におけるギリシアという基層の重要性に気づくことができる。
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3週 |
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同上。
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4週 |
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ローマ人と新しい神、キリストとの出会いの意味を理解できる。
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5週 |
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同上。
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6週 |
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異民族のローマ帝国への「民族大移動」の概要を理解できる。
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7週 |
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フランク族のカロリング朝期の「ルネサンス」の意義について理解 できる。
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8週 |
中世 |
新来のノルマン人他の民族の国家形成と、ムスリムとの対抗感情を育 んだ十字軍について理解できる。
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2ndQ |
9週 |
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浸透した封建制と教会による支配の複合性を理解できる。
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10週 |
中世史特論 |
ゴシック建築についてイメージを持てる。
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11週 |
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騎士、馬上槍試合、騎士道について理解できる。
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12週 |
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同上。
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13週 |
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騎士道物語における「貴婦人」と中世の現実における女性との差異を 理解できる。
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14週 |
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同上。
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15週 |
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中世における聖母マリア信仰のあり方について理解できる。
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16週 |
前期末試験を実施する |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
中世史特論 |
映画視聴を通じて中世のイメージを多少とも深めることができる。
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2週 |
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同上。
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3週 |
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中世に関する任意のテーマで論評することができる。
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4週 |
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(美しき)中世の一部をなす城塞の機能・形態を理解できる。
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5週 |
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大聖堂の用途・建造法・費用負担等について理解できる。
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6週 |
近代 |
ルネサンスとユマニスム(人文主義)について学び、花開くヨーロッパ文化 のイメージを持つことができる。
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7週 |
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分裂するヨーロッパー宗教分裂と国家間戦争ーについて、その過程を 理解できる。
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8週 |
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近代的な新しい様式、バロックのイメージを持てる。
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4thQ |
9週 |
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ユマニスムから啓蒙へ、ヨーロッパ進歩思想の発展を理解できる。
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10週 |
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思想が植民地政治を動かしたアメリカ独立の過程を理解できる。
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11週 |
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フランス革命とナポレオンー寛容に至るべき「自由と平等」の非難さ るべき堕落、その収拾者による悪しきヨーロッパ統一を理解できる 。産業革命と資本主義の進展、ヨーロッパによる世界の植民地化について理解 できる。
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12週 |
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産業革命と資本主義の進展、ヨーロッパによる世界の植民地化について理解 できる。
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13週 |
現代 |
二度の世界大戦がもたらした未曾有の災厄について理解できる。
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14週 |
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災厄の教訓;EU(欧州連合)への歩みについて理解できる。
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15週 |
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EUの現状を理解し、その課題に気づくことができる。
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16週 |
後期末試験を実施する |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | |
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。 | 3 | |
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。 | 3 | |
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。 | 3 | |
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。 | 3 | |
公民的分野 | 自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。 | 3 | |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | |
工学基礎 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。 | 3 | |
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。 | 3 | |
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。 | 3 | |
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。 | 3 | |