概要:
【開講学期】春・夏学期週2時間
本授業では、近代以降の国民国家の成立をNationbuilding(国民形成)の側面から多角的に分析する。世間では新型コロナウィルスによる感染が恒常化している。こうした感染症は現代社会のあり方について、政治、経済、環境、ジェンダーなどの各学術方面に多くの問いを投げかけた。本授業では、まず第1週目で近代史を概観し自らのなかで生じた問いを表現する。次に、本授業の前半では、近代の国民国家形成を政治・教育・軍隊の側面から多角的に分析し理解を深める。後半では、第一次世界大戦とアジア諸国との関係に焦点化し、アジア・アフリカで生じている現代的な国際問題の中核となった歴史的背景を分析する。内容については、ヨーロッパだけでなく、アフリカ、日本を含むアジア諸国の事例も取り扱う。
本授業では次の3点を評価項目とする。
・近現代のヨーロッパ世界とアジア世界との交流に関するの専門用語・知識を理解する。
・近現代の国際情勢の変遷を理解する。
・近現代史について自ら問いを表現し、主体的に分析し、かつ、説明することができる。
授業の進め方・方法:
授業はアクティヴ・ラーニングの手法を基本として授業を実施する。授業の理解度に応じて授業内容を変更する可能性もある。
・教科書・資料集・授業プリントを用いる。また、必要な場合はオンラインでの動画配信も行う。
・第1週目で構築した自らの問いについて主体的に調べ、レポートとして提出する。
・総合評価は、授業課題(20%)、レポート(20%)、中間試験・到達度試験の平均(60%)で評価する。
・総合評価を100点満点とし、60点以上を合格とする。
注意点:
・国際社会の情勢や現在の我々の社会状況への関心を常に持っておくこと。
・近現代の国際社会の交流は、現代社会の根幹となる問題にも大きな影響を与えている。理系学問との関係を絶えず念頭に置きつつ、授業に意欲的に参加すること。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。 | 3 | 前1,前2,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。 | 3 | 前1,前5,前6,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |