建築基礎製図Ⅰ(4400)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 建築基礎製図Ⅰ(4400)
科目番号 2Z34 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 産業システム工学科環境都市・建築デザインコース 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 第3版コンパクト建築設計資料集成/丸善出版株式会社
担当教員 金 善旭,今野 大輔

到達目標

本科目の履修を通じて以下の目標に到達することが重要である。
1.建築の各種図面の意味を理解し、描ける。
2.与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。
3.与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などに表現できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建築の各種図面の意味を良く理解し、描ける。建築の各種図面の意味をある程度理解し、描ける。建築の各種図面の意味を理解してなく描けない。
評価項目2与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスがよくできる。与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができない。
評価項目3与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などによく表現できる。与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などにある程度表現できる。与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などに表現できない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP1 説明 閉じる
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ディプロマポリシー DP5 説明 閉じる
地域志向 〇 説明 閉じる

教育方法等

概要:
「冬学期週2時間」
戦後、深刻な住宅難や資材不足の影響で政府により住宅の床面積に対する規制がかけられた。このような背景から池辺陽の《立体最小限住宅》(1950)や、東孝光の《塔の家》(1966)などコンパクトな中で最低限の必要な機能が加えられた数々の名作狭小住宅が生まれた。本講義では15坪(約50㎡)という最小限の空間に現代の住まいに必要な最低限の空間を構成しながら、どのように豊かな生活空間を作り上げるかよく検討して欲しい。
授業の進め方・方法:
課題については第1回に詳細を説明する。住宅図面のトレース課題を通して建築図面の作図方法を修得するとともに、複数担当教員ごとに少人数グループのスタジオに分かれ設計課題に取り組む。毎回、担当教員と1対1の指導を受けながら、各自の課題をブラッシュ・アップしていくことから、積極的・主体的な取組と課題準備が求められる。
注意点:
提出期限は厳守のこと。課題作成にあたっては、必ず毎回担当教員のエスキース(指導)を受けること。エスキースは授業前に予め準備し授業に望んで欲しい。課題の相談ついては各担当教員に相談の上授業以外でも応じる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
課題説明:設計課題、トレース課題1・2(習作)
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。
2週 住吉の長屋トレース:平面図の作成 平面図の意味を理解し、描けること。
3週 小住宅のトレース:平面図の作成 平面図の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。
4週 住吉の長屋トレース:立面図 立面図の意味を理解し、描けること。
5週 小住宅のトレース:立面図 立面図の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。
6週 住吉の長屋トレース:断面図 断面図の意味を理解し、描けること。
7週 小住宅のトレース:断面図 断面図の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。
8週 指導(エスキス①) 与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。
4thQ
9週 指導(エスキス①) 与えられた条件をもとに、平面の基本設計ができる。
10週 指導(エスキス②) 与えられた条件をもとに、平面の基本設計ができる。
11週 指導(エスキス②) 与えられた条件をもとに、立面の基本設計ができる。
12週 指導(エスキス③) 与えられた条件をもとに、立面の基本設計ができる。
13週 指導(エスキス③) 平面と立面の基本設計をもとに断面図の作成ができる。
14週 指導(エスキス④)  平面と立面の基本設計をもとに断面図の作成ができる。
15週 指導(エスキス④)  設計した建築物の模型またはパースなどの製作ができる。
16週 課題提出・講評 各階平面、立面、断面などの基本設計の図面がかける。
自分の設計についてのプレゼンテーションができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野設計・製図製図用具の特性を理解し、使用できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後16
線の描き分け(3種類程度)ができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後16
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後16
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後16
図面の種類別の各種図の配置を理解している。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後16
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後16
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。3後16
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。2後5,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。2後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。2後11,後12,後13,後14,後15,後16
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。2後12,後14,後15,後16
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。2後13,後14,後15,後16
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。2後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。1後16
建築における形態(ものの形)について説明できる。1後16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力000030030
専門的能力000040040
分野横断的能力000030030