環境工学AⅠ(4384)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 環境工学AⅠ(4384)
科目番号 4Z33 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 産業システム工学科環境都市・建築デザインコース 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 花木啓祐監修 「環境工学入門」 実教出版
担当教員 矢口 淳一

到達目標

・  地球温暖化の原因、予測、影響、対策等に関する基本的知識を習得する。
・  地球環境問題に関する概略を理解し、基礎的知識を習得する。
・  建設事業と環境の関係や環境保全の意義を理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地球温暖化の原因、予測、影響、対策等に関する基本的知識を習得し説明できる。地球温暖化の原因、予測、影響、対策等に関する基本的知識を習得する。地球温暖化の原因、予測、影響、対策等に関する基本的知識を習得できていない。
評価項目2地球環境問題に関する概略を理解し、基礎的知識を習得し説明できる。地球環境問題に関する概略を理解し、基礎的知識を習得する。地球環境問題に関する概略を理解し、基礎的知識を習得できていない。
評価項目3建設事業と環境の関係や環境保全の意義を理解し説明できる。建設事業と環境の関係や環境保全の意義を理解する。建設事業と環境の関係や環境保全の意義を理解できていない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
今や環境問題は人間の生存と地球生態系の維持に係わる問題であり、われわれ一人一人が正しい科学知識をもとにした広い視野をもって、人類や地球の将来を考えた行動をとることが必要である。本教科では地球環境問題を理解し、持続可能な地球を実現するための方策について自ら考え、環境工学・建設工学を学ぶための基礎とする。
※実務との関係
この科目では、企業で土壌地下水汚染防止や自然環境保全を担当していた教員が、その経験を活かし、環境問題、環境保全、環境評価等について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
(冬学期週2時間)地球環境問題への対応は、21世紀における技術者に課せられた使命であることを認識させる。パリ協定の発効により、化石燃料に依存しない社会の実現は全人類の課題となった。本教科では地球環境問題を中心にその背景(原因)、現状、今後の予測、実施されている対策について学習する。演習課題やレポートの提出で20%、到達度試験80%の割合で評価する。総合評価は100点満点とし、60点以上を合格とする。答案は採点後返却し、達成度を確認させる。
注意点:
教科書を中心にプリント資料、プロジェクター等を使用して授業を進める。また授業の理解を助けるために例題を授業中に解き、それに関連した演習課題や小テストを行うことがある。添削返却の際には正解を解説し各自の達成度を伝える。また基本的な学術用語は英語で表記できるようにする。質問など分からない点があればオフィスアワーを含めて何時でも来室されたし。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 環境問題の変遷 地球規模の環境問題を説明できる。
2週 地球温暖化(温室効果) 地球規模の環境問題を説明できる。
3週 地球温暖化(原因と今後の予測) 地球規模の環境問題を説明できる。
4週 地球温暖化(影響) 地球規模の環境問題を説明できる。
5週 パリ協定と温暖化対策 地球規模の環境問題を説明できる。
6週 ライフサイクルアセスメント ライフサイクルアセスメントを説明できる。
7週 オゾン層破壊 地球規模の環境問題を説明できる。
8週 化学物質による汚染 環境と人の健康との関わりを説明できる。
4thQ
9週 リスクアセスメント リスクアセスメントを説明できる。

10週 土壌・地下水汚染 土壌汚染の現状を説明できる。
11週 生物環境(生態系) 物質循環と微生物の関係を説明できる。
生物多様性の現状と危機について、説明できる。
12週 生物多様性の保全 生態系の保全手法を説明できる。
生態系や生物多様性を守るための施策を説明できる。
13週 環境アセスメント 環境影響評価の目的を説明できる。
14週 環境アセスメント(事例) 環境影響評価の現状(事例など)を説明できる。
環境影響指標を説明できる。
15週 到達度試験
(答案返却とまとめ)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野環境地球規模の環境問題を説明できる。4後3
環境と人の健康との関わりを説明できる。3後8
過去に生じた公害の歴史とその内容(環境要因と疾病の関係)について、説明できる。3
物質循環と微生物の関係を説明できる。3
騒音の発生源と現状について、説明できる。3
環境影響評価の目的を説明できる。3後13
環境影響評価の現状(事例など)を説明できる。3後14
環境影響指標を説明できる。3後14
リスクアセスメントを説明できる。3後9
ライフサイクルアセスメントを説明できる。2後6
生物多様性の現状と危機について、説明できる。3後11
生態系の保全手法を説明できる。2後12
生態系や生物多様性を守るための施策を説明できる。3後12
物質循環と微生物の関係を説明できる。3後11,後12
土壌汚染の現状を説明できる。3後10

評価割合

試験発表相互評価演習・課題ポートフォリオその他合計
総合評価割合80002000100
基礎的能力0000000
専門的能力80002000100
分野横断的能力0000000