水環境工学Ⅱ(4363)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 水環境工学Ⅱ(4363)
科目番号 4Z50 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 産業システム工学科環境都市・建築デザインコース 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 松尾友矩編 「水環境工学」 改訂第3版、オーム社
担当教員 矢口 淳一

到達目標

・  下水処理場の基本設計技術を習得し、下水処理プロセスの各工程の意義を理解する。   
・ 浄水プロセス各工程の意義を理解し、基本設計技術を取得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1下水処理場の基本設計技術を習得し、下水処理プロセスの各工程の意義を理解して説明できる。 下水処理場の基本設計技術を習得し、下水処理プロセスの各工程の意義を理解する。 下水処理場の基本設計技術を習得できず、下水処理プロセスの各工程の意義は理解していない。
評価項目2浄水プロセス各工程の意義を理解し、基本設計技術を取得して説明できる。 浄水プロセス各工程の意義を理解し、基本設計技術を取得する。浄水プロセス各工程の意義を理解できず、基本設計技術を取得していない。 

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
水環境工学は、人間の生命と健康維持にとって最も大切な水に係わる環境問題を扱い、都市や農村の衛生環境を保全、改善するための工学である。本教科では水環境が人間や生物に与える影響を理解し、水環境保全技術として下水道および上水道工学に関する基本技術を習得する。
授業の進め方・方法:
本教科では、「水環境工学Ⅰ」で学習した水質指標、水質環境基準など水環境の保全に必要な基礎知識を生かして下水処理技術などの下水道工学を学び、さらに上水道工学として水道の基本計画、水道水質、水源、配水、浄水プロセス各工程の基本的技術を習得する。演習課題やレポートの提出で20%、到達度試験80%の割合で評価する。総合評価は100点満点とし、60点以上を合格とする。答案は採点後返却し、達成度を確認させる。
注意点:
教科書を中心にプリント資料、プロジェクター等を使用して授業を進める。授業の理解を助けるために例題を授業中に解き、それに関連した演習課題を行うことがある。添削返却の際には正解を解説し各自の達成度を伝える。基本的な学術用語等は英語で表記できるようにする。質問など分からない点があればオフィスアワーを含めて何時でも来室されたし。本教科は国家資格公害防止管理者-水質に関連する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 下水処理
(活性汚泥法) 
生物学的排水処理の基礎(好気的処理)を説明できる。
2週 下水処理
(設計・管理指標)
生物学的排水処理の基礎(好気的処理)を説明できる。
3週 下水処理(活性汚泥法以外の処理法)
汚泥処理
汚泥の処理・処分について説明できる。
4週 水道の現状
水道の計画(計画給水量)
水道役割、種類を説明できる。水道計画(基本計画、給水量、水質、水圧等)を理解でき、これに関する計算ができる。
5週 水道の水質(水道水質基準)
浄水プロセス(浄水方式)
水道計画(基本計画、給水量、水質、水圧等)を理解でき、これに関する計算ができる。
6週 沈殿・凝集プロセス
ろ過(緩速・急速ろ過)
浄水の単位操作(凝集、沈殿、ろ過、消毒等)を説明できる。
7週 消毒プロセス
トリハロメタン類と高度処理
浄水の単位操作(凝集、沈殿、ろ過、消毒等)を説明できる。
8週 到達度試験
(答案返却とまとめ)
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週



15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野環境水道の役割、種類を説明できる。3
水道計画(基本計画、給水量、水質、水圧等)を理解でき、これに関する計算ができる。3
浄水の単位操作(凝集、沈澱凝集、濾過、殺菌等)を説明できる。3
生物学的排水処理の基礎(好気的処理)を説明できる。4
汚泥処理・処分について、説明できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80002000100
基礎的能力0000000
専門的能力80002000100
分野横断的能力0000000