概要:
土木・建築系の学生はプログラミングに携わる機会が少ない。これはグローバル化や技術進化などにより、英語の応用力と同様に多くの職業や現場にも求めるような能力になってきた。そのため、限られた時間の中に、Pythonプログラミングの知っておくべきな文法事項について講義し、さらにBIMソフトウェア(Revit)の応用について講義し、最終的にプログラミングで建築を設計できる無限な可能性を学生に知ってもらえる。
授業の進め方・方法:
まずは、Pythonの制御構文であるif文、for文、while文などの実践的な内容からはじめ、学生が直感的にプログラミングの基本を理解できるように、具体的な例や演習問題を通じて実践的なスキルを身に着ける。その後、Pythonの基本的な文法について詳細に説明し、実践的な演習を通じてコーディングの練習する。この一連の流れで、学生はPythonの基本的なスキルを確実に身につけることが期待される。
同時に、BIMソフトウェア(Revit)の応用についても講義を各講義の最終時間に行う。Pythonのプログラミングスキルを活用して、Revitの自動化や効率化の方法を理解する。これにより、学生はプログラミングと建築設計の統合について理解を深め、実践的な能力を身につけることができる。
注意点:
積極的な参加と実践への取り組み、フィードバックの活用、授業外での学習、クラスメートや教員との協力と連携を大切にし、お互いに学び合い、成長するなどことが大事である。これらの点を心に留め、授業を真剣に受けることで、より良い学習経験を得ることができる。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
2ndQ |
9週 |
① 概要 |
講義の流れや重要な事項とプログラミング(Python)とBIMソフト(Revit)の紹介を行い、作業環境を確認する。
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10週 |
② 条件分岐(if 文)と繰り返し(for文)の学習 |
条件分岐(if 文)と繰り返し(for文)の問題解決ができる
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11週 |
③ 1. if文とfor文の複合文の学習 ③ 2. Revitの敷地、通り芯、レベルの作成 |
1. if文とfor文を用いた代表的な応用例を紹介し、理解を深め、関連する問題解決ができる。 2. Revitの敷地、通り芯、レベルの作成など基本操作を習得。
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12週 |
④ 1. 繰り返し(while文)の学習 ④ 2. 柱、梁、壁、カーテンウォール、床の作成 |
1. 繰り返し(while文)の関連する問題解決ができる。 2. Revitの柱、梁、壁、カーテンウォール、床の作成など基本操作を習得。
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13週 |
⑤ 1. 基本の文法1を学習 ⑤ 2. 天井、窓、ドア、開口、トイレブースの配置 |
1. 四則演算、データ型、変数と代入、配列(リストとタプル)について理解し、関連する問題解決ができる。 2. Revitの天井、窓、ドア、開口、トイレブースの配置など基本操作を習得。
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14週 |
⑥ 1. 基本の文法2を学習 ⑥ 2. 衛生機具、洗面カウンター、流し台、エレベーターの配置 |
1. 文字と文字列、組み込み関数、比較演算子と論理演算子について理解し、関連する問題解決ができる。 2. Revitの衛生機具、洗面カウンター、流し台、エレベーターの配置など基本操作を習得。
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15週 |
⑦ 1. 基本の確認問題 ⑦ 2. 寸法の入力、部屋、階段の作成 |
1. 全体の内容を繰り返した基本事項を確認と復習として、コードの読解問題を挑戦する。 2. Revitの寸法の入力、部屋、階段の作成など基本操作を習得。
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16週 |
⑦ テスト |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。 | 3 | |
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。 | 3 | |
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。 | 3 | |
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。 | 3 | |
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。 | 3 | |
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。 | 3 | |
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 構造 | トラスの種類、安定性、トラスの部材力の意味を説明できる。 | 3 | |
節点法や断面法を用いて、トラスの部材力を計算できる。 | 3 | |
ラーメンの支点反力、断面力(軸力、せん断力、曲げモーメント)を計算し、その断面力図(軸力図、せん断力図、曲げモーメント図)を描くことができる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | コミュニケーションスキル | コミュニケーションスキル | 他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 3 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 2 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 2 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 2 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 3 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 3 | |