到達目標
本科目は、都市計画や地域計画に関する基本的な知識・計画手法を学ぶとともに、都市という観点から関連する居住や建築計画分野とのつながりをとらえていくことを目標としている。また、以上を通じ自然環境や地域社会を考慮した都市・地域計画の立案に携われる技術者の育成を目標としている。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 都市計画に関する基礎的知識をよく理解している | 都市計画に関する基礎的知識を理解している | 都市計画に関する基礎的知識をよく理解していない |
評価項目2 | 都市計画に関する法令や制度を良く理解し説明できる。 | 都市計画に関する法令や制度を理解し説明できる。 | 都市計画に関する法令や制度を良く理解も説明もできない。 |
評価項目3 | 都市交通や都市分析手法等について良く理解し説明できる。 | 都市交通や都市分析手法等について理解し説明できる。 | 都市交通や都市分析手法等について理解も説明もできない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 DP3 専門知識の修得
説明
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教育方法等
概要:
本科目は、都市計画や地域計画に関する基本的な知識・計画手法を学ぶとともに、都市という観点から関連する居住や建築計画分野とのつながりをとらえていくことを目標としている。また、以上を通じ自然環境や地域社会を考慮した都市・地域計画の立案に携われる技術者の育成を目標としている。
※実務との関係
この科目は,都市計画や地域計画の基礎的な手法や事例について講義形式で授業を行うものである。全15週のうち,10週は企業で建築計画を担当していた教員が,その経験を活かし,建築計画と都市計画の関連性についての授業を行う。また5週は,市役所で都市計画を担当している者が担当する。
授業の進め方・方法:
都市や地域の発展と都市・地域計画の歴史的展開について学び、現在の都市・地域計画が取り組むべき課題について理解を深める。また、その問題発見と解決のための評価・分析手法について学ぶとともに、都市・地域計画における法制度など基礎知識を学ぶ。さらに、都市圏や地方都市の計画事例を学ぶことにより、実社会への適用方法や課題について考える。
注意点:
授業は集中講義形式と隔週講義形式で行う。
建築計画とのつながりを意識するともに、身近な都市環境や時事問題にも関心を持つことが重要であり、都市の観察や新聞閲覧などを心がけること。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
概論 |
都市や地域、計画の概念について説明できる。
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2週 |
都市論 |
都市の定義と過去や現代における都市計画の課題について説明できる。
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3週 |
都市計画論 |
日本における都市計画の歴史と、欧米諸国における都市計画理論と事例について説明できる。
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4週 |
都市基本計画 |
マスタープランや都市基本計画の制度などを説明できる。
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5週 |
土地利用計画 |
土地利用計画と地域地区計画について説明できる。
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6週 |
都市交通計画 |
都市交通計画や交通需要管理政策(TDM)、地区交通計画について説明できる。
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7週 |
公園・緑地・オープンスペースの計画 |
公園・緑地・オープンスペースの機能・制度・計画の考え方について説明できる。
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8週 |
住宅・住環境の計画 |
住宅問題、住宅需給計画、住宅地計画、住環境計画について説明できる。
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2ndQ |
9週 |
都市基盤施設の計画 |
都市基盤施設の考え方、制度、実例について説明できる。
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10週 |
都市環境の計画 |
都市の環境問題や環境的基準と都市計画的な対応について説明できる。
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11週 |
都市の防災計画 |
都市における風水害、地震、雪害に対する防災計画について説明できる。
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12週 |
都市の景観設計 |
都市の景観設計のための基本的考え方、歴史的変遷、具体的手法について説明できる。
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13週 |
欧米諸国の計画制度 |
イギリス、ドイツ、アメリカにおける都市計画の概要について説明できる。
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14週 |
日本の都市計画制度 |
日本の都市計画制度について仕組み、実態、実績を説明できる。
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15週 |
到達度試験 |
1~15週のテスト
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16週 |
答案返却とまとめ |
1~15週のまとめ
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 計画 | 国土と地域の定義を説明できる。 | 3 | 前1 |
日本、世界における古代、中世および現代の都市計画の思想および理念と実際について、説明できる。 | 3 | 前2,前3 |
都市計画法と都市計画関連法の概要について、説明できる。 | 3 | 前4 |
土地利用計画と交通計画について、説明できる。 | 3 | 前4 |
総合計画とマスタープランについて、説明できる。 | 3 | 前4 |
都市計画区域の区域区分と用途地域について、説明できる。 | 3 | 前5 |
交通流調査(交通量調査、速度調査)、交通流動調査(パーソントリップ調査、自動車OD調査)について、説明できる。 | 3 | 前6 |
交通需要予測(4段階推定)について、説明できる。 | 3 | 前6 |
緑化と環境整備(緑の基本計画)について、説明できる。 | 3 | 前7,前12,前14 |
風景、景観と景観要素について、説明できる。 | 3 | 前7,前12,前14 |
都市の防災構造化を説明できる。 | 3 | 前11,前14 |
土地区画整理事業を説明できる。 | 3 | 前14 |
市街地開発・再開発事業を説明できる。 | 3 | 前14 |
交通流、交通量の特性、交通容量について、説明できる。 | 3 | 前6 |
性能指標に関する道路構造令の概要を説明できる。 | 3 | |
計画の意義と計画学の考え方を説明できる。 | 3 | 前1 |
二項分布、ポアソン分布、正規分布(和・差の分布)、ガンベル分布、同時確率密度関数を説明できる。 | 3 | 前6 |
重回帰分析を説明できる。 | 3 | 前6 |
線形計画法(図解法、シンプレックス法)を説明できる。 | 3 | 前6 |
費用便益分析について考え方を説明でき、これに関する計算ができる。 | 3 | 前6 |
建築系分野 | 計画・歴史 | 現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。 | 3 | 前1 |
近現代都市の特質と課題について説明できる。 | 4 | 前2,前10 |
近代の都市計画論について説明できる。 | 4 | 前2,前10 |
現代にいたる都市計画論について説明できる。 | 4 | 前2 |
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。 | 4 | 前6 |
街路計画の手法と理念について説明できる。 | 4 | 前6 |
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。 | 4 | 前14 |
方法・制度の変遷について説明できる。 | 4 | 前13 |
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。 | 4 | 前7,前12 |
市街地を開発する仕組みについて説明できる。 | 4 | 前8 |
土地区画整理事業について説明できる。 | 4 | 前8 |
市街地再開発事業について説明できる。 | 4 | 前8 |
地区計画制度について説明できる。 | 4 | 前12 |
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。 | 4 | 前14 |
都市と農村の計画について説明できる。 | 4 | 前1 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
専門的能力 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |