木構造(4413)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 木構造(4413)
科目番号 5Z32 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 産業システム工学科環境都市・建築デザインコース 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書なし、教員作成資料、参考図書:木造建築を見直す・坂本功 著・岩波新書、やまべの木構造・山辺豊彦 著・エクスナレッジ
担当教員 金 善旭

到達目標

木造における基本部材の構成や組み方を理解し説明できる。
建材としての木材の基礎的事項を説明できる。
木造の構造設計(壁量計算)ができる。 

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1木造建築に関する工学的知識や理論について良く理解し説明ができる。木造建築に関する工学的知識や理論についてある程度理解し説明ができる木造建築に関する工学的知識や理論について理解と説明ができない。
評価項目2伝統木造構法、在来木造構法、枠組壁工法に関する用語や組み方について良く理解し説明が出来る。伝統木造構法、在来木造構法、枠組壁工法に関する用語や組み方についてある程度理解し説明が出来る。伝統木造構法、在来木造構法、枠組壁工法に関する用語や組み方について理解と説明が出来ない。
評価項目3木造建築における構造設計について良く理解し、基本的な構造設計が出来る。木造建築における構造設計について理解し、基本的な構造設計がある程度出来る。木造建築における構造設計について理解できなく、基本的な構造設計が出来ない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
日本は古代から寺院建築や民家など多様な木造建築文化が発展してきており、現在も住宅ストックの6割程度が木造であるなど木造は日本建築において欠かせない存在である。また、近年は持続可能な生物資源として、かつ地場産業の牽引するものとして注目されている。本科目では、日本の木造建築を続けていく為必要となる基礎知識について学ぶ。
この科目は,実務で工法,構法研究を行っていた教員がその経験を活かし,第2週以降で,具体的事例を交え講義・演習形式で授業を行う。
授業の進め方・方法:
授業では木造建築における部材の構成、木材の性質、組み方、変遷、耐震・耐風に関する授業を行ったうえで、演習問題を通じ理解を深めていく。内容に応じ、具体的実例の紹介したり、模型を作ったりして授業内容の理解を深めていく。この科目は実務経験を活かした内容が含まれている。
注意点:
・授業前に参考書籍の中で「木造建築を見直す」を読んでおくこと
・配布資料を基にノートをとるとともに図表と記述の内容を関連付けて学修すること
・試験は配布資料の内容に加え、授業にて解説した内容が含まれるので授業をしっかり聴講すること

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野材料木材の種類について説明できる。3
傷(節など)について説明できる。3
耐久性(例えば腐れ、枯渇、虫害など)について説明できる。3
耐火性について説明できる。3
近年の木材工業製品(集成材、積層材など)の種類について説明できる。3
木材の成長と組織形成から、物理的性質の違いについて説明できる。3
構造各種構造の設計荷重・外力を計算できる。3
木構造の特徴・構造形式について説明できる。3
木材の接合について説明できる。3
基礎、軸組み、小屋組み、床組み、階段、開口部などの木造建築の構法を説明できる。3

評価割合

試験課題1課題2態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合602020000100
基礎的能力20101000040
専門的能力30101000050
分野横断的能力100000010