建築デザイン特論(9915)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 建築デザイン特論(9915)
科目番号 0002 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 産業システム工学専攻環境都市・建築デザインコース 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 適宜配布する。
担当教員 馬渡 龍

到達目標

本科の建築製図・建築計画・建築史の授業を基礎に本講義では建築作品研究に取り組む。建築には新しい時代を切り開く先鋭的なものがあるいっぽう,時代を超え世に残され評価され続けるものがある。建築における新しさと古さに存在する価値を受講者独自の視点で切り取り,作品分析を行うのが本講義のテーマである。受講者は地域や国内はもちろん海外の建築作品を広く蒐集すること,現代建築の根底に潜む問題意識を掘り起こし,発見したテーマに沿って新旧の建築作品に触れてほしい。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建築作品研究について論理的に分析し、高い精度で批評できる。建築作品研究について適切に分析し、批評できる。建築作品研究について分析し批評する段階に達していない。
評価項目2建築作品について関連する作品・社会的背景と照らし合せ高い精度で比較できる。建築作品について関連する作品・社会的背景と照らし合せ比較できる。建築作品について関連する作品・社会的背景と照らし合せ比較できない。
評価項目3建築作品研究について論理的に説明できる。建築作品研究について説明できる。建築作品研究について論理的に説明できない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP3 ◎ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科の建築製図・建築計画・建築史の授業を基礎に本講義では建築作品研究に取り組む。建築には新しい時代を切り開く先鋭的なものがあるいっぽう,時代を超え世に残され評価され続けるものがある。建築における新しさと古さに存在する価値を受講者独自の視点で切り取り,作品分析を行うのが本講義のテーマである。受講者は地域や国内はもちろん海外の建築作品を広く蒐集すること,現代建築の根底に潜む問題意識を掘り起こし,発見したテーマに沿って新旧の建築作品に触れてほしい。
授業の進め方・方法:
授業は教員によるレクチャーと学生自ら取り組む課題研究を交互に行う。レクチャーは現代建築を考える際に背景となる西洋建築の歴史と近代建築の歴史を開設する。課題研究では,学生自ら建築雑誌・書籍・研究・ネットなどから情報収集を行い,最終的に独自の切り口で建築作品研究を行ってほしい。テーマ設定をするにあたっては,建築分野のみならず建築に影響を与える社会的な背景も必ず見るようにする。成果物の体裁は講義時に指示する。
注意点:
・建築雑誌・書籍・研究・ネットなどから情報収集を行うこと。
・地域や国内はもちろん海外の建築作品を広く蒐集すること。
・現代建築の根底に潜む問題意識を掘り起こし,発見したテーマに沿って新旧の建築作品に触れてほしい

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス(課題概要の説明) 授業の目的や進め方を理解する。
2週 レクチャー1:西洋建築の技術的基盤(アーチとオーダー)
西洋建築の技術的基盤であるアーチとオーダーについて理解する。
3週 課題研究1:情報収集1 作品・情報を収集し説明する。
4週 レクチャー2:古代(ギリシャ・ローマ) 古代ギリシャ・ローマ建築について理解する。
5週 課題研究2:情報収集2 作品・情報を収集し説明する。
6週 レクチャー3:中世(ロマネスク・ゴシック) ロマネスク・ゴシックについて理解する。
7週 課題研究3:研究の方向付け 情報収集をもとに研究の方向付けを行う。
8週 レクチャー4:近世(ルネサンス・バロック他) ルネサンス・バロック建築について理解する
2ndQ
9週 課題研究4:研究のレビュー 研究の進捗を説明しアドバイスを受ける
10週 レクチャー5:近代(プレモダン) アールヌーボーやアールデコなどについて理解する
11週 課題研究5:研究のレビュー 研究の進捗を説明しアドバイスを受ける
12週 レクチャー6:近代(モダニズム) モダニズム建築について理解する
13週 課題研究6::研究のレビュー 研究の進捗を説明しアドバイスを受ける
成果をまとめる
14週 レクチャー7:まとめ レクチャー1~6までのまとめを行う。
15週 課題研究7:まとめ 課題研究提出。発表会を行う。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野設計・製図製図用具の特性を理解し、使用できる。5
線の描き分け(3種類程度)ができる。5
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。5
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。5
図面の種類別の各種図の配置を理解している。5
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。5
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。5
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。5
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。5
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。5
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。5
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。5
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。5
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。5
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。5
建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。5
建築における形態(ものの形)について説明できる。5
分野横断的能力創造性・デザイン能力創造性創造性工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。5
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。5
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。5
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。5
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。5

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合03000700100
基礎的能力000010010
専門的能力0100020030
分野横断的能力0200040060