機械加工学

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 機械加工学
科目番号 0015 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 未来創造工学科(機械・知能系) 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:有浦泰常他,機械製作法Ⅱ,朝倉書店,参考書:1)海野邦昭,切削加工基礎のきそ,日刊工業新聞社,2)愛恭輔,現場で役立つ研削加工の勘どころ,日刊工業新聞社
担当教員 原 圭祐

到達目標

①切削加工について,工作機械,工具,加工品の評価方法について理解・説明できる
②砥粒加工について,砥石の特徴,研削加工法の原理・方法を理解・説明できる
③特殊加工の種類,方法,特徴を理解・説明できる
④ものづくりにおいて適切な加工法,工程を提案できる
【教育目標】D

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
切削加工について,工作機械,工具,加工品の評価方法について理解・説明できる切削加工について,工作機械,工具,加工品の評価方法について理解・説明できる切削加工について,工作機械,工具,加工品の評価方法について簡単な説明ができる切削加工について,工作機械,工具,加工品の評価方法を説明できない
砥粒加工について,砥石の特徴,研削加工法の原理・方法を理解・説明できる砥粒加工について,砥石の特徴,研削加工法の原理・方法を理解・説明できる研削加工について,方法を理解・説明できる研削加工について,方法を理解・説明できない
特殊加工の種類,方法,特徴を理解・説明できる特殊加工の種類,方法,特徴を理解し原理を説明できる特殊加工の種類,方法,特徴を説明できる特殊加工の種類,方法,特徴を説明できない
ものづくりにおいて適切な加工法,工程を提案できるものづくりにおいて適切な加工法,工程を提案できるものづくりにおいて加工法,工程を考えることができるものづくりの加工法,工程を考えることができない

学科の到達目標項目との関係

 教育目標 D 説明 閉じる

教育方法等

概要:
ほとんどの機械部品は,除去加工が施され,製品を目的形状に仕上げている。
本講義では,切削・研削・その他の特殊加工による除去加工法について説明し,切削・研削理論についても説明,理解することを目的とする。また,加工製品を評価する手法・規格についても説明し,実際の計測器の見学も行い,その知識を深めることを目的とする。
授業の進め方・方法:
授業は,座学を中心に進める。授業前までにTeamsに授業資料をアップロードするので,予習のうえ授業に臨むこと。1・2学年で実施した工作実習と関連が深いので,実習で得た知識・経験を生かして授業に臨んでほしい。電卓は常時持参することが望ましい。
注意点:
【事前学習】
「授業内容」に対する教科書の内容を事前に読んでおくことが望ましい。また,前回の授業部分を復習しておくこと。

【評価方法・評価基準】
試験結果(100%)で評価する。
随時,課題等を出題するが,未提出・内容に問題がある場合は総合展から減点する。
除去加工の方法,工作機械の種類・構造および加工製品の評価方法などの理解の程度を評価する。
総合成績50点以上を単位修得とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
機械加工の概要
除去加工とその種類を説明できる
最近の切削技術の動向を説明できる
工作機械の種類と用途を説明できる
2週 切削加工1 切削の仕組み,切りくずの生成形態を説明できる
2次元切削モデルについて説明できる
3週 切削加工2 切削工具の種類と材料について説明できる
4週 切削加工3 切削抵抗と切削力について説明できる
工具摩耗の原因と工具寿命の判定方法を説明できる
5週 切削加工4 切削熱に影響をおよぼす因子および切削油について説明できる
6週 切削加工5 理論粗さと実粗さについて説明できる
加工精度を高める方法について説明できる
7週 切削加工6 工具のカタログの見方と加工条件の設定法を説明できる
回転数,送り速度,切込み量について説明できる
8週 前期中間試験
4thQ
9週 前期中間試験の解説
砥粒加工1
砥粒加工の原理・方法,特徴を説明できる
平面研削・円筒研削・心なし研削を説明できる
10週 砥粒加工2 砥石の3要素・5因子を説明できる
11週 砥粒加工3 ツルーイング・ドレッシングを説明できる研削比を説明できる
12週 砥粒加工4 研削仕上げ面に影響を与える因子を説明できる
13週 砥粒加工5 砥粒加工(ホーニングや遊離砥粒加工)について説明できる
14週 特殊加工 放電加工,レーザ加工などの特殊除去加工技術とその特徴を説明できる
15週 前期期末試験
16週 前期期末試験の解説
まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野工作溶接法を分類できる。4
ガス溶接の接合方法とその特徴、ガスとガス溶接装置、ガス溶接棒とフラックスを説明できる。4
アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。4
サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを説明できる。4
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。4後2,後3
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。4後2
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。4
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。4
切削工具材料の条件と種類を説明できる。4後2
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。4後3,後4,後5,後6,後7
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。4後3,後4,後5,後6,後7
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。4後10
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。4後11,後12,後13
ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。4後14

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力5050
専門的能力5050
分野横断的能力00