概要:
ほとんどの機械部品は,除去加工が施され,製品を目的形状に仕上げている。
本講義では,切削・研削・その他の特殊加工による除去加工法について説明し,切削・研削理論についても説明,理解することを目的とする。また,加工製品を評価する手法・規格についても説明し,実際の計測器の見学も行い,その知識を深めることを目的とする。
授業の進め方・方法:
授業は,座学を中心に進める。授業前までにTeamsに授業資料をアップロードするので,予習のうえ授業に臨むこと。1・2学年で実施した工作実習と関連が深いので,実習で得た知識・経験を生かして授業に臨んでほしい。電卓は常時持参することが望ましい。
注意点:
【事前学習】
「授業内容」に対する教科書の内容を事前に読んでおくことが望ましい。また,前回の授業部分を復習しておくこと。
【評価方法・評価基準】
試験結果(100%)で評価する。
随時,課題等を出題するが,未提出・内容に問題がある場合は総合展から減点する。
除去加工の方法,工作機械の種類・構造および加工製品の評価方法などの理解の程度を評価する。
総合成績50点以上を単位修得とする。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス 機械加工の概要 |
除去加工とその種類を説明できる 最近の切削技術の動向を説明できる 工作機械の種類と用途を説明できる
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2週 |
切削加工1 |
切削の仕組み,切りくずの生成形態を説明できる 2次元切削モデルについて説明できる
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3週 |
切削加工2 |
切削工具の種類と材料について説明できる
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4週 |
切削加工3 |
切削抵抗と切削力について説明できる 工具摩耗の原因と工具寿命の判定方法を説明できる
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5週 |
切削加工4 |
切削熱に影響をおよぼす因子および切削油について説明できる
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6週 |
切削加工5 |
理論粗さと実粗さについて説明できる 加工精度を高める方法について説明できる
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7週 |
切削加工6 |
工具のカタログの見方と加工条件の設定法を説明できる 回転数,送り速度,切込み量について説明できる
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8週 |
前期中間試験 |
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4thQ |
9週 |
前期中間試験の解説 砥粒加工1 |
砥粒加工の原理・方法,特徴を説明できる 平面研削・円筒研削・心なし研削を説明できる
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10週 |
砥粒加工2 |
砥石の3要素・5因子を説明できる
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11週 |
砥粒加工3 |
ツルーイング・ドレッシングを説明できる研削比を説明できる
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12週 |
砥粒加工4 |
研削仕上げ面に影響を与える因子を説明できる
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13週 |
砥粒加工5 |
砥粒加工(ホーニングや遊離砥粒加工)について説明できる
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14週 |
特殊加工 |
放電加工,レーザ加工などの特殊除去加工技術とその特徴を説明できる
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15週 |
前期期末試験 |
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16週 |
前期期末試験の解説 まとめ |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 工作 | 溶接法を分類できる。 | 4 | |
ガス溶接の接合方法とその特徴、ガスとガス溶接装置、ガス溶接棒とフラックスを説明できる。 | 4 | |
アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。 | 4 | |
サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを説明できる。 | 4 | |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 | 4 | 後2,後3 |
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | 後2 |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | |
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | |
切削工具材料の条件と種類を説明できる。 | 4 | 後2 |
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。 | 4 | 後3,後4,後5,後6,後7 |
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。 | 4 | 後3,後4,後5,後6,後7 |
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。 | 4 | 後10 |
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。 | 4 | 後11,後12,後13 |
ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。 | 4 | 後14 |