単位操作

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 単位操作
科目番号 0008 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 未来創造工学科(化学・バイオ系) 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 ベーシック化学工学(橋本健治著 、化学同人)
担当教員 梁川 甲午

到達目標

【教育目標】C,D
1.管内の流体輸送に必要な理論・知識と計算ができる。
2.機械的操作(分級、沈降分離)の基本用語と理論を理解し、説明と計算ができる。
3.伝熱に関する基本用語と理論を理解し、説明と計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1管内の流体輸送に必要な粘性法則、Re数、ベルヌーイの定理、摩擦損失、機械的エネルギー収支、オリフィス流量計に関する説明と計算が適切にできる。 左記の事柄の概要の説明と計算が概ねできる。 左記の事柄の概要の説明と計算があまりできない。
評価項目2粉体の分級と粒度分布、ストークスの式と沈殿池の設計に関連する計算が適切にできる。 左記の事柄の概要の説明と計算が概ねできる。 左記の事柄の概要の説明と計算があまりできない。
評価項目3伝熱の3つ機構(伝導・対流・放射)の基本的計算、総括伝熱係数の概念と計算、熱交換器の設計の基礎と計算が適切にできる。 左記の事柄の概要の説明と計算が概ねできる。 左記の事柄の概要の説明と計算があまりできない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
化学工学の基本となる単位操作として、流体輸送、機械的操作、伝熱・蒸発、蒸留を扱う。以上に関わる技術用語の意味を理解し、化学装置や機械の設計に関する計算ができることを目指すこと。
授業の進め方・方法:
電卓を持参すること。
注意点:
シラバスと課題集を見て事前・事後の学習に努めること。
試験結果80%と自学自習課題の取り組み状況20%で評価する。自学自習課題は配付し、四半期毎に提出を求める。この課題集は3/4以上解答していることで自学自習課題の評価点を20点とし、それ以下の場合は0点とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバスの説明,第1章 質量・体積流量、平均流速、①粘性の法則 質量流量、平均流速、粘性法則が分かる。
2週 ②層流と乱流、③機械的エネルギー 層流・乱流を説明でき、機械的エネルギが分かる。
3週 ④ベルヌーイの定理 ベルヌーイの定理とその応用計算できる。る。
4週 ⑤摩擦損失と機械的エネルギー収支 管内流れの圧力損失と機械的エネルギーが分かる。層
5週 ⑥ポンプの種類と動力計算 ポンプの種類と動力計算が分かる。
6週 ⑦オリフィス流量計 ⑦マノメータの原理、オリフィス流量計の原理と流量の計算ができる。
7週 第2章 機械的操作①粒度分布,比表面積,分級操作 粒径,粒度分布,比表面積がわかる
8週 中間試験
4thQ
9週 試験解答と②固体粒子の沈降速度 ストークスの式と沈降分離が分かる。
10週 試験解答、第4章 伝熱操作①伝熱の3つの機構、伝導伝熱(直列2層を含む) 伝熱の3機構とFourierの式が分かる。
11週 ②対流伝熱(対数平均伝熱面積)と総括伝熱係数 対流伝熱の機構が分かる。
12週 ③総括伝熱係数 総括伝熱係数が分かる。
13週 ④熱交換器の設計 熱交換器の設計の概要が分かる。
14週 ⑤放射伝熱 放射伝熱の概要が分かる。
15週    期末試験
16週 試験解答と振り返り 学習内容を振り返り、理解度を点検することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野化学工学管径と流速・流量・レイノルズ数の計算ができ、流れの状態(層流・乱流)の判断ができる。4
流れの物質収支の計算ができる。4
流れのエネルギー収支やエネルギー損失の計算ができる。4
流体輸送の動力の計算ができる。4
蒸留の原理について理解できる。4
単蒸留、精留・蒸留装置について理解できる。4
蒸留についての計算ができる(ラウールの法則、マッケーブシール法等)。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力4000010050
専門的能力4000010050
分野横断的能力0000000