マテリアル特性評価工学

科目基礎情報

学校 一関工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 マテリアル特性評価工学
科目番号 0014 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 未来創造工学科(分野展開・系発展) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 適宜資料を配布する
担当教員 原 圭祐,大嶋 江利子

到達目標

①材料の物性に関する基礎を理解できる
②材料の特性を評価する各種技術について理解できる
③材料の特性が向上したことによる社会への影響を理解できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
材料の物性の基礎各種材料で評価すべき各種物性を理解できる材料の簡単な物性について理解できる材料の簡単な物性について理解できない
物性の評価方法とその技術材料の物性を評価する各種技術について,原理を理解し説明できる材料の物性を評価する各種技術を理解できる材料の物性を評価する各種技術を理解できない
材料を評価する技術の応用例材料を評価するために必要な技術を実例を調査したり,自ら考えて説明できる材料を評価するために必要な技術について,簡単な説明ができる材料を評価するために必要な技術について,簡単な説明ができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
様々な工業製品があるが,それらは先端技術を駆使して開発された工業材料を用いて製造されている.
本科目では,各種工業材料の特性を評価する目的ならびにその評価技術について講義する.
また,最後には主な実験機器を見学する.
授業の進め方・方法:
単元ごとに教員が担当し,講義は座学形式で進行する.詳細は,授業担当教員によって異なるので,その都度説明する.
授業資料等は,Moodleなどで配信するように努めるので,活用してほしい.
注意点:
化学・力学・電気の基礎知識を必要とする.

【事前学習】
可能な限り,授業資料を先に公開するので,指示する項目の予習を行うこと.

【評価方法・評価基準】
報告書の内容で評価する.毎週簡単な課題を課し,未提出の場合は総合成績から減点する.詳細は第1回目の授業で告知する.
各種材料を評価する技術についての理解の程度を評価する.自己学習レポートの未提出が4分の1を越えた場合は低点とする.総合評価60点以上を単位修得とする.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 材料の物性とは(ガイダンス:物性とは,目的) 簡単な材料の物性を理解できる
2週 物性の評価方法(1):機械的特性
引張・曲げ強さ,硬度,靭性,ひずみについてとその測定技術
機械的特性(強度,硬度,など)の評価方法を理解できる
3週 物性の評価方法(1):機械的特性
引張・曲げ強さ,硬度,靭性,ひずみについてとその測定技術
機械的特性(強度,硬度,など)についてとその評価方法を理解できる
4週 物性の評価方法(2):電気特性
体積抵抗率,誘電率についてとその測定技術
各種電気特性(体積抵抗率,誘電率など)についてとその評価方法を理解できる
5週 物性の評価方法(3):磁気特性,熱特性,音響特性
磁化率,熱伝導率,比熱について
磁気特性,熱特性,音響特性についてとその評価方法を理解できる
6週 各種顕微鏡技術(1)
光学顕微鏡(含,レーザ顕微鏡),AFM
光学顕微鏡,プローブ顕微鏡の原理とその分類を理解できる
7週 各種顕微鏡技術(2),化学機器分析(1)
TEM,SEM(EDX,EPMA分析)
TEM,走査型電子顕微鏡の原理およびそれを用いた分析技術を理解できる
8週 化学機器分析(2)
液体分析,NMR,IR分析
液体の分析方法,磁気・光を用いた化学機器分析技術の原理を理解できる
4thQ
9週 化学機器分析(3)
XRD(化学分析,金属結晶の分析)
XRDを用いた化学分析技術と金属結晶の分析の原理を理解できる
10週 トライボロジー
摩擦,摩耗,潤滑について,表面性状の測定技術
トライボロジーとは何かとその必要性を理解できる
11週 材料の経年劣化とその評価方法
酸化,腐食,疲労破壊
材料の劣化とその原因および評価方法を理解できる
12週 グループワーク,実験機器の見学 材料を評価する技術とその応用例を実例を調査し,説明できる
13週 グループワーク,実験機器の見学 材料を評価する技術とその応用例を実例を調査し,説明できる
14週 グループワーク,実験機器の見学 材料を評価する技術とその応用例を実例を調査し,説明できる
15週 まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

報告書合計
総合評価割合100100
材料の物性の基礎1010
物性の評価方法とその技術1010
材料を評価する技術の応用例8080