画像処理論

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 画像処理論
科目番号 0040 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報電子システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 1st-Q 週時間数 4
教科書/教材 教科書:ディジタル画像処理   著者:CG-ARTS協会   発行所:CG-ARTS協会
担当教員 矢島 邦昭,本郷 哲

到達目標

計算機上で行う画像処理の一般的なアルゴリズムを理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
画像処理の基本原理の理解数式により画像処理のアルゴリズムを説明できる概念的に画像処理のアルゴリズムを説明できる左に達しない
画像処理のプログラミングによる実践アルゴリズムに則ったプログラムを作成できるアルゴリズムに則ったプログラムを使うことができる左に達しない
画像処理の応用画像処理の応用についてアルゴリズムの観点から論じられる画像処理の応用をあげられる左に達しない

学科の到達目標項目との関係

JABEE (A) 実践技術者としての高度でかつ幅広い基本的能力・素養

教育方法等

概要:
人間の目に写る画像の性質を視覚の生理・心理学的性質から学び取る。
また、CAD、CGをはじめとする様々な装置・システム・ソフトウェアに使われている画像処理について、
その原理を理論的に理解するとともに、演習を通して応用する方法を学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義と演習による。講義の一部は、名取キャンパスと遠隔授業を行う。
本科で修得した1次元データ(時系列データ)の原理、処理の知識をもとに、2次元データ(画像)の基本的な知識について学習する。また、本科で修得したプログラミング等の知識と技術等を用いて、画像処理論の基本的な操作(空間領域、周波数領域、幾何変換等)について学習し、演習を通じて理解を深かめる。
<事前学習>
講義前に資料を事前配布するので、確認をしておくこと。資料に記載されていない部分は不必要という部分でないので、該当する部分は事前に教科書にて内容を確認しておくこと。
<事後学習>
講義終了後にプログラミング等による演習にて、知識の定着を図ること。複数の対象に対する演習を行うことで、不明瞭な理解とならないようにし、疑問があれば質問すること。
課題がある際は提出期限に間に合うように取り組むこと。
注意点:
微積分、幾何変換、統計などの数学的基礎知識並びに、C言語等によるプログラムが組めることを前提とする。また、Webを閲覧しての自己学習を行う環境を要する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション
画像入出力 (プログラミング演習付き)
画像処理の歴史と意義を理解できる。
量子化、標本化、走査などが理解できる。
2週 画像生成モデル
画像の性質と撮影パラメータ
色の理論、視覚心理について理解できる。
画像の性質を表す量の定義がわかる。
3週 画素ごとの濃淡変換 (プログラミング等による演習)
領域に基づく濃淡変換(プログラミング等による演習)
濃淡変換手法とそのプログラミングができる。
領域に基づく濃淡変換(プログラミングなどによる演習)
4週 2次元フーリエ変換
周波数領域におけるフィルタリング(プログラミング等による演習)
2次元フーリエ変換の概要が理解できる。
2次元フーリエ変換ができ、フィルタリングができる。
5週 画像の復元と再構成
幾何学的変換
再構成アルゴリズムが理解できる。
アフィン変換が理解できる。
6週 2値画像処理
領域処理
2値画像の処理、ベクトル化を理解できる。
領域分割処理が理解できる。
7週 パターンと図形の検出
パターン処理(プログラミング等による演習)
パターン検出の手法が理解できる。
ハフ変換を理解し、プログラミングができる。
8週 総合演習(プログラミングとうによる演習)
理論の総合演習
学習した内容をまとめて、確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験演習レポート合計
総合評価割合50500000100
基礎的能力1010000020
専門的能力3030000060
分野横断的能力1010000020