構造力学概論

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 構造力学概論
科目番号 0004 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築デザインコース 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 書名:建築構造設計 著者:和田章ほか11名 発行所:実教出版株式会社
担当教員 藤田 智己

到達目標

力の釣り合いをしっかりと理解し、それをもとに各種骨組みの反力計算ができるようになること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1複数の外力が作用する梁の反力を求められる。外力が作用する梁の反力を求められる。外力が作用する梁の反力を求められない。
評価項目2複数の力の合成・分解を図式・数式解法を使いこなし求めることができる力の合成・分解をすることができる。力の合成・分解をすることができない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 2. 建築デザイン技術を支える建築計画、建築設計、建築環境、建築構造等の未来の都市・建築を生み出すために必要とされる基本的な知識を習得させる。

教育方法等

概要:
建物に力が作用した場合、部材に生ずる応力を知ることは安全な建物を設計する上で重要である。力の性質と釣り合いを理解した上で、簡単な梁に力が作用した場合の応力の求め方を学ぶ。加えて、基本的なラーメン構造の応力計算法の概要について学習する。
授業の進め方・方法:
予習:毎回の授業前までに、授業で行う内容と意義を 考えて整理しておくこと。
復習:毎回の授業後に、授業で学んだことを振り返り、今後へ活かす方法を考えること。
注意点:
理解を深める意味で各自自主的に演習を多くこなすことが重要である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 力とモーメント 力とモーメントの違いおよび、力の合成と分解を理解することができる。
2週 力の合成(数式解法) 力の合成について数式解法を用いて求めることができる。
3週 力の合成(図式解法) 力の合成について図式解法を用いて求め、数式解法の結果と同じであることを理解できる。
4週 力の分解(数式解法) 力の分解について数式解法を用いて求めることができる。
5週 力の分解(図式解法) 力の分解ついて図式解法を用いて求め、数式解法の結果と同じであることを理解できる。
6週 力のつり合い(数式解法) 力のつり合いについて数式解法を用いて求めることができる。
7週 力のつり合い(図式解法) 力のつり合いについて図式解法を用いて求め、数式解法の結果と同じであることを理解できる。
8週 後期中間試験 上記までの学習内容について理解し説明できる。
4thQ
9週 支点条件と反力 支点の種類を説明でき、それぞれに作用する反力を求めることができる。
10週 静定梁の支点反力(集中荷重) 集中荷重条件に対する反力を求めることができる。
11週 静定梁の支点反力(モーメント荷重) モーメント荷重条件に対する反力を求めることができる。
12週 静定梁の支点反力(等分布荷重) さまざまな荷重条件に対する反力を求めることができる。
13週 静定梁の支点反力(等辺分布荷重) さまざまな荷重条件に対する反力を求めることができる。
14週 静定梁の支点反力(複数種の荷重) さまざまな荷重条件に対する反力を求めることができる。
15週 静定構造物に作用する応力 静定構造物に働く応力を説明することができる。
16週 後期授業の全般の理解度の確認 後期末試験の答案返却と解説・復習

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野構造力の定義、単位、成分について説明できる。3
力のモーメントなどを用い、力のつり合い(合成と分解)に関する計算ができる。3
骨組構造物の安定・不安定の判定ができる。3
はりの支点の種類、対応する支点反力、およびはりの種類やその安定性について説明できる。3
はりの断面に作用する内力としての応力(軸力、せん断力、曲げモーメント)、応力図(軸力図、せん断力図、曲げモーメント図)について説明することができる。3
はり(単純ばり、片持ちはり)の応力を計算し、応力図を描くことができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力400000040
専門的能力600000060
分野横断的能力0000000