建築計画

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 建築計画
科目番号 0011 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築デザインコース 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 特になし。/ 適宜プリントを配布する 。参考図書:『第3版コンパクト建築設計資料集成』日本建築学会編、丸善
担当教員 坂口 大洋

到達目標

1)空間を構成する要素や建築に求められる性能について説明することができる。
2)人間の知覚や行動、寸法について説明することができる。
3)各種施設タイプの計画上の要点について説明することができる。
・建築の計画・設計の基本的な進め方を理解する
・現代およびこれからの時代と社会に求められる建築像を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1:空間構成要素と性能への理解空間を構成する要素と求められる性能について具体例を挙げて説明できる空間を構成する要素と求められる性能について説明できる空間を構成する要素と求められる性能について説明できない
評価項目2:建築空間の利用者である人間への理解人間の知覚や行動、寸法について具体例を挙げて説明できる人間の知覚や行動、寸法について簡単に説明することができる人間の知覚や行動、寸法について説明できない
評価項目3:各種施設計画への理解各種施設タイプの計画上の要点を捉え、具体例を挙げて簡潔に説明できる各種施設タイプの計画について説明できる各種施設タイプの計画について説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建築を計画する上で必要な基礎知識・理論を身につけ、事例を通して計画手法を理解し、建築に対する多角的なものの見方や養う。
授業の進め方・方法:
スライドを用いて解説する。定期的に出題する予習・復習レポートに取り組む。
注意点:
普段から身の回りの環境に関心を持ち、人の行為と空間との関係を観察したり、書跡・雑誌・インターネットを調べてまとめるなど、能動的な取り組みが必要になる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、建築計画とは何か 本授業のねらいと進め方、評価方法を確認する。
建築計画の意義と役割について説明できる。
2週 建築の成り立ち(通史) 建築がいかに発展してきたかを捉え、具体的事例を挙げて説明することができる。
3週 建築を構成する要素 建築を構成する要素と空間について説明できる。
4週 空間の性能(1) 建築が備えるべき安全性、耐久性、経済性について説明できる。
5週 空間の性能(2)
使いやすさ、明るさ、柔軟性といった快適性を構成する要素について説明できる。
6週 形態と造形 美しいとされる比率、バランスについて説明できる。様々なアプローチから建築が形作られることについて説明できる。
7週 寸法と規模(1) 人体寸法、動作寸法、もの寸法が説明できる。廊下やトイレ、駐車場の寸法設計について説明できる。
8週 寸法と規模(2) 寸法や空間規模がいかにして決められるかを説明できる。
2ndQ
9週 人間の知覚と空間認知
人間の知覚の特性について具体的事例を挙げて説明することができる。
10週 環境心理と環境行動 人間の空間認識と行動の特徴について説明することができる
11週 建築生産・建築プロセス 建築生産・プロセスについて具体例を挙げて説明できる。
12週 建築マネジメント 建築の維持管理、マネジメントついて具体例を挙げて説明できる。
13週 計画・設計の進め方(1) 建築企画・計画・設計のプロセスについて説明することができる。
14週 計画・設計の進め方(2) 建築の配置形態、空間構成の手法を説明することができる。
15週 計画・設計の進め方(3) 空間を形成する要素、ディティールについて説明することができる。
16週 試験
後期
3rdQ
1週 独立住宅の計画 居住系施設(住宅)の計画について説明できる。
2週 集合住宅の計画 居住系施設(住宅)の計画について説明できる。
3週 ホテル・宿泊施設の計画 医療・業務系施設あるいは類似施設の計画方法について説明できる。
4週 病院・クリニックの計画(1) 医療・業務系施設あるいは類似施設の計画方法について説明できる。
5週 病院・クリニックの計画(2) 医療・業務系施設あるいは類似施設の計画方法について説明できる。
6週 高齢者・障害者福祉施設の計画 医療・業務・福祉系施設あるいは類似施設の計画方法について説明できる。
7週 学校の計画(1) 教育・福祉系施設あるいは類似施設の計画方法について説明できる。
8週 学校の計画(2) 教育・福祉系施設あるいは類似施設の計画方法について説明できる。
4thQ
9週 児童施設(幼稚園・保育所・こども園、児童館)の計画 教育・福祉系施設あるいは類似施設の計画方法について説明できる。
10週 劇場・コンサートホールの計画 文化・交流系施設あるいは類似施設の計画方法について説明できる。
11週 図書館・メディアセンターの計画 文化・交流系施設あるいは類似施設の計画について説明できる。
12週 集会・コミュニティ施設の計画 文化・交流系の施設あるいは類似施設の計画について説明できる。
13週 店舗・商業施設の計画 商業施設の計画方法について説明できる。
14週 事務所・オフィスビル・庁舎の計画 業務系施設あるいは類似施設の計画方法について説明できる。
15週 博物館・美術館・ギャラリーの計画 文化・交流系施設あるいは類似施設の計画について説明できる。
16週 試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。4前1,前13,前15,後9
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。4
医療・業務系の施設(例えば、オフィスビル、病院、オーディトリアム、宿泊施設等)あるいは類似施設の計画について説明できる。4後9,後16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000