建築構造力学Ⅲ

科目基礎情報

学校	仙台高等専門学校	開講年度	令和02年度 (2020年度)
授業科目	建築構造力学Ⅲ
科目番号	0032	科目区分	専門 / 選択
授業形態	授業	単位の種別と単位数	学修単位: 2
開設学科	建築デザインコース	対象学年	4
開設期	後期	週時間数	2
教科書/教材
担当教員	藤田 智己,吉野 裕貴

到達目標

様々な断面を持つ構造部材について種々の応力に対する構造設計ができる。また、骨組みの歪エネルギーを理解し、骨組の変形の算出法とそれを応用した不静定骨組の応力の算出法を修得する。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
構造材料の力学的性質	様々な断面を持つ部材の力学的特性を理解し，作用応力度を正確に算定できる。	様々な断面を持つ部材に作用する応力度を算定できる。	様々な断面を持つ部材に作用する応力度を算定できない。
静定構造物の変形	弾性曲線式、モールの定理、単位荷重法で様々な静定構造物の変形を求めることができる。	様々な静定構造物の変形を求めることができる。	様々な静定構造物の変形を求めることができない。
不静定構造物の応力	様々な不静定構造物の応力を正確に算定でき、高次不静定構造物の解法に応用できる。	様々な不静定構造物の応力を算定できる。	様々な不静定構造物の応力を算定できない。

教育方法等

概要:

様々な断面を持つ部材に生じる応力度とひずみ度を算出し、部材の構造設計法へと応用する。また、様々な不静定構造物の応力算定を学ぶ。

授業の進め方・方法:

板書により，基本的な原理を説明と具体的な構造物の解法を解説する。年間を通して各自多くの演習問題を行って理解を深める。
予習：毎回の授業前までに、授業で行う内容と意義を 考えて整理しておくこと。
復習：毎回の授業後に、授業で学んだこと（毎回行う演習プリント）を振り返り、今後へ活かす方法を考えること。

注意点:

4年次の「建築構造力学Ⅱ」がしっかり理解できている必要がある。

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
後期
	3rdQ
		1週	断面1次モーメント	様々な形の断面1次モーメントが算定できる。
		2週	断面2次モーメント	様々な形の断面2次モーメントが算定できる。
		3週	断面の主軸と諸係数	相乗モーメント、主軸、せん断中心が算定できる。
		4週	ひずみ・ひずみ度、弾性係数	ヤング係数、せん断弾性係数が算定できる。
		5週	応力度と組合わせ応力度	垂直応力度、せん断応力度が算定できる。 軸力と曲げ、2方向の曲げ応力度が算定できる。
		6週	梁のたわみとたわみ角	モールの定理を用いて様々な梁のたわみとたわみ角が算定できる。
		7週	梁のたわみとたわみ角	弾性曲線式を用いて様々な梁のたわみとたわみ角が算定できる。
		8週	後期中間試験	上記までの学習内容について理解し説明できる。
	4thQ
		9週	静定梁の変形	種々の外力下における静定梁の変形が算出できる。
		10週	静定ラーメンの変形	種々の外力下における静定ラーメンの変形が算出できる。
		11週	静定トラスの変形	種々の外力下における静定トラスの変形が算出できる。
		12週	不静定梁の応力	種々の不静定梁の応力の算出ができる。
		13週	不静定ラーメンの応力	種々の不静定ラーメンの応力の算出ができる。
		14週	不静定トラスの応力	種々の不静定トラスの応力の算出ができる。
		15週	後期期末試験	上記までの学習内容について理解し説明できる。
		16週	後期期末試験の返却と解説	試験答案の返却、問題の解説と正答の説明

評価割合

	試験	発表	相互評価	態度	ポートフォリオ	その他	合計
総合評価割合	100	0	0	0	0	0	100
基礎的能力	0	0	0	0	0	0	0
専門的能力	100	0	0	0	0	0	100
分野横断的能力	0	0	0	0	0	0	0