プロジェクト実習Ⅱ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 プロジェクト実習Ⅱ
科目番号 0040 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築デザインコース 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 坂口 大洋,小林 仁,伊師 華江

到達目標

少人数のグループを形成し,提示された課題に沿った具体的なプロジェクトの企画・立案を通して,建築デザインのリサーチ・プレゼンに関する基礎を習得する。
最終的には,プロジェクトのマネジメントの重要性とプロジェクトを進めるための技能を養うことを目的とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1自ら課題を発見し,適正なプロジェクトの企画・立案とマネジメントを行うことができる。与えられた課題に準拠して,プロジェクトの企画・立案とマネジメントを行うことができる。与えられた課題に準拠した,プロジェクトの企画・立案とマネジメントができていない。
評価項目2情報リテラシーを正しく理解することができている。情報リテラシーがある程度理解できている。情報リテラシーの理解が不足している。
評価項目3相手に分かりやすく伝えるプレゼンテーションを行うことができる。内容が伝わるプレゼンテーションを行うことができる。相手に伝わりやすいプレゼンテーションができてない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では,共通課題をはじめとしたプロジェクトの企画・立案とそのマネジメントについて学習する。
授業では,複数の課題に取り組み,基礎的な知識を得たうえで,高専デザインコンペティション(高専デザコン)への参加を目指す。
高専デザコンは,様々な部門(空間・構造・創造)にわかれて,建築のデザイン案について広く公募するものであり,それぞれのテーマや課題に沿ったかたちで,企画・立案や模型等の設計などを行う。
各課題やコンペなどを通して,建築デザインに関わるプロジェクトを進めるための技能を養う。
授業の進め方・方法:
1) 授業全体は基本的にオンライン(Teams)で行う。
2) 科目ごと(プロジェクト実習Ⅰ及びⅡ)別々の課題と共通課題がある。
3) 共通課題は、AD2年生とAD5年生によって構成されたグループによるオンラインのグループワークを予定しています。オンラインのグループワーク等については別途説明する。
4) 課題のプレゼンテーションなどは、AD2年及びAD5年両方で共有する。
【予習】毎回の授業前までに,授業で行う内容と意義を考えて整理しておくこと。
【復習】毎回の授業後に,授業で学んだことを振り返り,今後へ活かす方法を考えること。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 本授業のねらいや目的を理解することができる。
2週 プロジェクトとは何か プロジェクトおよびそのマネジメントの基礎が何かを理解することができる。
3週 課題1 プロジェクトスタディ(個人課題) 大規模プロジェクトのケーススタディを行うことができる。
4週 ゲストレクチャー① 「復興プロジェクト」 ゲストレクチャーの話を聞き,プロジェクトの内容だけでなく,将来の進路探究につなげることができる。
5週 課題1 プロジェクトスタディのプレゼンテーション(2年生) プロジェクトスタディの成果について,分かりやすく伝えることができる。
6週 課題1 プロジェクトスタディのプレゼンテーション(5年生) プロジェクトスタディの成果について,分かりやすく伝えることができる。
7週 ゲストレクチャー② 「建築設計におけるプロジェクトの現場」 ゲストレクチャーの話を聞き,プロジェクトの内容だけでなく,将来の進路探究につなげることができる。
8週 課題2 グループワーク(共通課題)のテーマ説明・グループ分け 教員が提示する課題について理解し,自らの希望するものを選択することができる。
2ndQ
9週 課題2 オンライングループワーク① 共通課題に取り組み,プロジェクトマネジメントの基礎的な知識を活用することができる。
10週 課題2 オンライングループワーク② 共通課題に取り組み,プロジェクトマネジメントの基礎的な知識を活用することができる。
11週 課題2 オンライングループワーク③ 共通課題に取り組み,プロジェクトマネジメントの基礎的な知識を活用することができる。
12週 デザコン中間発表(5年生) デザコンの課題について,進捗情報を分かりやすく伝えることができる。
13週 ゲストレクチャー③ 「未定」 ゲストレクチャーの話を聞き,プロジェクトの内容だけでなく,将来の進路探究につなげることができる。
14週 課題2 プレゼンテーション(全体) 共通課題について,各グループで参加者に伝わるプレゼンテーションを行うことができる。
15週 振り返り 授業全体をとおして,学習内容を振り返り,プロジェクトの進め方などについて改めて考えることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野設計・製図与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。4
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。4
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
基盤的資質・能力自己理解自己理解周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3
創造性・デザイン能力創造性創造性工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00030700100
基礎的能力000300030
専門的能力000070070
分野横断的能力0000000