応用機構学

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 応用機構学
科目番号 0031 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 書名:機構学,著者:森田均,発行所:サイエンス社, 参考書:「だれでもわかる解説と演習 機構学の基礎」稲見辰夫著,日本理工出版会
担当教員 本橋 元

到達目標

本科の機構学(機械コース),ロボット機構学(情報コース)の内容を踏まえて,歯車装置,カム装置,ねじ,リンク装置,巻掛け伝動装置,流体伝動装置について,各装置の原節に対する従節の動きを説明でき,さらにそれぞれの特徴を理解し,機械設計において適切な機構を提案できることを目標とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
歯車装置の運動を説明できる.歯車装置について,与えられた仕様を満たす機構を提案できる.歯車装置の運動を説明できる.左記ができない.
カム装置,ねじ,リンク装置の運動を説明できる.カム装置,ねじ,リンク装置について,与えられた仕様を満たす機構を提案できる.カム装置,ねじ,リンク装置の運動を説明できる.左記ができない.
巻掛け伝動装置,流体伝動装置の運動を説明できる.巻掛け伝動装置,流体伝動装置について,与えられた仕様を満たす機構を提案できる.巻掛け伝動装置,流体伝動装置の運動を説明できる.左記ができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
主に伝動装置の各種機構について,その特徴および具体的な応用例を学習する.機構の動きを説明でき,さらに機械設計において適切な機構を提案できる能力を養う.
授業の進め方・方法:
基礎的な事項を説明した後に,単元ごとに演習問題を解き,理解を深めるようにする.
注意点:
身の周りにある器具や装置・機械の動く部分にどのような機構が利用されているのか意識して見るように心掛けるとともに,機構の図を見る際,どのような動きをするのかイメージすること.
総合評価が59点以下の場合,再試験を受けることができる.

事前・事後学習、オフィスアワー

【開講前の準備学習】本科の機構学(機械コース),機械運動学(情報コース)の内容を復習しておくこと.
【事前学習・事後展開学習】本科目は学修単位であり,授業30時間に加えて予習・復習60時間が必要である.(授業毎に指示する)
【オフィスアワー】授業実施日の16時~17時,他在室時随時

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 1.機構の分類 機構に関する用語と瞬間中心を理解できる.
2週 2.歯車列① 中心固定の歯車列を理解できる.
3週 2.歯車列② 平歯車および傘歯車の遊星歯車列を理解できる.
4週 2.歯車列③ 各種歯車装置の応用を理解できる.
5週 3.カム① カムの種類およびカム線図を理解できる.
6週 3.カム② カム形状を設計できる.カム機構の図から,その動きを説明できる.
7週 4.ねじ ねじによる回転-直線運動の変換,二重ねじ機構等を理解できる。
8週 中間試験 1~7週の内容を理解できる.
4thQ
9週 5.リンク装置① 四節回転連鎖を理解できる.
10週 5.リンク装置② スライダクランク連鎖理解できる.
11週 5.リンク装置③ 四節連鎖の応用した機構を理解できる.
12週 6.巻掛け伝動① 各種巻掛け伝動装置の特徴を理解できる.
13週 6.巻掛け伝動② ベルト長さ,チェーン速度変動等を算出できる.
14週 7.流体伝動 空気伝動および液体伝動の特徴,応用例を理解できる.
15週 期末試験 9~15週の内容を理解できる.
16週 答案返却・解説 9~15週の内容を理解できる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験期末試験レポート合計
総合評価割合404020100
基礎的能力1010020
専門的能力30302080