到達目標
1.文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。
2.代表的な古文・漢文について、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらを通して、異文化に理解を示す姿勢をとることができる。
3.他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言できる。また、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。また自己のありように照らし合わ
せて、世界との関連性を見出すことができる。 | 文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。 | 文章を客観的に理解
し、人間・社会・自然などについて考えることができる。 |
評価項目2 | 代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらを通して、異文化に理解を示す姿勢をとることができる。 | 代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解
し、作品の意義について意見を述べることができる。
また、それらに親しもうと
することができる。 | 代表的な古文・漢文
について、日本文学
史および中国文学史
における位置を理解
し、作品の意義につ
いて意見を述べるこ
とができる。 |
評価項目3 | 他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言できる。また、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。 | 他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に
助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めることができる。 | 他者の口頭によるも
のを含む表現につい
て、客観的に評価す
るとともに建設的に
助言できる。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
他者とのコミュニケーションの基本となる日本語能力の、総合的な向上を目指す。具体的には情報を正確に受け取り(読む・聞く)、また情報を正確に伝える(書く・話す) 技術を磨く。そして、日本語が日本文化の一翼を担ってきたことへの理解を深める。課題提出・小テストは目標達成のため、適宜行う予定である。国語辞典は各自用意すること。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式で進める。またグループワークを中心とした演習形式の授業もある。
注意点:
授業はあらかじめ、予習をしてから臨むこと。ノートは必ずとること。なお、国語辞典(紙媒体・中学校で使用したものも可)は各自用意すること。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
国語Ⅱを受講する目的、到達目標を説明できる。
|
2週 |
論理的思考育成演習Ⅰ「理学者Xからの手紙①」 |
グループワークを行い、議論の前提条件を明示できる。
|
3週 |
小説Ⅰ「山月記」 |
登場人物の心情・情景などの描写を的確に捉え、感想を短い文章にまとめることができる。
|
4週 |
論理的思考育成演習Ⅱ「理学者Xからの手紙①」 |
各グループの発表を聞き、課題シートを完成させる。
|
5週 |
評論Ⅰ「未来世代への責任」「恐怖とは何か」 |
異なる視点で書かれた2 つの評論を読むことで、視野を拡げ、その話題の趣旨を読みとることができる。
|
6週 |
評論Ⅱ「未来世代への責任」「恐怖とは何か」 |
グループワークを行い、自己の意見を述べ、かつ他者の意見を把握できる。
|
7週 |
ポスター製作Ⅰ |
昨年度のポスターを用い、グループへ説明できる。
|
8週 |
ポスター製作Ⅱ |
グループ内の意見を聞き、ポスターを修正・改善できる。
|
2ndQ |
9週 |
評論Ⅲ「ミロのビーナス」「コンクリートの時代」 |
両教材を再読し、1200字の意見文を書く。
|
10週 |
評論Ⅳ「ミロのビーナス」「コンクリートの時代」 |
グループ内で評論の趣旨について、各自の意見交換ができる。その上で意見文を修正・改善できる。
|
11週 |
詩・短歌 |
日本の詩歌を味わうとともに、大きな声で朗誦し、コミュニケーションに必要な大きな声で、暗誦することができる。
|
12週 |
古典Ⅰ「奥の細道」 |
俳文学を読み、古人を偲ぶ。特に、「わび」「さび」「無常」などの伝統的美意識を理解する。
|
13週 |
古典Ⅱ「奥の細道」 |
「奥の細道」に登場する山形県の名所について、情報を的確に収集して、パンフレットを作成できる。
|
14週 |
評論Ⅴ「であることとすること」 |
辞書を引きながら論理的な文章を読む。適宜、段落分・要約をし、文章の構成を理解できる。
|
15週 |
ポスター製作Ⅲ |
完成したポスターについて、各自工夫を凝らした点について説明できる。
|
16週 |
|
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
小説Ⅱ「こころ」 |
登場人物の心情・情景などの描写を的確に捉えて、作者の意図(もしくは人情の機微)を、できるだけ正確に読みとることができる。感想を口頭で発表できる。
|
2週 |
小説Ⅲ「こころ」 |
同上
|
3週 |
論理的思考育成演習Ⅲ「理学者Xからの手紙②」 |
グループワークを行い、議論(思考)の流れを明示できる。
|
4週 |
論理的思考育成演習Ⅳ「理学者Xからの手紙②」 |
各グループの発表を聞き、課題シートを完成させる。
|
5週 |
古典Ⅲ「唐詩」 |
唐詩を、大きな声で朗誦し、コミュニケーションに必要な大きな声で、暗誦することができる。
|
6週 |
古典Ⅳ「論語」 |
中国の古典的思想を学び、異文化のありようを説明できる。
|
7週 |
評論Ⅵ「メディアと歴史」 |
論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。
|
8週 |
論理的思考育成演習Ⅴ「理学者からの手紙③」 |
グループワークを行い、各自の考察を明示できる。
|
4thQ |
9週 |
実用の文章Ⅰ |
手紙文の基本的パターンを理解し、実際に書くことができる。
|
10週 |
実用の文章Ⅱ |
報告文の基本的パターンを理解し、実際に書くことができる。
|
11週 |
実用の文章Ⅲ |
「理学者Xへの鶴岡高専学生からの手紙」を書く。
|
12週 |
小説Ⅲ「鞄」 |
この小説の面白さについて、各自の意見を、筋道立てて話すことができる。
|
13週 |
論理的思考演習Ⅵ |
これまでの演習の講評を、正確に把握し、説明できる。
|
14週 |
評論Ⅶ「であることとすること」 |
これまでの評論読解の総論を、正確に把握し、説明できる。
|
15週 |
まとめ |
論理的思考能力を高めるため、記録・評論読解の方法を自分なりにまとめることができる。
|
16週 |
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 課題提出 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 30 | 10 | 10 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 30 | 10 | 10 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |