到達目標
1.熱力学の必要性を把握し,各種の物理量を理解して利用できる.
2.熱力学の第1法則,第2法則を理解し,理想気体の状態変化の計算ができる.
3.理論ガスサイクルを理解し,効率を導出できる.
4.蒸気表を用いて状態計算ができる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 熱力学の第1法則,第2法則を説明できる. | 熱力学の必要性を理解している. | 熱力学の必要性を理解していない. |
評価項目2 | 理想気体の状態変化を計算できる. | 理想気体の状態変化を理解している. | 理想気体の状態変化を理解していない. |
評価項目3 | 蒸気表を用いて,蒸気の状態変化を計算できる. | 蒸気の状態変化を理解している. | 蒸気の状態変化を理解していない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
熱に関する工学的知識を養い,熱工学以外にも広く用いられている用語としてのエンタルピ,エントロピなどの概念を理解できる.さらに理想気体を用いたガスサイクル,実気体を用いた熱サイクルについて学び,実際のエネルギー変換についての知識を得ることができる.
授業の進め方・方法:
後期中間試験40 %,後期末試験50 %,自学自習のための課題10 %を元に達成度を総合評価する.総合評価60 点以上を合格とする.
注意点:
オフィスアワー: 後期の時間割が決定してから設定します.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス&概説 |
生活の中での熱力学とのかかわりを理解し,必要性を把握できる.
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2週 |
熱量と比熱,内部エネルギ,状態量 |
熱力学で用いられる物理量を理解し,利用できるようになる.
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3週 |
熱力学の第1 法則 |
熱力学の第1 法則の概念と数式を理解し,利用することができる.
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4週 |
熱力学の第2 法則 |
熱力学の第2法則の概念を理解し,利用することができる.
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5週 |
理想気体の状態変化 |
状態方程式,状態変化に対する物理量の計算方法を理解し,計算できる.
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6週 |
可逆サイクルとカルノーサイクル,エネルギの有効利用 |
カルノーサイクルを理解し,熱効率の式を導出できる.エントロピを理解し,第2法則を式で表現できる.
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7週 |
中間試験 |
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8週 |
ガスサイクルによるエネルギ変換(1) |
オットーサイクルの概念を理解し,熱効率を導出し,利用できる.
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4thQ |
9週 |
ガスサイクルによるエネルギ変換(2) |
ディーゼルサイクルの概念を理解し,熱効率を導出し,利用できる.
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10週 |
ガスサイクルによるエネルギ変換(3) |
サバテサイクルの概念を理解し,熱効率を導出し,利用できる.
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11週 |
ガスサイクルによるエネルギ変換(4) |
ブレイトンサイクルの概念を理解し,熱効率を導出し,利用できる.
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12週 |
蒸気によるエネルギ変換(1) |
蒸気(水)の性質を理解し,利用方法を把握できる.また,理想気体との違いも理解できる.
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13週 |
蒸気によるエネルギ変換(2) |
蒸気表の使い方を理解し,蒸気(水)の状態計算ができる.
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14週 |
蒸気によるエネルギ変換(3) |
ランキンサイクルの概念,熱効率の導出方法を理解できる.
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15週 |
冷凍サイクル,ヒートポンプ |
冷凍機,ヒートポンプの概念を理解し,動作係数の導出ができる.
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16週 |
学年末試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 90 | 0 | 0 | 10 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 0 | 0 | 10 | 0 | 0 | 30 |
専門的能力 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 70 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |