線形代数Ⅰ

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 線形代数Ⅰ
科目番号 0023 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械システム工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 新 線形代数 高遠節夫 ほか5名著 大日本図書、新 線形代数 問題集 高遠節夫 ほか5名著 大日本図書
担当教員 宮本 拓歩

到達目標

①平面ベクトル・空間ベクトルの和・差・スカラー倍・内積の計算ができる。
②ベクトルを図形に応用でき、直線の方程式・平面の方程式・球の方程式について理解できる。また、ベクトルの線形独立・線形従属について理解できる。
③行列の和・差・スカラー倍・積の計算および行列の転置・逆行列の計算ができる。
④連立1次方程式を消去法や逆行列を用いて解くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
平面ベクトル・空間ベクトルおよび行列の基本的な概念とその応用について学習する。
授業の進め方・方法:
中間試験と期末試験を実施する。
定期試験の成績を70%、小テスト・課題・授業への参加状況・確認試験などの総点を30%として総合的に評価し、60点以上を合格とする。
注意点:
学習状況を確認するための小テスト・課題を実施するので、教科書・問題集の問題を解き自学自習に努めること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 平面のベクトル ベクトル
2週 平面のベクトル ベクトルの演算
3週 平面のベクトル ベクトルの成分
4週 平面のベクトル ベクトルの内積
5週 平面のベクトル ベクトルの平行と垂直
6週 平面のベクトル ベクトルの図形への応用
7週 平面のベクトル 直線のベクトル方程式
8週 平面のベクトル 演習
2ndQ
9週 空間のベクトル 空間座標
10週 空間のベクトル ベクトルの成分
11週 空間のベクトル ベクトルの内積
12週 空間のベクトル 直線の方程式
13週 空間のベクトル 平面の方程式
14週 空間のベクトル 球の方程式
15週 空間のベクトル 演習
16週
後期
3rdQ
1週 平面のベクトル 平面のベクトルの線形独立・線形従属
2週 空間のベクトル 空間のベクトルの線形独立・線形従属
3週 行列 行列の定義
4週 行列 行列の和・差、数との積
5週 行列 行列の積
6週 行列 転置行列
7週 行列 逆行列
8週 連立1次方程式と行列 消去法
4thQ
9週 連立1次方程式と行列 逆行列と連立1次方程式
10週 連立1次方程式と行列 行列の階数
11週 行列式の定義と性質 行列式の定義(1)
12週 行列式の定義と性質 行列式の定義(2)
13週 行列式の定義と性質 行列式の性質
14週 行列式の定義と性質 行列の積の行列式
15週 行列式の定義と性質 演習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。2
分数式の加減乗除の計算ができる。2
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の簡単な計算ができる。2
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。2
解の公式等を利用して、2次方程式を解くことができる。2
簡単な連立方程式を解くことができる。2
恒等式と方程式の違いを区別できる。1
累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。2
角を弧度法で表現することができる。2
三角関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。2
三角比を理解し、簡単な場合について、三角比を求めることができる。2
2点間の距離を求めることができる。2
内分点の座標を求めることができる。2
2つの直線の平行・垂直条件を利用して、直線の方程式を求めることができる。2
簡単な場合について、円の方程式を求めることができる。3
積の法則と和の法則を利用して、簡単な事象の場合の数を数えることができる。2
簡単な場合について、順列と組合せの計算ができる。2
ベクトルの定義を理解し、ベクトルの基本的な計算(和・差・定数倍)ができ、大きさを求めることができる。3前1,前2
平面および空間ベクトルの成分表示ができ、成分表示を利用して簡単な計算ができる。3前3,前10
平面および空間ベクトルの内積を求めることができる。3前4,前11
問題を解くために、ベクトルの平行・垂直条件を利用することができる。3前5,前6
空間内の直線・平面・球の方程式を求めることができる(必要に応じてベクトル方程式も扱う)。3前12,前13,前14
行列の定義を理解し、行列の和・差・スカラーとの積、行列の積を求めることができる。3後3,後4,後5
逆行列の定義を理解し、2次の正方行列の逆行列を求めることができる。3後7
行列式の定義および性質を理解し、基本的な行列式の値を求めることができる。3後11,後12,後13,後14
関数の媒介変数表示を理解し、媒介変数を利用して、その導関数を求めることができる。1

評価割合

試験課題等相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000