環境工学

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 環境工学
科目番号 0091 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 適宜プリント等を配布する.
担当教員 山田 貴浩

到達目標

①環境に関する基礎的事項について説明できる.
②地球環境の観測技術について説明できる.
③産業界の環境保全への取り組みについて説明できる.
④放射線の概要や放射性廃棄物の管理法について説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
環境工学の基礎環境工学に関する基礎的事項を理解し,応用できる.環境工学に関する基礎的事項を理解している.環境工学に関する基礎的事項を理解していない.
大気環境・水環境・騒音の基礎と環境問題の対策各種環境の概要や環境問題の防止技術を理解し,応用できる.各種環境の概要や環境問題の防止技術を理解している.各種環境の概要や環境問題の防止技術を理解していない.
地球環境の観測地球環境の観測技術を理解し,応用できる.地球環境の観測技術を理解している.地球環境の観測技術を理解していない.
産業と環境環境保全に対する産業界の取り組みについて理解し,応用できる.環境保全に対する産業界の取り組みについて理解している.環境保全に対する産業界の取り組みについて理解していない.
放射性廃棄物の基礎と環境問題の対策放射線の概要や放射性廃棄物の管理法を理解し,応用できる.放射線の概要や放射性廃棄物の管理法を理解している.放射線の概要や放射性廃棄物の管理法を理解していない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
地球規模での環境および地域環境の概要,地球環境の計測技術,大気環境・水環境・騒音環境,放射性廃棄物の扱いなど,持続可能な社会の構築に向けて電気技術者として理解しておくべき各種環境について解説する.
授業の進め方・方法:
授業は講義を中心に行うが,演習として講義内容についてのグループワークや実習・演習を行うこともある.積極的に取り組むこと.
中間試験・期末試験とも50分の試験を実施する.
定期試験の成績を70%,演習や実習の成績および振り返りシートの提出状況を30%として総合的に評価し,60点以上を合格とする.
注意点:
広い視野で環境問題について考え,技術者としてどのように環境に関わってゆけば良いか考えること.
各種環境の計測や地球観測に対して電気工学がどのように応用されているか意識すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 環境工学の基礎 環境とはどのようなものを指すのか説明できる.
環境に対する考え方について説明できる.
2週 地球の成り立ちと地球上の資源 地球の成り立ちについて説明できる.
地球上の資源について説明できる.
3週 大気環境の基礎と環境問題の対策① 温室効果ガスと地球温暖化の関係について説明できる.
温暖化防止の対策について説明できる.
4週 大気環境の基礎と環境問題の対策② オゾン層の破壊のメカニズムや対策について説明できる.
酸性雨の原因と対策について説明できる.
5週 水環境の基礎と環境問題の対策① 水環境の成り立ち,水質汚濁問題について説明できる.
代表的な水処理技術を説明できる.
6週 水環境の基礎と環境問題の対策② 基本的な水質指標とその意味を説明できる.
簡易的な測定方法を用いて水質測定ができる.
7週 騒音環境の基礎と環境問題の対策 音圧レベルや音の基本的な性質を説明できる.
騒音の測定法や対策について説明できる.
8週 後期中間試験
4thQ
9週 地球環境問題と地域環境問題 地球規模の環境問題について説明できる.
各地域特有の環境問題について説明できる.
10週 地球環境の観測 地球規模の環境変動の観測の仕組みについて説明できる.
地球観測衛星による環境変動の観測事例について説明できる.
11週 産業と環境① 産業界の環境管理の取り組み事例について説明できる.
作業環境におけるリスクと安全衛生管理について説明できる.
12週 産業と環境② 生産現場での省エネルギーの取り組みについて説明できる.
産業界の大気環境や水環境の保全への取り組みについて説明できる.
13週 放射性廃棄物と環境問題の対策① 放射線の種類について説明できる.
放射線の測定原理について説明できる.
14週 放射性廃棄物と環境問題の対策② 放射性廃棄物の発生源や分類について説明できる.
放射性廃棄物の処理,処分の考え方について説明できる.
15週 持続可能な社会の構築 持続可能な開発目標(SDGs)と環境問題との関係について説明できる.
持続可能な社会の構築に向けた産業界の取り組みについて説明できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。4後1,後3,後4,後5,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験演習合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力3010000040
専門的能力4020000060
分野横断的能力0000000