工業英語Ⅱ

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 工業英語Ⅱ
科目番号 0099 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 電気電子システム工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 適宜、プリントを配布。参考書:知的な科学・技術文章の書き方、中島利勝・塚本信也 共著、コロナ社
担当教員 鈴木 晴彦

到達目標

1.科学・技術論文の構成を理解できる。
2.科学・技術論文の基本的な英文表現を理解できる。
3.卒業研究の概要を、英文ダイジェストとして作成することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1科学・技術論文の構成と、各セクションの役割を理解し日本語で表現できる。科学・技術論文の構成と、各セクションの役割を理解している。科学・技術論文の構成と、各セクションの役割を理解していない。
評価項目2科学・技術論文の基本的な英文表現を理解し、各自の研究内容を反映した英文表現ができる。科学・技術論文の基本的な英文表現を理解し、簡単な英文表現ができる。科学・技術論文の基本的な英文表現を理解できていない。
評価項目3卒業研究の概要を十分反映した、英文ダイジェストを作成できる。卒業研究の概要を概ね反映した、英文ダイジェストを作成できる。卒業研究の概要を、英文ダイジェストに作成することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (C) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (F) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
和文、英文を問わず、科学・技術論文の構成を理解し、各セクションで記述すべき内容について学習する。
「卒業研究で取り組んでいる内容」を1ページの英文ダイジェストとしてまとめられるように、セクションごとに特徴的な英文表現を習得する。
授業の進め方・方法:
各週に設定されている授業内容(学習テーマ)に沿った簡単な「事前課題」を手掛けFormsで提出する。提出された「事前課題」から共通する問題点をピックアップして、授業内容と併せ指摘(アドバイス)する。「事後課題」として、授業中の指摘(アドバイス)を参考に各自が修正した英文を、「1ページ英文ダイジェスト」のテンプレートに書き込み、その都度提出する。
授業は隔週で実施し、1回の授業時間内で、2週分の内容を実施する。
定期試験は実施しない。最終提出された「1ページ英文ダイジェスト」を80%で評価し、毎回手掛ける「事前・事後課題」、および「テンプレートへの記載状況」を20%で評価し、60点以上を合格とする。
注意点:
各週の「事前課題」、「事後課題」を必ず取り組むこと。Formsでの「事前課題」の提出は「取組評価」とする。「事後課題」は最終的に作成提出する「英文ダイジェスト」と合わせ総合的に「課題評価」とする。インターネットの英文検索機能を使って、作成した英文のチェックをすることは必要とするが、単純に日英翻訳サイトを利用することは避けること。利用の仕方などは、授業内で適宜アドバイスする。
作成する「1ページ英文ダイジェスト」は、各自の「卒業研究」をテーマとするので、手掛ける研究の「背景」、「公共性・社会性」、「学術的意義」等の意識を持って取り組むこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス(授業の進め方、演習の方法)
英文論文(ダイジェスト/アブストラクト)の重要性と構成、ドラフト作成の必要性
ダイジェスト/アブストラクトの重要性・構成について理解できる。
ドラフト作成の必要性について理解できる。
2週 著者・所属の書き方 著者と所属の書き方について理解できる。
英文で著者と所属が適切に作成できる。
3週 タイトルの決め方と書き方 和文論文と英文論文のタイトル作成の相違を理解できる。
4週 英文タイトル作成演習 簡単な英文論文タイトルが作成できる。
5週 アブストラクトの必要性(1)
フル・テキストにおけるショート・アブストラクトの必要性が理解できる。
6週 アブストラクトの必要性(2) ショート・アブストラクトのポイント、キーワードの選択が理解できる。
7週 アブストラクトの構成と書き方(1) ショート・アブストラクトの構成と書き方が理解できる。
8週 アブストラクトの構成と書き方(2) ショート・アブストラクトを英文で構成できる。
2ndQ
9週 イントロダクションの書き方(1) イントロダクションによる「研究の社会性・重要性」を記述することの必要性が理解できる。
参考文献の必要性が理解できる。
10週 イントロダクションの書き方(2) 研究分野の社会的背景、先行研究、手掛ける研究のオリジナリティ等の明確な記述ができる。
参考文献の選定と引用が適切に記載できる。
11週 研究/実験方法の書き方(1) 研究/実験方法に対して「具体的」「論理的」「正確」「詳しく」「再現性」に注意した記述が理解できる。図・表タイトル(キャプション)の作成上の注意点が理解できる。
図・表の英文タイトル(キャプション)が作成できる。
適切な参考文献の選び方と書き方が理解できる。
12週 研究/実験方法の書き方(2) 手掛ける研究の手法に対して「具体的」「論理的」「正確」「詳しく」「再現性」に注意した英文記述ができる。
図・表の英文タイトル(キャプション)が作成できる。
13週 実験結果の書き方(1) 研究/実験の結果を、図表を使って定量的に説明することの必要性が理解できる。
14週 実験結果の書き方(2) 研究/実験の結果を、図表を使って定量的に説明し、新たな知見を英文によって表現できる。
図・表の英文タイトル(キャプション)が作成できる。
15週 結論・考察・検討の書き方(1) 結論において、各セクションのポイントを簡潔にまとめ、「研究結果の重要性」、「残された課題」、「今後の計画」などを記述することの必要性が理解できる。
16週 結論・考察・検討の書き方(1) 結論において、各セクションのポイントを簡潔にまとめ、「研究結果の重要性」、「残された課題」、「今後の計画」などを英文で記述することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題取組評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合08020000100
基礎的能力0401000050
専門的能力0401000050
分野横断的能力0000000