基礎生物学

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 基礎生物学
科目番号 0004 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 化学・バイオ工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 生物基礎(数研出版)、生物(数研出版)、新課程フォトサイエンス生物図録(数研出版)、新課程リードα生物基礎+生物(数研出版)
担当教員 柴田 公彦

到達目標

生物の構造と働きに関する基本的知識を習得するために以下の項目を目標とする。
・生物の共通性である、細胞、エネルギーと代謝、遺伝情報の発現について理解している。
・生体の恒常性を維持するためのしくみを理解している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
生化学、生物工学、生命科学などの基礎となる「生物の構造と働き」に関する基本知識について学ぶ。
授業の進め方・方法:
前期および後期中間試験は50分間で実施する。前期および後期期末試験は、50分の試験を実施する。
定期試験を成績の80%、課題等の成績を20%として総合的に評価し、60点以上を合格とする。
注意点:
高学年における専門教科(生物工学分野)の基礎となるものであり、確実に理解することが必要である。授業を欠席した場合は、次の授業までにその内容を自学自習しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 生体を構成する物質 細胞を構成する物質について説明できる。
2週 生体の機能とタンパク質 生体の機能とタンパク質について説明できる。
3週 生物の多様性と共通性:生物の共通性と多様性 原核生物と真核生物の違いについて説明できる。
4週 生物の多様性と共通性:生物の共通性としての細胞 核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。
葉緑体とミトコンドリアの進化の説について説明できる。
5週 細胞の構造:生体膜 生体膜の構造について説明できる。
6週 物質輸送とタンパク質 細胞膜を通しての物質輸送による細胞の恒常性について説明できる。
7週 細胞とエネルギー代謝:ATP 代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。
8週 復習 ここまでの内容を理解している。
2ndQ
9週 細胞とエネルギー代謝:酵素とその働き 酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。
10週 細胞とエネルギー代謝:呼吸 呼吸の大まかな過程を説明できる。
11週 細胞とエネルギー代謝:光合成 光合成の大まかな過程を説明でき、さらに光合成及び呼吸の2 つの過程の関係を説明できる。
12週 細胞とエネルギー代謝:窒素同化 植物や動物の窒素同化について説明できる。
13週 遺伝情報とDNA:DNAと遺伝情報 DNA の構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。
14週 遺伝情報とDNA:DNAの構造 DNA の構造について説明できる。
15週 期末試験の解説 ここまでの内容を理解している。
16週
後期
3rdQ
1週 遺伝情報の複製と分配:DNAの複製 DNAの複製について説明できる
2週 遺伝情報の複製と分配:遺伝情報の分配 細胞周期について説明できる。
染色体の構造と遺伝情報の分配について説明できる。
3週 遺伝情報の発現:遺伝情報とタンパク質 遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。
4週 遺伝情報の発現:転写と翻訳 転写と翻訳について説明できる。
5週 遺伝情報の発現:細胞分化 分化について説明できる。
6週 遺伝情報と発現:ゲノム ゲノムと遺伝子の関係について説明できる。
7週 バイオテクノロジー バイオテクノロジーと人間生活の関わりについて説明できる。
8週 復習 ここまでの内容を理解している。
4thQ
9週 生体の恒常性:神経系による情報の伝達と調節 情報伝達物質とその受容体の働きを説明できる。
10週 生体の恒常性:内分泌系による情報の伝達と調節
情報伝達物質とその受容体の働きを説明できる。
11週 生体の恒常性:体内環境調整のしくみ1 フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを説明できる。 
12週 生体の恒常性:体内環境調整のしくみ2 フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを説明できる。 
13週 生体の恒常性:免疫1 免疫系による生体防御のしくみを説明できる。
14週 生体の恒常性:免疫2 免疫系による生体防御のしくみを説明できる。
15週 期末試験の解説 ここまでの内容を理解している。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野基礎生物原核生物と真核生物の違いについて説明できる。4
核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。4
葉緑体とミトコンドリアの進化の説について説明できる。4
代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。4
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。4
光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を説明できる。4
DNAの構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。4
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。4
染色体の構造と遺伝情報の分配について説明できる。4
細胞周期について説明できる。4
分化について説明できる。4
ゲノムと遺伝子の関係について説明できる。4
細胞膜を通しての物質輸送による細胞の恒常性について説明できる。4
フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを説明できる。4
情報伝達物質とその受容体の働きを説明できる。4
免疫系による生体防御のしくみを説明できる。4

評価割合

試験課題等相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000