経済学基礎

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 経済学基礎
科目番号 0093 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建設環境工学科(R2年度開講分まで) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリントを教科書の代わりとする。
担当教員 吉村 忠晴

到達目標

① 現代の市場構造について理解し、現実の事例を踏まえて説明することができる。
② 企業行動に関する理論について理解し、現実の事例を踏まえて説明することができる。
③ 市場の失敗について理解し、現実の事例を踏まえて説明することができる。
④ 企業の社会的責任と法令遵守(コンプライアンス)について理解し、現実の事例を踏まえて説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
基礎的能力  社会ミクロ経済学の専門用語や理論を体系的に理解できる。ミクロ経済学の専門用語や理論を正しく理解できる。ミクロ経済学の専門用語や理論を正しく理解できない。
専門的能力  技術者倫理企業の社会的責任と法令遵守(コンプライアンス)の重要性を十分に理解できる。企業の社会的責任と法令遵守(コンプライアンス)の重要性を理解できる。企業の社会的責任と法令遵守(コンプライアンス)の重要性を理解できない。
態度・志向性(人間力)現実の経済問題の問題解決にミクロ経済学の理論を活用することができる。技術者を目指す者として法令やルールを順守した行動を率先してとることができる。現実の経済問題をミクロ経済学の理論と関連づけて理解することができる。技術者を目指す者として法令やルールを順守した行動をとることができる。現実の経済問題をミクロ経済学の理論と関連づけることができない。技術者を目指す者として法令やルールを順守した行動をとることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ミクロ経済学の基礎的な理論を学習し、市場のメカニズム、企業の経済活動を理解することで、各自が今後の日常生活や仕事の中で直面する様々な問題についての選択や判断、意思決定、問題解決に役立てられるようにする。
ディプロマポリシー(準学士課程)の「1.豊かな教養と周囲に配慮できる人間性」、「3.自ら工夫し、広い視野から新しい発想ができる能力」に対応
授業の進め方・方法:
授業では、スライドとプリントを使用した講義を行い、その後、講義内容に関する練習問題を実施する。
中間試験は実施しない。期末試験は50分の試験を実施する。
定期試験の成績100%で評価し、60点以上を合格とする。
練習問題等の課題は課すが、評価の対象とはしない。
注意点:
各自の将来の目標を念頭に、新聞等で常に企業やビジネスの動向を把握しておくこと。ホウ・レン・ソウを忘れないこと。常にPDCAサイクルを実践し、問題点を改善していくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 経済学とは(1)
経済学の基本概念
経済学の基本概念について理解する。
2週 経済学とは(2)
経済学の課題、経済主体の役割
経済学の課題について理解する。経済主体の役割について理解する。
3週 市場構造
完全競争市場と不完全競争市場
完全競争市場と不完全競争市場について理解する。
4週 需要と供給(1)
需要関数と供給関数、完全競争市場均衡
需要関数と供給関数について理解する。完全競争市場の均衡について理解する。
5週 需要と供給(2)
需要曲線と供給曲線のシフト
需要曲線と供給曲線のシフトについて理解する。
6週 企業の供給行動(1)
費用関数
費用関数について理解する。
7週 企業の供給行動(2)
収入関数、最適生産
収入関数について理解する。最適生産の決定について理解する。
8週 企業の供給行動(3)
損益分岐点と操業停止点
損益分岐点と操業停止点について理解する。
4thQ
9週 不完全競争市場(1)
独占市場
独占市場の特徴について理解する。
10週 不完全競争市場(2)
寡占市場、独占的競争
寡占市場の特徴について理解する。独占的競争の特徴について理解する。
11週 ゲーム理論(1)
同時ゲームの解
同時ゲームの解の導出方法を理解し、解を導出できる。
12週 ゲーム理論(2)
ナッシュ均衡、囚人のジレンマ
ナッシュ均衡について理解する。囚人のジレンマについて理解する。
13週 市場の失敗(1)
外部性、公共財
外部性について理解する。公共財について理解する。
14週 市場の失敗(2)
情報の非対称性(逆選択、モラル・ハザード)
情報の非対称性(逆選択、モラル・ハザード)について理解する。
15週 答案返却・解説
企業活動の課題
本授業の学習内容を確認し、定着させる。企業の社会的責任について理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性法令やルールを遵守した行動をとれる。4後10,後11,後12,後13,後14,後15
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。4後11,後12,後13,後14,後15
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。4後11,後12,後13,後14,後15
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。4後2,後3,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
企業には社会的責任があることを認識している。4後10,後11,後12,後13,後14,後15
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。4後2,後3,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。4後6,後7,後8,後9,後10
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。4後11,後12,後13,後14,後15
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。4後1,後2,後3,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。4後1,後2,後3,後6,後10,後11,後12,後14,後15

評価割合

期末試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力7070
専門的能力1010
態度・志向性2020