材料学Ⅱ

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 材料学Ⅱ
科目番号 0066 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 都市システム工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 土木系大学講義シリーズ8 土木材料学(改訂版),三浦尚,コロナ社
担当教員 緑川 猛彦

到達目標

①建設材料の基本的性質を説明できる。
②セメントの種類や基本的性質について説明できる。骨材の含水状態の計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建設構造物の計画・設計・施工に使用される主な材料について,その特性・性質・使用方法等について学習する。具体的には,鋼材およびコンクリート材料の基本的性質や種類・特性を理解するとともに,専門用語を修得する。3年生で学んだ材料学Ⅰの続きの授業となる。
授業の進め方・方法:
中間試験および期末試験ともに50分間の試験を実施する。
定期試験の成績を70%,課題(ノート提出)を30%として総合的に評価し,60点以上を合格とする。
注意点:
工学上の基礎科目であるため暗記する事項が多い。普段の生活で目にする建設工事を良く観察し理解に努めること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 骨材の基本的性質 粗骨材の最大寸法,単位容積質量
2週 塩化物,アルカリ骨材反応 塩化物,アルカリ骨材反応
3週 混和材 ポゾラン物質,高炉スラグ微粉末
4週 混和剤 AE剤,減水剤,増粘剤
5週 フレッシュコンクリートの性質 ワーカビリティ,材料分離
6週 コンクリートの配合設計 配合計算
7週 中間試験 50分の試験を実施する
8週 コンクリートの施工 養生,コールドジョイント
2ndQ
9週 硬化コンクリートの性質 空げき,質量,一般的性質
10週 コンクリートの圧縮強度 圧縮強度に及ぼす各種要因
11週 その他の強度 引張強度,曲げ強度,せん断強度
12週 弾性係数 動弾性係数,ヤング係数,乾燥収縮
13週 コンクリートの耐久性 塩害,中性化,凍害
14週 その他のコンクリート レディーミクストコンクリート,マスコンクリート,寒中・暑中コンクリート
15週 期末試験 50分の試験を実施する。
16週 学習したことの総括 期末試験回答用紙返却,解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野材料骨材の含水状態、密度、粒度、実積率を説明できる。4前1
骨材の種類、特徴について、説明できる。4前1
混和剤と混和材の種類、特徴について、説明できる。4前3,前4
各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。4前14
配合設計の手順を理解し、計算できる。4前6
非破壊試験の基礎を説明できる。4前12
フレッシュコンクリートに求められる性質(ワーカビリティー、スランプ、空気量等)を説明できる。4前5
硬化コンクリートの力学的性質(圧縮強度、応力-ひずみ曲線、弾性係数、乾燥収縮等)を説明できる。4前8,前9,前10,前11,前12
耐久性に関する各種劣化要因(例、凍害、アルカリシリカ反応、中性化)を説明できる。4前2,前13
コンクリート構造物の維持管理の基礎を説明できる。4前13
コンクリート構造物の補修方法の基礎を説明できる。4前13

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000