日本文化論

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 日本文化論
科目番号 0007 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科(各専攻共通:一般科目・専門関連科目) 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 太宰治『走れメロス』(新潮文庫)、中島敦『李陵・山月記』(新潮文庫)
担当教員 髙橋 宏宣

到達目標

①小説家の生涯や作品を理解し、その背景にある時代状況を理解できる。
②自分の考えを文章で表し、他の学生や教員に理解できるように伝えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
太宰治の生涯と作品授業内容を理解し、自分の考えを述べることができる。授業内容を理解できる。授業内容が理解できない。
中島敦の生涯と作品授業内容を理解し、自分の考えを述べることができる。授業内容を理解できる。授業内容が理解できない。
松本清張の生涯と作品授業内容を理解し、自分の考えを述べることができる。授業内容を理解できる。授業内容が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
明治42年生まれの3人の小説家、太宰治・中島敦・松本清張の生涯と作品をたどり、明治・大正・昭和の日本社会と文学の状況を概観する。
授業の進め方・方法:
期末試験は100分の試験を実施する。
定期試験の成績を70%、課題を30%として総合的に評価し、60点以上を合格とする。
注意点:
授業に関連する書籍を読んでみること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業のガイダンス
太宰治の文学
太宰治の文学の特徴について理解することができる。
2週 太宰治の生涯(1) 太宰治の生涯について理解することができる。
3週 太宰治の生涯(2) 太宰治の生涯について理解することができる。
4週 作品解題:走れメロス(1) 王の人間不信とそれからの回復にメロスの果たした役割を理解できる。
5週 作品解題:走れメロス(2)/駈込み訴え(1) ユダがどのような人物か理解することができる。
6週 作品解題:駈込み訴え(2) ユダが「あの人」を裏切った理由について理解することができる。
7週 作品解題:富嶽百景 富士山と「私」を対比する作品の構造について理解することができる。
8週 中島敦の文学 中島敦の文学の特徴について理解することができる。
2ndQ
9週 中島敦の生涯 中島敦の生涯について理解することができる。
10週 作品解題:名人伝 中島が「伝」とした理由について考えることができる。
11週 作品解題:李陵 中島が中国古典に典拠を求めた理由について考えることができる。
12週 松本清張の文学 松本清張の文学の特徴について理解することができる。
13週 松本清張の生涯 松本清張の生涯について理解することができる。
14週 作品解題:点と線 作品に描かれた日本社会の暗部について考えることができる。
15週 作品解題:砂の器 作品に描かれた日本社会の暗部について考えることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。4
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。4
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。4
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。4
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。4
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。4
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。4
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。4
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。4
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。4
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。4
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。4
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。4
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。4

評価割合

定期試験課題合計
総合評価割合7030100
授業内容の把握401050
文章表現力302050