放射線工学

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 放射線工学
科目番号 0001 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 産業技術システム工学専攻(化学・バイオ工学コース) 対象学年 専1
開設期 集中 週時間数
教科書/教材 配布資料
担当教員 佐藤 佳子,油井 三和

到達目標

原子核の壊変に係わる過程が社会を支える生産活動や社会の安全や地球環境の形成等に深く関わっていることを学ぶ.原子力施設の解体や廃棄物の管理や施設の設計を進める上での安全確保に役立つ基礎学力を身につける.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
天然の放射性物質を含む物質の由来,地球環境の形成過程におけるウラン鉱床の形成,放射性核種の原子核から放出されるα線やβ線,γ線とその特性,放射線と物質の相互作用,放射線の計測,自然放射線による内部被ばく評価,外部被ばく低減化,放射線の遮へい,核燃料サイクル,放射性廃棄物の処分と長期安全確保について学ぶ.
授業の進め方・方法:
注意点:
自学自習の確認方法:レポートで確認する
レポートの成績を60%,小テストの成績を40%として総合的に評価し,60点以上を合格とする

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週 元素の生成 ビックバン,星の形成,元素の形成
2週 光合成と地球環境の形成 大気成分の変化
3週 鉄鉱床,ウラン鉱床の形成 大気中の酸素濃度増加に伴う鉱床形成
4週 原子核の壊変 α崩壊,β崩壊,γ線の放出
5週 自然界の放射能と放射線 ウランとトリウムおよびK-40とC-14
6週 放射線を測る/気体検出器 GM管,比例計数管他
7週 半導体検出器(1) バンド構造,電流に変換,MCA
8週 半導体検出器(2) エネルギー校正と幾何学的校正
4thQ
9週 物質と放射線の相互作用(1) γ線の非弾性散乱(コンプトン散乱)
10週 物質と放射線の相互作用(2) 放射線のエネルギー損失過程
11週 天然K-40による内部被ばく 体内4000BqのK-40と線量当量評価
12週 放射線の遮へい γ線の減衰の過程と遮へい
13週 核燃料サイクル 再処理と廃棄物の発生,各国の取り組み
14週 放射性廃棄物の管理 超長期安全確保の基本的な過程
15週 まとめと議論 放射線について様々な切り口で意見交換
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

レポート課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60400000100
基礎的能力60400000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000