加工工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 茨城工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 加工工学Ⅱ
科目番号 0108 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位II: 1
開設学科 機械システム工学科(2016年度以前入学生) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 適宜資料を配布する。
担当教員 小野寺 礼尚

到達目標

本科目では高融点金属やセラミックスなどの成形加工に用いられる焼結について基礎を学び、近年急速な発展を遂げている3Dプリンタを利用した金属の3次元積層造形の概要を理解することを目的とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1粉末冶金における基礎技術について特徴を理解し、具体的な応用例を説明することができる。粉末冶金における基礎技術について特徴を理解している。粉末冶金における基礎技術について特徴を理解していない。
評価項目2焼結で製造される製品の具体例と特徴を挙げることができる。焼結で製造される製品の具体例を挙げることができる。焼結で製造される製品の具体例を挙げることができない。
評価項目3金属粉体の3次元積層造形技術について、その概要と特徴について説明することができる。金属粉体の3次元積層造形技術について、その概要について説明することができる。金属粉体の3次元積層造形技術について、その概要について説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (A)(イ) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
粉体成形技術の基礎を学び、近年急速に発展している3Dプリンターを用いた次世代型の粉末冶金技術の概要を理解してもらうことが目的です。
授業の進め方・方法:
授業は、配布資料を基にスライドを用いて進める。
注意点:
数回のレポートを課すが、内容はもちろん、文献検索の結果や、文章の体裁などについても評価対象とするため丁寧なレポート作成を心がけてほしい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 粉末冶金とは 粉末成形技術の概要を理解する。
2週 原料粉末の製造・性質 原料となる粉体の製造方法および求められる性質について理解する。
3週 圧縮成形(1) 粉体の成形方法を理解する。
4週 圧縮成形(2) 圧縮による密度上昇・密度分布について理解する。
5週 焼結(1) 圧縮成形体の焼結手法を理解する。
6週 焼結(2) 圧縮成形体の焼結手法を理解する。
7週 中間試験
8週 金属粉を用いた3次元積層造形の概要 3次元積層造形の概念について理解する。
4thQ
9週 造形手法 造形手法の違いについて理解する。
10週 造形プロセス 造形の過程について理解する。
11週 造形プロセス中に生じる現象 溶融・凝固などプロセス中に生じる現象が製品にもたらす影響について理解する。
12週 欠陥と材料特性 積層造形で生じる欠陥や、欠陥がもたらす製品の機械的性質について理解する。
13週 製品設計の考え方(1) 適切なプロセスパラメータ決定について理解する
14週 製品設計の考え方(2) オーバーハング形状におけるサポート材の役割について理解する
15週 期末試験
16週 総復習 授業の内容を復習する。

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合7030100
基礎的能力01010
専門的能力702090
分野横断的能力000