1. 酸化還元反応について説明でき,諸量を互いに算出できること。
2. 気体・液体の性質について説明でき,諸量を互いに算出できること。
3. 非金属元素およびその化合物の特徴を説明できること。
4. 金属元素の特徴およびその化合物の特徴を説明できること。
5. 有機化合物の分類や用途について説明できること。
概要:
理論化学のうち,酸化還元反応,気体の性質,溶解について,講義および演習を通して学習するともに,無機化学の基礎,身の回りの有機化合物について学ぶ。
授業の進め方・方法:
【授業前】授業は予習を前提とします。教科書を読んでわからなかったところをマークして,授業に臨んでください。
【授 業】 授業は講義と演習を中心とし,時々,小テストを実施します。
【授業後】課題を課すことがあります。期日までに課題を提出してください。
注意点:
・オフィスアワーは木曜日の15時~17時です。あらかじめアポイントを取っていただけると助かります。
・授業中の質問を大いに歓迎します。
・「わからないこと」を「わかるようにする」姿勢を大いに評価します。
・原則として,中間試験,定期試験未受験者は再試験を認めないものとします。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
<ガイダンス> 【化学基礎】pp.154-159 「酸化と還元」 |
➀ 電子や酸素,水素の授受と酸化還元反応の関係を説明できる。 ➁ 原子の酸化数を求めることができる。 ➂ 酸化数の増減から酸化反応・還元反応を説明できる。
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2週 |
【化学基礎】pp.160-163,170-171 「酸化剤と還元剤の反応➀」 |
➀ 酸化剤と還元剤について説明できる。 ➁ 酸化剤・還元剤の半反応式を書くことができる。 ➂ 酸化還元反応の化学反応式を作ることができる。
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3週 |
【化学基礎】 pp.164-166 「酸化剤と還元剤の反応➁」 【化学基礎】pp. 167-169 「酸化還元の量的関係」 |
➀ 酸化剤と還元剤の反応について説明できる。 ➁ 酸化剤・還元剤の強さについて説明できる。 ➂ 酸化還元の量的関係を理解し,諸量を求めることができる。
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4週 |
【化学基礎】pp. 172-177 「金属のイオン化傾向」 |
➀ 金属のイオン化傾向について説明できる。 ➁ 金属のイオン化列をもとに金属の反応性について説明できる。
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5週 |
【化学】pp. 102-109, (参考;【化学基礎】pp. 178-183) 「電池」 |
➀電池の原理を理解し,ダニエル電池における反応について説明できる。 ➁ 鉛蓄電池について説明できる。 ➂ いろいろな実用電池について説明できる。
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6週 |
【化学】pp. 110-118, (参考;【化学基礎】pp. 186-192) 「電気分解」 |
➀ 電気分解の原理を理解し,水溶液の電気分解について説明できる。 ➁ 電気分解における量的関係を理解し,電気分解のファラデーの法則を利用して,諸量を求めることができる。 ➂ 電気分解を応用した様々な物質の工業的製法について説明できる。
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7週 |
【化学】pp.24-30, (参考;pp. 31-32) 「物質の三態と熱運動」 |
➀ 状態変化と熱の出入りを理解し,必要な熱量を求めることができる。 ➁ 気体の圧力について理解し,圧力に関する単位換算ができる。 ➂ 飽和蒸気圧と蒸気圧曲線について説明できる。
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8週 |
❖ 単元テスト 【化学基礎】pp.154-193 【化学】pp. 102-119 |
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2ndQ |
9週 |
【化学】pp.34-38 「気体の性質➀」 |
➀ ボイルの法則,シャルルの法則,ボイル・シャルルの法則について説明できる。 ➁ 気体の状態方程式について説明でき,諸量を求めることができる。
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10週 |
【化学】pp.39-45, (参考;pp. 46-47) 「気体の性質➁」 |
混合気体の圧力,理想気体と実在気体について理解し,問題を解けるようにする。
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11週 |
【化学】pp.50-57 「溶解と溶液」 |
固体・気体の溶解について理解し,溶解度の問題を解けるようにする。
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12週 |
【化学】pp.58-67 「希薄溶液の性質」 |
希薄溶液の性質について理解し,問題を解けるようにする。
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13週 |
【化学】pp.82-87 「反応熱と熱化学方程式」 |
熱の出入りとさまざまな反応熱について理解し,熱化学方程式を書けるようにする。
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14週 |
【化学】pp.88-94, (参考;pp. 96-98) 「反応熱の測定」「ヘスの法則」「結合エネルギー」 |
反応熱の測定に関する問題を解けるようにする。また,
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15週 |
<総合演習> |
前期定期試験範囲の応用問題を解けるようにする。
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16週 |
❖ 前期定期試験 (範囲 【化学】pp.24-75,82-94) |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
【化学】pp. 212,180-189 「気体の捕集方法と乾燥剤」 「水素とその化合物」「希ガス」 |
気体の実験室的製法と性質について理解する。水素と希ガスの性質について理解する。
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2週 |
【化学】pp.191-195 「ハロゲン」 |
ハロゲンとその化合物の性質および反応について理解する。
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3週 |
【化学】pp.196-201 「酸素・硫黄とその化合物」 |
酸素とその化合物の性質および反応について理解する。硫黄とその化合物の性質および反応について理解する。
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4週 |
【化学】pp. 202-207 「窒素・リンとその化合物」 |
窒素・リンとその化合物の性質および反応について理解する。
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5週 |
【化学】pp. 208-212 「炭素・ケイ素とその化合物」 <総合演習> |
炭素・ケイ素とその化合物の性質および反応について理解する。
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6週 |
【化学】pp. 214-218, 「アルカリ金属とその化合物」 |
アルカリ金属とその化合物の性質および反応を理解する。
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7週 |
【化学】pp. 219-222 「2族元素とその化合物」 |
アルカリ土類金属とその化合物の性質および反応を理解する。
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8週 |
❖ 後期中間試験 (範囲 【化学】pp.82-94,99,188-213) |
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4thQ |
9週 |
【化学】pp. 223-227 「アルミニウムとその化合物」 「亜鉛とその化合物」 |
両性元素とその化合物の性質および反応を理解する。
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10週 |
【化学】pp. 232-236 「遷移元素」「鉄とその化合物」 |
遷移元素の特徴および鉄イオンの反応を理解する。
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11週 |
【化学】pp. 237-241 「銅とその化合物」「銀とその化合物」 |
銅,銀とその化合物の反応を理解する。
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12週 |
【化学】pp. 244-248 「金属イオンの定性分析」 |
金属イオンの系統分離に関する問題を解けるようにする。
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13週 |
【化学】pp. 264-268 「有機化合物;特徴と分類」 |
有機化合物の特徴と構造について理解する。
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14週 |
【化学】pp. 269-272 「構造式の決定」 |
希薄溶液の性質について理解し,問題が解けるようにする。
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15週 |
<総合演習> |
後期定期試験範囲の応用問題が解けるようにする。
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16週 |
❖ 後期中間試験 (範囲 【化学】pp.214-249,264-273) |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | 代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。 | 3 | 後9,後10,後11 |
洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。 | 3 | 後13 |
物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。 | 3 | 前7 |
水の状態変化が説明できる。 | 3 | 前7 |
物質の三態とその状態変化を説明できる。 | 3 | 前7 |
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。 | 3 | 前9 |
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。 | 3 | 前9 |
酸化還元反応について説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3 |
イオン化傾向について説明できる。 | 3 | 前4 |
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。 | 3 | 前4 |
ダニエル電池についてその反応を説明できる。 | 3 | 前5 |
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。 | 3 | 前5 |
一次電池の種類を説明できる。 | 3 | 前5 |
二次電池の種類を説明できる。 | 3 | 前5 |
電気分解反応を説明できる。 | 3 | 前6 |
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。 | 3 | 前6 |
ファラデーの法則による計算ができる。 | 3 | 前6 |