日本語や英語を用いて相手の考えを的確に理解すること(読む・聞く)、自分の考えを整理し、筋道立てて表現すること(書く・話す)によって、論理的なコミュニケーションができる。また、母語と外国語を関連づけて学ぶことを通して「言葉への気づき」を得ながら、「言葉で考え、考えを言葉にする」言語活動に能動的に取り組むことができる。
概要:
以下の4テーマについて、講義および言語活動を展開することにより、「ことばへの気づき」を得ながら、日本語と英語の論理的コミュニケーション能力(4技能:読む・書く・話す・聞く)のさらなる向上を図る。
A「思考表現Ⅰ-考えを簡潔な文にする-」(読む・書く)
B「思考表現Ⅱ-考えを文章に組み立てる-」(読む・書く)
C「思考形成Ⅰ-ポイントをつかむ-」(読む・聞く・話す)
D「思考形成Ⅱ-議論の流れをとらえる-」(読む・書く・聞く・話す)
授業の進め方・方法:
合同授業と、クラスごとの授業を組み合わせて行う。授業はオムニバス形式で行い、国語科と英語科の連携のもと、各テーマの担当教員が、テーマに沿った内容の講義および言語活動を実施する。言語活動では、問題演習、作文、スピーチ、ディベート等を行う。なお、各テーマは独立した別個のものではなく、各テーマおよび当該科目のⅠとⅡが有機的につながるよう企図されたものである。
注意点:
前期定期試験を行う。成績の評価は、試験6割、その他4割で行う。その他には、小テスト、提出物、発表等を含む。授業の際は、辞書を持参すること。シラバスは都合により変更することがある。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
(1)オリエンテーション (2)ビブリオバトルについての説明 |
(1)授業の概要を理解する。 (2)ポイントをつかんで表現する方法を学ぶ。
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2週 |
A「思考表現Ⅰ-考えを簡潔な文にする-」: 正確な文を書く(Correct) |
わかりやすく簡潔な表現を理解する。
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3週 |
A:(1)明快な文を書く(Clear) (2)英語の品詞について |
(1)わかりやすく簡潔な表現を理解する。 (2)英語における品詞それぞれの機能についてより深く理解する。
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4週 |
A:英語の文型について |
英語の5文型についてより深く理解する。
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5週 |
B「思考表現Ⅱ-考えを文章に組み立てる-」: 考えを整理し、文章化する |
説明文:情報を整理して説明文を作成する。 報告文:研究の経過を問題解決型ストーリーを用いて報告する。
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6週 |
B:英語で算数(数式編(加法、減法、乗法)) |
2、3桁の簡単な足し算、引き算、掛け算を英語で行なえるようになる。
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7週 |
B:英語で算数(数式編(除法)、図形編) |
2桁程度の簡単な割り算を英語で行えるようになる。 図形の用語を英語で言えるようになる。
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8週 |
C「思考形成Ⅰ-ポイントをつかんで考える」: 英文解釈① |
ポイントをつかんで英文を読みその内容を把握する。
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2ndQ |
9週 |
C:英文解釈② |
ポイントをつかんで英文を読みその内容を把握する。
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10週 |
C:ビブリオバトル 予選 |
ポイントをつかんで相手に伝達する方法を理解する。
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11週 |
C:ビブリオバトル 決勝戦 |
ポイントをつかんで相手に伝達する方法を理解する。
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12週 |
D「思考形成Ⅱ-議論の流れを考える-」: 議論の流れをつかむ |
議論の流れのポイントをつかむ(パラグラフリーディング)
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13週 |
D:ミニディベート準備 |
ディベートの実践を通して、自分の考えを説得力をもって相手に伝える手法を身に着ける。
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14週 |
D:ミニディベート試合 |
ディベートの実践を通して、議論の組み立て方を理解する。
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15週 |
D:(1)ミニディベート振り返り (2)英語ディベート体験 (3)「CLⅡ」の総括 |
(1)試合を振り返り、反省点を今後に活かす。 (2)英語の試合を部分的に体験する。 (3)前期の学習内容を振り返る。
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16週 |
前期定期試験の返却と解説 |
前期定期試験の解答について理解する、
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 2 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 2 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 2 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 2 | |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 2 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 2 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 2 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 2 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 2 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 2 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 2 | |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 2 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 2 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 2 | |