国語表現

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 国語表現
科目番号 1A054 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教育 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「国語総合 改訂版 現代文編」」:大修館書店 9784469623178 /「新訂 総合国語便覧」:第一学習社 9784804033013 /「常用漢字フォルダ」浜島書店
担当教員 太田 たまき

到達目標

□論理的な文章を客観的に理解することができる。
□文学的な文章を多角的に鑑賞することができる。
□自己の考えを論理的、客観的に表現するための基本的な能力を養うことができる。
□現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字等の基礎的知識について理解を深めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理的な文章を客観的に理解することが十分にできる。論理的な文章を客観的に理解することができる。論理的な文章を客観的に理解することができない。
評価項目2文学的な文章を多角的に鑑賞することが十分にできる。文学的な文章を多角的に鑑賞することができる。文学的な文章を多角的に鑑賞することができない。
評価項目3現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字等の基礎的知識について理解を深めることが十分にできる。現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字等の基礎的知識について理解を深めることができる。現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字等の基礎的知識について理解を深めることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
高校1年次程度の基礎的な国語知識を身につけると同時に、レポートを書くための準備として「書く」ことの基礎を定着させる。評論の学習においては、平易な文章から読み始めることで要旨の把握を身につけつつ論の展開方法も学ぶ。また、小説分野では著名作家の文章に触れ、彼らの持つ圧倒的な表現力を味わうとともに文学を楽しむ方法論も教授していく。
授業の進め方・方法:
漢字や文学史といった基礎的知識はもちろん、文章読解と文章表現の基礎も身につけることを目標としています。「読解から文章表現」というルーティーンをこなすことで、文章を書く力の土台作りをしていきます。
注意点:
授業冒頭に、毎時間漢字テストを行います。事前学習の習慣をつけてください。授業用ノートは縦書きのものを用意すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 学年を通しての学習目標を理解し、1年間授業を受けるための準備と目標設定ができる。。
2週 文章表現一
主観文と客観文の違い
文章の型を理解し、求められている文章を作成することができる。また、その知識を応用することによって評論文の読み方を理解、実践することができる。
3週 小説一
羅生門1
作家本人や作品の書かれた背景を知り、作品理解に必要な文学史の基礎的な知識を習得したうえで文学作品を味わうことができる。
4週 小説一
羅生門2
作品の舞台となった時代背景や社会常識などを理解し、作品の世界観を味わいながら文章を読解することができる。
5週 小説一
羅生門3
作品の舞台となった時代背景や社会常識などを理解し、作品の世界観を味わいながら文章を読解することができる。
6週 小説一
羅生門4
作品の舞台となった時代背景や社会常識などを理解し、作品の世界観を味わいながら文章を読解することができる。小論文の書き方を理解し、実践することができる。
7週 小説一
羅生門5
作品全体をとおし、筆者の執筆意図や主張を正しく理解したうえで自分の意見や感想を説明することができる。
8週 文章表現二
主観文の書き方1
主観文(感想文)の型を理解し、ルールに則って自分の意見を説明・主張することができる。
2ndQ
9週 文章表現二
主観文の書き方2
原稿用紙の使い方や感想文のルールに則り、自分の意見や感想を表現し、感想文を書き上げることができる。
10週 評論一
水の東西1
評論文の型を知り、読解に生かすことができる。
11週 評論一
水の東西2
作品の細部まで注意し、筆者の主張を的確に把握することができる。
12週 評論一
水の東西3
作品に書かれた筆者の主張を正しく理解し、それに対する自分の意見を客観的に述べ、説明することができる。
13週 文章表現三
小論文の書き方1
小論文の型やルール、客観的文章の在り方などを理解し、実践することができる。
14週 文章表現三
小論文の書き方2
既習作品について、授業中の解説を理解し踏まえたうえで、自分の考えを小論文の形にまとめることができる。
15週 文章表現三
小論文の書き方3
既習作品について、授業中の解説を理解し踏まえたうえで、自分の考えを小論文の形にまとめることができる。
16週 前期授業内容の確認と総括 文学史や漢字、文章表現の基礎などの知識を駆使し、適切な文章の読解および作成ができる。
後期
3rdQ
1週 小説二
夢十夜1
明治の文豪を中心とした文学史の基礎知識を把握し、文学史の大まかな流れを理解することができる。
2週 小説二
夢十夜2「第一夜」
作品の時代背景や作者の人物像などを理解し、作品の読解に生かすことができる。
3週 小説二
夢十夜3「第一夜」
「文豪」と呼ばれる作家の文章を味わい、そこに隠された文章テクニックや世界観の広がりなどを味わうことができる。
4週 小説二
夢十夜4「第六夜」
作品の時代背景や作者の人物像などを理解し、作品の読解に生かすことができる。
5週 小説二
夢十夜5「第六夜」
「文豪」と呼ばれる作家の文章を味わい、そこに隠された文章テクニックや世界観の広がりなどを味わうことができる。
6週 小説二
夢十夜6「第六夜」
「文豪」と呼ばれる作家の文章を味わい、そこに隠された文章テクニックや世界観の広がりなどを味わうことができる。
7週 詩歌一
短歌と俳句の基礎
短歌や俳句の成立過程や創作ルールなどを理解し、作品鑑賞に生かすことができる。
8週 詩歌一
短歌1
「和歌」「短歌」といった日本古来の詩歌の在り方や鑑賞方法を時系列に学び、大きな流れを理解することができる。
4thQ
9週 詩歌一
俳句1
俳句の成り立ちや創作ルールを理解し、俳句の鑑賞や創作に生かすことができる。
10週 評論二
他者を理解するということ1
評論文の読解方法を理解し、筆者の主張を正確に読み取ると同時にそれに対する自分の意見を持つことができる。
11週 評論二
他者を理解するということ2
評論文の読解方法を理解し、筆者の主張を正確に読み取ると同時にそれに対する自分の意見を持つことができる。
12週 評論二
他者を理解するということ3
文章を客観的に理解し、筆者の主張を正しく踏まえたうえで文章の要約をすることができる。
13週 文章表現三
小論文の実践1
小論文の型の種類と構成方法などを理解し、目的に見合った構成を練ることができる。
14週 文章表現四
小論文の実践2
既習作品について要旨をまとめ、それに対する自己の意見を説明することができる。
15週 文章表現四
小論文の実践3
客観文として適切な文章表現の在り方を理解し、小論文を作成することができる。
16週 後期授業内容の確認と総括 作品の読解や文章表現の学習をとおし、正確な読解や文章作成の在り方を理解し、高校1年次相当の学年にふさわしい文章を作成することができる。

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオ提出物漢字テスト合計
総合評価割合40400001010100
基礎的能力40400001010100
専門的能力00000000
分野横断的能力00000000